「痛っ……。」
「どうしたんだよキア?」
久しぶりのデート中,突然立ち止まったキアにイェンスが驚いて振り返る。
「膝擦りむいちまった。ったく俺としたことが石ころにつまづくなんてよ。」
頭を掻くとキアはズボンをまくりあげた。
そこには結構派手に擦りむけた傷。
「キア!大丈夫か?」
「大丈夫だ。こんなのほっときゃ治る。」
すぐ傍に駆け寄ってイェンスはその傷を確かめた。
「どこが大丈夫なんだよ!血いっぱい出てんじゃんか!」

ちろちろ……

「な……何変な目で見てんだよ!ちょっと傷舐めて応急処置しただけだろ!」
「お前舐め方……エロいんじゃないのか?」









おうきゅうしょち








「な……っ!何言ってんだよ!」
恥ずかしいのかふいっと顔を背けるイェンス。
「お前こそ,何言ってんだ!ただの消毒なんだからな!」
「そのわりには顔真っ赤にしちゃって。どういうことだ?ん?」
「う……あ、暑いだけだっての。」
いつものように言いくるめられ,結局苦し紛れの言い訳。
「ふぅん……いつの間にか舐め方も“身体で覚えちまった”とかだと思ったぜ。」
ったく潜在的にエロいやつだなぁなどと平気で続けるキア。
そしてなめ回すように見つめるとキアはイェンスに微笑んだ。
「……っ笑うなバカ!そういうこと言うともうしてやんないからな!」
どうしていいかもわからずそれだけ言う。
「わかったわかった。悪かったって。」

イェンスは最後にキアの傷に絆創膏を貼り付けた。
「ん,これでいいと思う。とりあえず本当に応急処置だけどな。」
「ありがとな,イェンス。」
先ほどまでからかっていたのに急に優しく頬を撫でてくれるキア。
「べ……別にこれくらい……。」
驚いて思わずイェンスは固まってしまう。
「偉い偉い。そういうの知識ってのもスポーツ選手には大事なことだと思うぜ。」
そして今度はまた頭を撫でるキアにイェンスはまた恥ずかしそうに目を伏せた。
ころころ変わるキアの態度に振り回されっぱなし。
「が……ガキ扱いすんな!」
「はいはい。」

だけど
こんな風に振り回されるのが好きなのかもしれない。
そんなこと絶対に言わないけど
心のどこかでそんな風におもってしまう。

あながち間違っていないのかもしれない。
舐め方がエロい……か。
でも……でもそれもこれも全部
キアのせいなんだからな!
















+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

自分から傷舐めておいて恥ずかしがって……ってのを書こうとやってみました。
毛を逆立てるねこみたいなイメージですね。
だけどまたいきなり優しくされるからふって手におちていく
そんなラブラブっぷりが好きでございます。
ドラマCD最高だよ……!ってか兄弟いっぱいいたのねこのコ。


PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル