タイトル『愛情表現』



人一倍の独占欲で
あなたを束縛したいと思ってしまう

どこまでも愛してしまっているから
止められないこの想い

この先
迷惑になっていくことはわかっているから
だから私の一大決心

ごめんなさい……
こんなことでしか最後の愛情表現が
出来そうにありません。。。


















「ごめん…別れよう…。」
突然の私の言葉に当然の如く和音くんは言葉も失っているようだった。
当たり前だ……
こんなの何の前触れも前兆もなしに言われたら誰でも驚くだろう。
それがもう長いこと付き合っている恋人ならなおさらだ。

「どうして…急に?そんな…だって… さん。」
戸惑った声に震えが混じった。

高校時代,私から年下の和音くんに告白して
それから今までずっと付き合ってる。
年上の私にもそれを感じさせないような優しさで
全身で精一杯『好き』を伝えてくれる和音くんが私も大好きだった。
否,今でも大好きなんだ本当は。
別れたくなんかない。
でも私は決めたから。
あなたのために……。

「もう決めたことなの。ごめんね。」
顔がまともにあわせられなかった。
悲しそうな顔で私を見つめる瞳も
寂しそうに肩を震わせるそのあなたの姿も
全部
何より,もう涙が出てきてしまった自分の顔なんて見せられるはずもなくて
私はふいっと後ろを向いた。
何度も何度も,最後のごめんねを心の中で繰り返しながら……

「嫌です!…こんな…僕は嫌です。 さんと別れるだなんて…どうしてですか…?」
決して振り向かない私の姿を和音くんは一体どんな瞳で見つめているんだろう。
声も怒りを必死に抑えたように震えてる。

ごめんなさい。

でも私が思っているほど物事はすんなり進まない。
それは初めて見た,聞いた和音くん。

「…そんなの嫌だ!僕はそんなの絶対に嫌だ!」

いつもの和音くんの声じゃなくて私は戸惑った。
違う…怖かった。
こんなに私のことで怒るなんて思わなくて
不謹慎だけど
嬉しかった。

「ごめんなさい…でももう違う好きな人が出来たの!…そう違う人が…。」
出来てない。
そんな人できるわけがない。
だって
だって
私は今でもずっと和音くんだけなんだから……

私は逃げた
走ってどこまでもどこまでも
逃げ続けた

バレたらいけない。
あなたのため。
そう
これが最後に私にできる
あなたのための

愛情表現










だからね

今までありがとう。

あなたならきっと

最高の野球選手になれるよ。

ううん,なってくれなくちゃ嫌だからね。

そのために私は

身をひいたんだから。

ずっとずっと大好きだよ―――。
















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話は伝わったんでしょうか?それすら心配になってしまっている自分がいるんですけど;
とりあえず彼女…犬河くんのこと好き過ぎてもう止まらなくなりそうになっちゃった
自分に気がついて,このままじゃ束縛しちゃう!犬っち(?)の夢を壊しちゃうと思って
あえて身をひく話…。
しかし私が悲恋好きッコですみません,たまには!で今回はヒロインさんが
振る話でした。えぇえぇ思いついたのはわかった人もいるかもですが
昨日日記だらだら書いてたら思いついたからというとてもくだらない理由です(滝汗)
すみません,読んでいただけたらそれだけで幸せです(@´ー`@)


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