Valentine News.

 

Not. Sweet Valentine's Day ?

「ただいまー」

「…って、ここはおれの事務所だ。おまえの家じゃないぞ、博雅」

元気よく扉を開けた博雅に、晴はデスクについたまま半分呆れてそう言った。

夜、この事務所を訪ねて来る時、決まって博雅は「ただいま」と言うから、ほとんど慣れっこになってしまっている。

「いいから、ちょと、晴。これ持って」

呆れられても特に構わず、デスクに座ったままの晴に、博雅は片手に持っていた紙袋を晴に差し出した。

「なんだ、一体」

閉まりかけた扉に片足を挟んだままの博雅を見ながら晴が立ち上がる。

差し出された紙袋は、たいして大きくはなかったが、ずっしりと重い。

「―」

ツヤツヤとした濃紺の紙袋は特に封をしてあるという訳でもなく、容易に中を覗くことが出来た。

受け取った紙袋の取っ手を両手に持って、左右に広げてみる。

中には紙袋と同じ濃紺の包装紙に包まれた箱と、

「シャンパン?」

袋の中を覗きながら、晴は博雅から受け取った紙袋を応接テーブルの上に置く。

中の箱を出し、一緒に入っていたシャンパンの瓶も取り出した。

「その酒が重かったんだよ」

言いながら、博雅は自分も片手に持っていた、晴に渡したものより大きな紙袋をテーブルの上に置いた。

「クリュッグなんて、どうしたんだ」

瓶の首を持ってシャンパンのラベルを眺めている晴の隣に立って、博雅もまた瓶を覗き込んだ。

「それ、高いの?」

訊ねてきた博雅に、晴は小首を傾げる。

「―さあ。おれだってそんなに詳しくない。ヴィンテージなら10万以上するんだろうけど、これはせいぜい1万くらいだろ」

「高いじゃん!」

驚いた博雅が声を大きくすると、晴はそんな博雅に向き直って言う。

「誰から貰ったんだ」

静かな晴の言葉に、博雅がふと笑う。

「―気になる?晴」

言われた晴は気にも留めない。

「なるさ。おまえがこんなもの買ってくるわけないだろ。値段も知らなかったんだから」

「―」

無情にもあっけなく切り返された博雅が、つまらなそうに口を尖らせて、上着も脱がずに応接ソファに腰を下ろす。

「…」

そんな、ふて腐れた博雅の表情を見た晴が微笑った。

博雅の隣に腰を下ろして、横から博雅を見る。

「こっちは何だ」

博雅の仏頂面を見ながら、晴は片手で箱を持ち上げた。

晴が手に取ったそれは、シャンパンの隣に入っていた濃紺の包み紙にくるまれたものである。

長方形のその箱は、ボックスティッシュよりやや小さい位の大きさだった。

「開けてみ」

短い博雅の言葉に素直に従って、晴は包みを開ける。

中に入っていたのは、

「チョコレートケーキ…?オペラか」

「…すごいでしょ…」

博雅の言葉は決して得意気であったり、自慢気であったりするものではなかった。

どちらかというと呆気にとられた、とか、どうしよう、と言った雰囲気が強い。

その心根が表情にも表れたらしく、博雅の眉間には薄く縦の皺が寄っている。

晴がオペラと呼んだチョコレートケーキの包み紙は横浜でもかなり有名な店のもので、値段も高めの設定だったはずである。幾度か仕事の依頼人からこの店の洋菓子をもらったことのある晴は、それをよく知っていた。

博雅はその店のケーキを、丸々一台、プレゼントされたことになる。

「随分と値の張るものを貰ったもんだ」

半ば感心したような晴の言葉に、博雅が眉を下げる。

「感心してる場合じゃないんだよ、晴」

心底困ったような声をあげて晴を見る博雅の表情を見た晴が、ふふ、と笑った。

薄く、艶のある唇に悪戯のような笑みを浮かべて斜めに博雅を見る。

「誰に貰った、博雅」

「―おれがカテキョ(家庭教師)してる高校生、のお母さん」

―今度は素直に答える。

「ほう」

素直に言った博雅に、晴がひとつ唸った。

「じゃ、そっちの袋はなんだ」

小さくあごでしゃくって晴が指示したその先には、博雅が置いた紙袋があった。

博雅が晴に手渡した、クリュッグとオペラが入っていた紙袋よりだいぶ大きい。

「あれも似たようなもん。チョコだよ」

「誰からだ」

「英語教えてる予備校の生徒とか、講師から貰った分、いっぱい」

「―ふうん…」

話半分に聴きながら、晴は鼻の奥で返事をする。

クリュッグとオペラと、その他大勢が博雅に寄越した大量のチョコを見ながら、

「おまえ、人気あるんだな」

と、独り言のようにぼやいた。

「―」

静かに言った、隣に座る晴に博雅が首を振る。

「義理でしょ」

博雅の短い言葉を聞いた晴が、にやりと笑った。

「まあ、あっちのデカい袋に入ってるのはほとんど義理だろうけど、クリュッグは違うだろ」

途端、言われた博雅がため息をつく。

「だよね、やっぱ」

「随分と嫌そうだな。酒も甘いものも嫌いじゃないだろ」

先程から眉間に皺を寄せたままの博雅を見ながら、面白そうに晴が言う。

からかうような響きを持って近くから放たれる晴の言葉に、博雅がふと手を伸ばす。

すぐ隣に座っていた晴の腰をぐい、と抱いた。

「晴は嫌じゃないの?」

「―…何が」

引き寄せられた晴が聞き返した。

間近になった晴の鳶茶色の瞳を覗き込んだ博雅が言う。

「あんな高いの、マジチョコじゃん」

「…だろうね。子供の教育の謝礼としても度を超えているだろうな」

腕の中で静かにうなずいた晴を博雅がじっと見る。

「でしょ?それで晴は嫌じゃないの?」

再び問われた晴が、小さく笑った。

今まで身体に入れていた力を抜くと、抱き寄せる博雅の力に逆らわず、博雅の肩に頭を乗せる。

「おまえが妬いて欲しいと思ってるのバレバレなのに、それで妬いたらおれは馬鹿みたいじゃないか」

「―…」

晴の言葉は、しっとりと博雅の耳に届けられた。

晴の甘い言葉を聞きながら、博雅はすぐ近くにある晴の額に唇を寄せる。

「…それでも妬いて欲しい、って言ったら?」

「……」

低く、身体に直接響くように流れ込む博雅の言葉に、晴はふわりと、声もなく微笑う。

静かであでやかな笑みを浮かべながら、するりと博雅の腕から退いた。

「―晴」

するりと、風のように自分の腕から抜けだした晴を博雅が見上げる。

「―ちょっと待ってろ、ヒロ」

小さく一言言って、晴は博雅をソファへ残したまま、事務所の給湯スペースへ消える。

ややして晴は、手にグラスと皿、フォークを二つずつ、それに小さなナイフを持って戻って来た。

「―どうするの?晴」

元のように自分の隣に座った晴に訊きながら、博雅は不思議そうに晴を見る。

そんな博雅に淡く笑んで、晴は持っていたナイフでケーキを切った。

適当な大きさに切り分けて、二つの皿に載せる。

―しかし。

「おい、晴。ちょっと、大きさが…」

切り分けて、二つの皿に載せられたチョコレートケーキを見た博雅が思わず声をあげていた。

…大きさが、違いすぎる。

と、博雅は続けたかった。

しかし、

それにも構わず晴は、クリュッグの封を切り、次の瞬間ためらうことなく栓を抜いていた。

ポン、と小気味良い音と共に、シャンパンの栓が抜け、アルコールの淡い香りが鼻腔をくすぐる。

持ってきたグラスにシャンパンを注いで瓶を置くと、晴はおもむろにグラスを持ち上げた。

「乾杯、博雅」

「え?あ、おう」

言われた博雅もグラスを持ち上げて、二人は軽くグラスをかち合わせる。

もう、次の瞬間晴はグラスを干していて、手酌で二杯目のシャンパンを注ぎ足していた。

「さっさと飲まないと無くなるぞ、博雅」

言いながらまたグラスを煽るとあっという間に飲み干して、晴は三杯目を自分のグラスに注いだ。

上品も下品も関係なく、ただ酒を喉に流し込む。

「―」

不思議な晴の酒の飲み方を見ながら、博雅が首を傾げた。

不思議に思うのと同時に、やけ酒の飲み方とは全然違う、どちらかといえば豪快さを感じる晴の飲みっぷりに半ば見とれてもいた。

晴が、シャンパン1本でどうこうなるほど可愛い酒飲みではないことを、博雅はよく知っている。それにしても。

「晴、ちょっとペース早くない?」

