タイトル『怒りの猪狩』
















今年の文化祭はどうするか…なんて聞かなくてもよさそうだな…。
そっとため息をつくのは四条キャプテン。
何故かって…?

「今年は猪狩のメイド服に決定だな。あいつのメイド服が一番人呼び込めるだろ?」
「そうでやんすね,それは認めざるを得ないでやんす。」
「それに…」
「それに…何でやんすか?」
「人が来るってことは女の子もたくさんくるってことだろ!」
「!!小波くん頭いいでやんす!画期的でやんす!」
「あっはは,そんなに褒めないでくれよ調子にのっちまうぜ」

本人はそんな話は知らない。

「でもまだ猪狩本人には言うなよ!絶対キレるから。」
「そうでやんすか?おいらは是非着てみたいでやんすけど…。」
「……。」
「……?」




















何度か怪しまれはしたけれど何とか今日まで誤魔化し続けた自称企画部長の2人。
もちろん小波と矢部である。
本人には『メイド喫茶』を野球部での出し物としてやることだけ伝えてあるので
もちろん猪狩本人は澄香ちゃんあたりがメイド服を着るとでも思っていたのだろう。
しかし当の四条兄妹にそんな素振りは微塵もない。

「…?メイド服は四条さんが着るんじゃないのか?」
そろそろあたりの準備も整ってきて,足りないのはメイド本人。
不思議に思った猪狩は自称企画部長を名乗る小波に尋ねた。
そして真相は暴かれた。

「あぁメイド服?そんなの…」
言葉もいい終わらないうちに上からばっと押さえつけるように小波は猪狩の体を
腕でたたみ上げさっとメイド服をかぶせてしまった。
あかつき高校エースの星も女の子との出会いを求める純(?)な男の子の心には
遠く力及ばず…。
小波は一瞬にして着替えさせてしまった。
恐るべし・・・

「ぼ…僕が着るなんてひとことも聞いてないぞ!それに僕は断じて…!」
最後のわめきでじたばたしてももう遅かったようだ。
周りの部員は好奇の目,そして一目でわかるうっとりしたような表情をして
自称企画部長2人組をただ褒め称えていた。
その様子に愕然としたように猪狩の肩からは一気に力が抜けてしまった。
そして抜け目ない自称企画部長は見計らっていたかのようにその屍を
急遽作ったメイク室に運ぶのだった。

「どうせやるなら徹底的にってな。」














「…いらっしゃいませ。」

スポーツをしている者特有の美しい身体のライン
そして色香を漂わせるきついくらいの強い意志がこもった綺麗な青い瞳が
客を迎え出る。
すこしそっけないようにも見えるがそんなところも何故かマニア受けするようだ。

そして問題の客はやってきた。

「…こちらへどうぞ。」
ちょっと影に隠れる奥の席へメイドは客を案内する。
「ご注文はどうなさいますか?」

しかしその客はそれには答えずぱっとメイドの手をとった。
「きみ…名前は?」
うっとりしたような恍惚の表情を浮かべメイドの姿を見上げる。
固まってしまうメイド……。

「俺は ,ねぇきみ…本当可愛いね。ここなら見えないし一緒に飲もうよ」
お気づきの方もいらっしゃると思いますがそう
彼はこの美人メイドが男だということを知らないのだ。
本当に女の子だと信じ込んでいてなんとかオとそうと必死になっていた。

「あの…ご注文は?」
一度咳払いをし,目をそらしながら仕事だ仕事だと何度も自分に言い聞かせながら
メイドはもう一度 と名乗る客に営業文句を口にする。
「メニューなんて目に入らないよ…俺には君しか目に入らない…」
歯の浮くようなセリフをいとも簡単に並べたかと思えば
あろうことかずっと柔らかく握り続けていたメイドの手に自らの口付けをおとした。
「君の名前はきっと君のように美しく,そして麗しい名前なんだろうなぁ。」

初めての恐怖にメイドは身を震わせ一人妄想に浸るこの男の手から自らのそれをとり
「コーヒーでよろしいですね」とずかずかと席を離れると
カウンターの裏側にまわりメイドキャップをたたきつけた。

「なんで僕がこんなことをしているんだ!しかもなんてキザなんだ…。」
そんな風に怒っていると自称企画部長が可愛い女の子が来ないとぶーたれているのが
目に飛び込んできた。

「……小波!この僕にメイドなんかやらせて自分はそんなことを考えていたのか…」
口調には怒りを必死に押さえ込んでいるのが誰の目にも明らかだ。
「この僕を利用しようとしたこと後悔させてあげるよ……」
怪しい笑みがメイドの目に浮かぶ。
自称企画部長の命運は…!!














「こ…コーヒーでございます。」
顔を伏せていても には簡単にわかってしまった。
なにせ一目惚れしてしまった相手なのだから…
「お前さっきの綺麗なメイドさんじゃないな!出せ!出せさっきの美人なお姉さんを!」
「いやあのこれは…。」

言い訳そしてわびに小波は にボコボコに殴られるのであった。

しかし元メイドも他の客にやっぱり口説かれているのでした。




















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前回書いたもの(といっても中身はもちろん私しかわからんわけですが女性Ver)と
内容がかぶってしまいそうなのでこちらは言葉でセクハラということで書きました。
私は決して内容(文章は別)が綺麗なものばかりかくわけではありません(苦笑)
またノリで仕上げました。つかお客様の名前変換した人が変態…というか危ない人で
ごめんなさい(涙)
初の挑戦BL夢小説なのに題名からあほですみません…orz
私はオヤジギャグ大好きです………。
次回は基本に戻って内容は綺麗なものにしようと思います。
つか改装しようかしら…サイト…


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