『Trick or treat!!!』
突然押しかけてきたお子様3人組。
キアを悩ませる種でありキアの大切な恋人たちである。
いつもは必ず電話をかけてくるのだが
今日は特別なイベントの日。
だから内緒でこうして押しかけてきたのだ。
お子様3人組とはもちろん……あの3人組だ。














お菓子くれないと悪戯されるぞ!











キア宅のベルが鳴る。
時刻は夜の8時をまわった。
キアが扉をそっと開くと可愛らしい3人組がそこに。
「ねこ……いぬ……うさぎ……?」

「お魚くれないと悪戯しちゃうよ〜だ。」
「骨くれないと悪戯してしまいますよ。」
「人参くれないと悪戯してやるからな。」

今の今まで寝こけていたキアの目はまだ虚ろで
ぼーっとした瞳に映ったのはそんな動物の姿。
しかしもちろんそんな動物なんかではなくて……
段々とはっきりしていく瞳に映ったのは
「ティモ……それにエドゥアルトにイェンス。」
ターゲットである3人が一緒に
しかもコスプレをしてキアの家の扉の前に立っているのだ。
「Trick or treat!!!」
しかしそんな謎に一切触れることなく,3人が一様に言うのはこの言葉だけだった。
「と…りっくお……あ?なんだそりゃ?」
3匹,否3人はドイツ語に変えて改めてその言葉を伝える。
「お魚!骨!人参!くれないと悪戯しちゃうぞ!」
クスクスと笑う3人はキアを見て小さな手を差し出す。
「キアぁ,ねぇお菓子ちょうだい。」

そんなティモの一言でキアはやっと思い出した。
今日がどんな日か……。
「そういうことか,だけど俺様はそんな安くお菓子はやらねーぜ。」

「キアならそう言うと思ったぜ。」
イェンスの言葉に2人も頷きそして3人とも一様にキアの方を見上げる。
「じゃあキア……どうしたらお菓子をくれる?」
今度はエドゥアルトが楽しそうにキアに問う。
どう答えてくれるんだろう?
3人ともそれぞれ微妙に表情は違えど同じように目を輝かせ
一緒にいられるこの時をとても喜んでいるようだった。

「……お菓子くれないと悪戯するぞ!」
キアがふと先ほど3人が何度も口にした言葉を口にする。
わけがわからない3人がお互い顔を見合わせ困っていると
キアはもう一度その言葉を繰り返した。
「聞こえなかったか?お菓子くれないと悪戯してやるぞ。」

「何言ってるのキア,僕らが持ってるわけないでしょ?」
くりくりとした大きな目を見開いて可愛らしい笑みを振りまきながら
ティモはそう言った。
しかしわかっているとでも言うようにキアはずいっと3人の方へ顔を寄せた。
「それじゃあ悪戯しないとな。」
驚く3人を見て満足そうにキアは鼻の下を伸ばす。
ねこの足をくすぐり,犬の尻尾をなで,うさぎの耳をきゅっと曲げると
「ひゃっ!」
「あっ……!」
「なっ!」
とそれぞれに違った可愛い声をあげる。
「本当の悪戯はこんなもんじゃないぜ。ついてきな。」
キアが部屋の中に導くと3匹は嬉しそうにひょこひょこ後をついてきた。
そしてベッドの上に皆で飛び乗るともう一度
キアはあの魔法の言葉を口にした。
「Trick or treat!!!」















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そういえばもうこんな時期でしたね。すっかり忘れてましたが
友人たちとこんな話をしてて思い出しました。
私としてはキアやルイルイはこんな何かのイベントの日には
特定の誰かではなくて何人かと一緒にハーレムを送っているのがいいなぁ。
なんて思ってます。
もちろん全員……といいたいところですがそれは私の手に負えないので
絞らせていただきました。もちろん好みを選りすぐりしただけです(笑)
短いですねしかし……。

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