負けずに自分も二口ほどでグラスを空けて、自分のグラスに二杯目を注ぎながら、博雅が晴に言う。

言われた晴は、もう三杯目のシャンパンも空けて、今度はケーキに取りかかっていた。

「ヒロ、ついでにおれのグラスにももう一杯注いどけ」

言いながら、晴はオペラをフォークで切ってすくうとぱくりと頬張る。

柔らかく、甘いオペラは大して噛まなくとも口の中でふわりと溶けて無くなってしまう。

無くなり様、晴はまたケーキを口の中へと放り込んだ。

「…見事な喰いっぷりだねえ、晴」

呆れるのではなく、晴の薄紅の唇に次々に吸い込まれていくケーキに本気で見とれた博雅が一言つぶやくように言った。

「…」

そのつぶやきを聞いた晴が、ふとフォークを止めて博雅を見る。

注がれていた四杯目のシャンパンを一息で飲み干した。

「―おまえより喰うよ」

そう言って、晴がにやりと微笑った。

「へ?」

何のことか分からずに聞き返した博雅に晴が続ける。

「どこのマダムが寄越したのか知らないが、おまえにやったはずの酒もオペラも、まさか別の男がおまえより余計に食べているとは思わないだろ」

「―…」

晴の言った一言に、博雅が目を見開いて言葉を失った。

同時に、ケーキの乗った自分の皿と、晴の皿を交互に見る。

さっき言いかけた言葉。

―大きさが、違いすぎる。

切り分けてそれぞれの皿に載せられたケーキは、博雅の皿より、晴の皿に乗せられたものの方が倍は大きかった。

その理由がようやく分かった。

―晴は別に、たくさん食べたかった訳じゃない。自分の方が、多く食べなくてはならなかっただけで。

まるで子供の理屈。

ほとんど我が儘で、可愛い気だけの、悪意の無いちょっとした悪戯。

―それは純粋な、妬きモチ。

「……セイ」

短く呼んで、博雅は晴の手からグラスを取ると、テーブルに置いた。

「何だ、ヒロ」

返事をした隣に座る晴を抱き寄せて、晴の唇の端に唇を押しあてる。

「糖尿になったら困るからもう食べなくていいよ」

「なるか、このくらいで」

言われた晴が軽く笑って言い返した。

博雅に抱き寄せられるまま、博雅へ身体をすり寄せる。

身を寄せてきた晴を両腕に抱いて、博雅が言う。

「なんか、これだけ甘いもん喰ったらふつう反動でしょっぱいものが食べたくならない?」

耳のそばで響いた博雅の低い声に、ふと、晴が笑った。

少しだけ博雅から身体を離すと、博雅の石板色の瞳をじっと見る。

「汗でいいんじゃない?」

「―!」

晴の放った一言に、博雅が眉を動かす。

「塩味だろ」

驚いた様子の博雅にたたみかけるように言った晴が、博雅に唇を寄せる。

ストレートに誘われた博雅が苦笑した。

「たまにビックリさせるようなこと言うよね、晴」

「そうか?」

あっさりと切り返して、晴は博雅の首に両腕を絡めて引き寄せる。

博雅もまた緩やかに晴の背に腕を回して晴の身体を自分に引きつけた。

「なあ、晴」

「うん?」

「晴はおれにくれないの?」

「…何を?」

「―…」

小首を傾げた間近の晴に、博雅が言う。

「…何を、って。チョコだよ」

多少唇を曲げて言った博雅に、晴がふわりと笑みを含む。

「あれだけ貰ってまだ欲しいのか。ヒロ」

白い肌に映える鳶茶色の瞳に艶を乗せて言った。

「―…」

晴の言葉を聞いた博雅が肩を落とす。

「意地悪だねえ、セイ。本命貰えなかったら、他どれだけ貰っても一緒だろ」

拗ねたように言った博雅に晴が小さく声をあげて笑った。

そんな晴に、博雅が訝しみながら、

「…ほんとに無いの?」

と聞くと、

「無いよ」

間髪入れずに返答が寄越された。

「…」

考える余地もなく瞬時に返ってきた言葉に、博雅がはあ、と心の底からがっかりしたように息をつく。

するとそんな博雅を見た晴がふと、瞳に艶を宿して微笑った。

「じゃあ…博雅。これで勘弁してくれよ」

そう言って晴は博雅の頬を両手のひらで包み込むと、次の瞬間、引き寄せてそっと口付ける。

晴の唇は、微かにチョコレートの味がした。

「―…」

体温の低い、ひんやりとした晴の手のひらに包まれた博雅の頬は、それでも少し暖かみを帯びたようだった。

博雅の唇をなでるように、ふわふわと口付ける晴が小さく言う。

「しばらくオペラとクリュッグは見たくない」

「…うん」

どこかふて腐れたような雰囲気をもって届けられる唇と言葉が、博雅の真ん中に優しく響く。

博雅は晴の背に回す腕に力を込めると、きゅう、と大事そうに抱いた。

晴の媚茶色の髪に頬を埋め、細く白い晴の首筋を指でなぞる。

「晴―」

そっと名を呼んで、博雅から口付けようとしたその時。

―くぅ。

と、博雅の腹が鳴った。

「―…ぷっ」

瞬間、博雅の腕の中に収まっていた晴が吹き出したあと、声を上げて笑った。

「博雅―…っ」

