Valentine News. 『あとがき+解説=言い訳』

 

こんにちは。タツミカヲリです。

今回のこの現代転生版の博雅と晴の話は、現代転生版のβ版です。

本当なら三年前からずーっと温まった―未完成の―ままの現代転生版での「事件物」があり、その下地があって初めてこちらが動き出すべきものなのです。

ただ、そっちが大きな話になりそうで、とても手を付けられる状態になく、にもかかわらず現代転生版の博雅と晴を書きたくなり、おまけにバレンタインのネタを書きたくなってしまったため、変則的にサイドストーリー的なこっちが先に出てきてしまったと言う…。

誰が悪いって、自分のネタに収拾付けられてない私が一等悪いのです。

現代転生版の二人の性格設定というのは、実は平安や、既に本として出版している江戸の二人(サイト未掲載)とはかなり違っているかも知れません。

平安の二人の年齢設定は30代中盤から後半。

江戸の二人の年齢設定は30歳(同い年)。

そして現代転生版は、26〜7歳(同い年)設定なのです。

設定的には一番若い。

そして年齢だけでなく、時代が違うことにより、当然背負っているものの性質も変わってきている。

そして他次元ではなくて、本当に「今」を呼吸している二人として描いています。

今の博雅、今の晴。と言うことで、しかも晴の事務所がある場所は神奈川県横浜市のみなとみらい。…と言うことで、晴の仕事場はみなとみらいですから、関東近県の方は元より、あの辺りをご存知の方ならそう、日本丸の辺りを歩いてもらえれば、晴や博雅が居る。という位の心づもりで書いているわけで…。

幸か不幸か、そのせいで、二人は勝手にどんどん喋っていく。

平安の二人が話している時もかなり勝手に喋っているのですが、現代の二人はその比ではない。本当に、勝手にふたりで仲良く喋っていくのでそれを追っていくので精一杯というか。「コイツ何言ってんだ?」とお思いでしょうが、私の置かれた場所としてはその表現が一番近いんだからこれは仕様がないというか。

そのようなわけで、小説の最後があんな風に終わっているのは、二人が全然終わる風情を見せないもんだから私の方で強引に終わらせた、と言うことです。

もっと言えば、あの二人はあの後馬車路近くのラーメン屋に行って、二人で食べて、その後晴の家へ帰って、博雅は餃子を我慢した(笑)ようなので、二人で仲良く風呂へ入って…という風に全然ガンガン二人で二人の「今」を楽しんでいるわけで、翌日は博雅がまだ晴のベッドで寝ている間に、そっとキスだけして隣を抜けだした晴が仕事へ出掛けましたし…。平安や江戸と違って時間軸が私と並行移動で現在進行中なんですね。あー、説明が難しい。

と言うわけで、β版、息抜きに読んで頂ければ充分でございます。

私の中ではこの二人、本当にみなとみらいあたりに生息していることになっていて、たまに晴はクライアントとの打ち合わせにパンパシフィックホテルのレストランを使っている様子が見えるんですよ…。あー、早く何かの形で書きたいです。

でも恐いのは現代転生版でこの二人を動かし始めた場合、私が所属するのはどこ?BL?今まで私が手がけてきたのは時代物だから男色だもん。BLなんて書いてる意識微塵も無いわけで。だって30越えてBOYも何もないでしょ(大笑)というね。未知の領域突入です。

良く分からない事で狼狽えて居るタツミですが、これを機に現代転生版を気に入って下さる方がいらっしゃったら、それはもう嬉しいことこの上ないのですが。はたしてどうなることやら。本当に事件に取り組んでいない時の晴と博雅の会話は夫婦漫才以外の何ものでもない様子ですからね…。さっさと事件物を書きなさいと言う天の声が聞こえてくるようですが(笑)。なんとか頑張りたいものです。

では、本日はこの辺で。読んで下さって、本当にありがとうございました。また何かの機会にお会い出来ましたら、なにとぞよしなに。

2005,バレンタイン。 タツミカヲリ

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