タイトル『告白します!』














「私という彼女がいながらあんたは何をやってるのかしら!」
こんな風にいつもいつも言ってるのは私ばっかりで
こんな風に追いかけて走っているのも私ばっかりで

やっとつかまえたと思ったらするって逃げていっちゃって…
ねぇどうして?
本当に私のこと好きでいてくれてるの?
他の女の子に対する【好き】と同じじゃないよね?

それともそんな風に思っているのは私だけ…なのかな…

最近はずっとそんなことを悩み続けていた。
寂しくて苦しくて,本当に自分が彼にとって彼女でいるのかわからなくなって…。

だけどそれならね,一人で悩むより当たって砕けろだって思ったの。
いっぱい悩んだってね,答えなんてきっと出ないって。
本当に私が彼女として認めてもらっているのか
隣を歩いていいのか
そして

私の好きがあなたの好きと同じなのか…

だからもう一度,私はあなたに告白します!
今の状況を打破するために……


















そして私は彼の下駄箱にメモのように小さな手紙を入れた。
『放課後,校舎裏に来て…話があるから。絶対に来て… 

恥ずかしかったけど,今は恋人ではない気持ちで望もうと思った。
自分を買いかぶりすぎていたらきっと素直になれない。
素直に自分の気持ち全部吐き出さなくちゃきっと大輝くんだって素直に答えてくれない。
それくらいは私だってわかる。
絶対に意地張っちゃ駄目…高飛車になっちゃ駄目…

何度も心の中で唱えながら私は放課後を待った。












放課後,校舎裏に走って行った私の瞳には驚くべき光景が映った。
「大輝くん……!」
なんと私より先に大輝くんはそこにいた。
てっきり女の子と遊んでたとかって遅れてくると思っていた私はひどく驚いてしまった。
「ちゃんと来てくれたんだ。」
ぽつりと私が声を漏らすと大輝くんはいつもと変わらない爽やか笑顔で言った。
「当たり前だろ!僕の愛する ちゃんの頼みなんだから。」

その愛するってどの程度の愛するなんだろう…
そんな風に考え始めた私はみるみる内に不安な顔つきになってしまったのだろう。
今度は大輝くんが驚いた表情で私に問いかけた。

「どうしたの ちゃん?…手紙ってのも何だかびっくりしたし…」
その声は真剣そのものだった。
本気で私のことをわかろうとしてくれているんだって
それだけでも嬉しくなってしまう。

でも!だからこそ知らなければいけないのだ。
そのために今ここにいるんだから……

「大輝くん…手紙で言ってた大事な話…するね。」
同じように真剣な顔になった私を見て,大輝くんもうなづく。
物凄く恥ずかしくて物凄く緊張して物凄く不安だけど
言わなくちゃ…言わなくちゃ!

「私,大輝くん…好きなの。」
驚いた表情で固まる大輝くん。
すぐに知ってるよと笑ってくれたけど,きっとそういうことじゃない。
私は…

「私は本気で大輝くんが好きなの!他の女の子とくっついてるの嫌なの!
私だけの彼でいてほしいの!大好きなの!」

立て続けに並べた言葉は我ながら恥ずかしくて。
そこに穴があったら入りたいってこんな気持ちなんだって他人事みたいに思った。
それでも顔を背けちゃいけないと思ったから…
きっと真っ赤に染まっているであろう顔には泳ぐ目があって
そんな顔みられてると思うと凄く恥ずかしいけど
まっすぐに見つめた…大輝くんの金の瞳。

「…大輝くんはどう思ってる…私のことを。」

聞きたくなかった。
耳を塞ぎたい。
怖かった。
身体が震える。
逃げたかった。
今すぐに……

でも…聞きたかった。













「僕も…好きだよ。 ちゃんのこと。」

その声は低くて少し掠れていて
初めてきく大輝くんの男の声だった。

「どの女の子よりも一番大切だよ。…不安にさせてごめんね。」

ドキドキした。
こんなことは初めてで,
しどろもどろになる私を大輝くんはそう言ってぎゅっと抱きしめて。

ふいに私の眼には涙が浮かんでいた。
嬉しくて,もう私には言葉なんて見つからなかった。
ただぎゅっとその肩を抱き返して応えることでいっぱいで…

「…じゃあ隣にいていいんだね?」
そう聞いたら耳元で
「当たり前でしょ。」
って囁かれて…

優しくキス…された。














私の好きも彼の好きも一緒だったんだ。
ずっと悩んで悩んで考えて勇気振り絞って聞いた答え

だからきっと…
前よりきっと,距離は縮まった…よね?



























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はい,ということで軽井沢くんでした。大輝っていわれると
誰やねん?ってな話になるわけですが,軽井沢くんです。
軽井沢くん久々にさらさらではないのですが書いたら甘甘になりましたね(笑)
甘甘ラブラブもたまにはいいかもですねぇ。
やっぱり頑張る主人公!不安になったらうじうじ悩むな!
ぶつかっていけ!な精神のヒロインさんを書いてみました。
もちろん心は不安で不安でたまらないわけですがね,自分からどうにかしようと
動くようなコって好きです。個人的意見でした。では今回のあとがきおわりv
BGM協力:daydreamin'(スターきーやん)


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