「ああ〜っ、最悪だおれ!良いトコだったのに!」

声を引きつらせて笑っている晴をまだ腕に抱きながら、博雅が悔しそうに声を上げた。

本当に悔やんでいる風な博雅の声と表情に、晴はまだ笑いながらよしよしと博雅の背を叩く。

「ほら、おまえがもらってきたケーキがあるだろう。それを喰えばいいだろう?」

子供をあしらうように言った晴の言葉に、博雅が鼻の頭に皺を寄せて首を振る。

「嫌だよ、ホントの空きっ腹にあんな甘いの」

嫌がる至近の博雅の表情にまた笑った晴を腕に抱いたまま、博雅ははあ、と自分に対してため息をついて、

「……何か喰いに行こっか」

観念したようにそう言った。

「夕飯食べてなかったのか」

晴が言うと、聞かれた博雅がうなずきながら持ってきた袋に視線を送る。

「あれ持ったままどっか入る気にはならなかったね」

嬉しさなど微塵も感じられない博雅の言葉に、晴もうなずく。

「だろうな」

「それにここに居た、ってことは晴もまだメシ喰ってないだろ?」

博雅に聞かれて、晴が素直にうなずいて言う。

「じゃあ、食べに行くとして。何が良い?博雅」

晴の言葉に、博雅は少し考えて口を開く。

「…ラーメン」

答えた博雅の声を聞くと、晴は博雅の腕の中でうなずいて身体を離す。

「行きたい店ある?」

「ある」

立ち上がる晴を名残惜しそうに離しながら、博雅も立ち上がった。

「なら、連れてってくれ」

「オケ」

コートを羽織って、出掛ける支度をしている晴の後ろ姿を見ながら、博雅は晴に聞こえない位の小さな声で言った。

「さっきはちょっといじめちゃったかな…」

「行くぞ、博雅」

事務所のドアに手を掛けて、片手に鍵を持った晴が博雅を振り返る。

「おう」

白いコートに身を包んで、鳶茶色の瞳に博雅を映した晴に、わずかの間見とれた博雅が返事をして晴に並んだ。

「今日、奢るね」

そう言って晴の手を握った博雅に、晴が不思議そうな目をした。

「…うん?」

博雅の手を握りかえした晴の髪に、博雅はほんの一瞬、口付ける。

「そういう気分なの」

「ふうん」

ふわりと笑ってそう言った博雅に、晴は素直にうなずいた。

晴の事務所を後にして、フロアからエレベータに乗り、階下の地上へ出るまで、二人はずっと手をつないだままでいた。

通りへ出てつないだ手を離すと、2月の海風が二人を取りまく。

「うわ、さみ…」

「店、近いんだろうな」

夜風の冷たさに、コートに首を埋めながら言った晴に博雅がうなずく。

「歩いて10分もかからないから」

「ならいいけど」

―たぶん、店が遠くても特に文句も言わずに一緒に来ただろうと、考えた博雅が笑う。

「なに笑ってんだ、ヒロ」

不意に笑った博雅に視線を送りながら晴が言う。

「いや、別に。晴は何喰うの?」

「…ワンタン麺」

海風とビル風の混じった横浜特有の夜風に逆らって歩きながら、晴が言う。

「おまえは?」

「チャーシュー麺と…、あと、なあ晴。おれ餃子喰って良い?」

「なんでおれに聞くんだ」

「あとでチュウしてくんなかったらヤじゃん」

笑った博雅に、

「―は?」

と、晴が苦笑を返す。

「どちらかを我慢するんだな。キスか、餃子か」

艶を含んで斜めに向けられた視線に、博雅が唸る。

「餃子も喰いたい。キスもしたい」

「だめだ。どっちかだけだな。おまえの好きにしろよ」

半分以上真面目に悩んでいる博雅の表情を横目に見ながら晴が言う。

「おまえの好きにしろよ」

もう一度言って、ふわりと微笑んだ。

夜気に映える白い晴の笑みを見ながら、博雅が小さく唸って考える。

「…マジ、どっちも捨てがたいんだけど…」

「ダメだ。どっちかだけ」

「ほんと選べないんだけど。なあ、なんだったら晴も餃子食えば?」

「―冗談じゃない。お断りだ」

「ぇ〜?二人で食っちゃえば気にならないじゃん」

「…そういう問題か」

「だめ?」

「だめだ」

………ほとんど夫婦漫才のような、こんな小競り合いが目当ての店につくまでの間、二人の間で延々と続けられていた。

2月14日。

同じみなとみらいでは、予約でいっぱいのレストランで食事をしているカップルも大勢居て、本当はそれらの人々とここに居る二人の本質は、あまり変わらないのだけれど―。

「なあ今日、晴ん家泊まってってもいい?」

「それは構わないけど…おれは明日7時には出るぞ」

「えぇ?」

「9時から祓えの予約が入ってる」

「…あ、そ…」

彼氏は千年経ってもふわふわした気で、彼女みたいな彼氏は、千年経っても、あのときのまま。

現在進行形な二人の関係は、まだこれからで、未確定―…。

Valentine News. 『あとがき+解説=言い訳』

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