「正直言うと、一度だけハリーに心が傾きそうになったの」
は唐突に彼を裏切ったことを告白した。
ルーピンは多少ショックを受けたような顔をしたが、仕方のないことだ、
自分が精神的支えになってやれない分、彼がずっと側にいたのだからと思い直した。
「キスもしてしまったし・・」
彼女は今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「私も本当のことを言うと、君が永遠に私のことを忘れたままだとしたらって
考えて何度も気が狂いそうになった・・」
ルーピンはそんな誠実な彼女を見て、もう決して泣かすまいと心に固く誓い、正直に
今の思いのたけを吐き出した。
「もう一度、やり直そう。今度こそ、一緒にいて苦しみも悲しみも背負ってあげたい」
そして、彼は彼女に優しく語りかけた。
「それって、家に来てくれるって意味なの?」
は突然、降って沸いた喜びに、しばし呆然としてルーピンの綺麗な顔を見つめていた。
「そうだよ。君の家でフェリシティーと三人でね。もうホグワーツに戻る必要はないんだ。学校がああなった以上、危険なとこへ
君を置いて置けない。フェリシティーは私さえよければ、是非、君と一緒に住んで欲しいそうだ」
「本当なの?それに・・それに伯母さんが許可してくれたの?」
待ちに待った答え。の胸に嬉しさがこみ上げ、知らず知らずのうちに涙が溢れていた。
返事の代りにルーピンに抱き寄せられ、彼女も思い切り、白いカウチにジャンプして
彼に抱きついた。
幸福感に包まれ、今までの辛かった日々が急速に過去のものへと変わってゆく。
天にも昇る気持ちとはこういうものだと彼女は感じていた。