タイトル『ハグラカサナイデ。』









もっと私に心配させてよ。

どうしていつも1人で抱え込もうとするの?

ねぇ,もっと頼ってよ。

私たち恋人でしょ。

お願いだから。

もっと私に力にならせてよ。

ねっ…。














最近進の元気がないことを私は知ってた。
でも彼は私に気づかれないようにってずっと笑顔を見せる。
でもそれが私にとって1番辛いこと。
ねぇ,笑って。いつもの進に戻って…。

「ねぇ,進。この頃疲れた顔してるんじゃない?」
それとなく私は聞いてみた。
でも彼はにこっと笑って軽くかわした。
「それは のほうじゃない?大丈夫?」
いつもそう,はぐらかすの。ねぇ…
「でも…」
「心配性だなぁ, は。」
私のことを軽くこづいてにこっと進は微笑んだ。
そんな風に笑うから。
進が私に気を使わせないようにって
そう思ってるのは知ってるから…
私も突っ込んだことは聞けずにいる。

どうしたら教えてくれるの?
どうしてそんなに寂しそうにしてるかって。
















もどかしいよ。

コンナニチカクデワラッテルノニ…















やがて見つめる私の視線に気づいたのか進が私の方に顔を向けた。
「ねぇ, 。そんなに悲しい顔しないで。」
優しい瞳で進が私を見つめた。
そしてふわっと包むように私を抱きしめた。
「大丈夫。僕ね,強くなりたいだけなんだ。
ずっと小さいときから,お父さんや兄さんに頼ってばっかりだったから。
いっぱい迷惑かけてきたから。」
私を抱きしめる手に力がこもる。
「きっとまた にも迷惑かけちゃうと思うんだ。
だから僕,強くなりたい。 に迷惑かけたくないから。」

(『そんなの気にしないでよ,もっと迷惑かけていいのに』)
つい言いそうになっちゃったけど,
でも言えなかった。
強い意志が,あなたの瞳に宿っていたから。

「どうしても辛くなったら には言うから。
それに強くならなくちゃ, を守ってあげられないから…ねっ。」

「…うん!」

反則だよ,耳元でそんなこと……
黙って引き下がるしかないじゃない。

「ありがと。」













待ってるよ。

あなたが強くなるのを。

でもやっぱりちょっと寂しいから。

時々は頼りにしてね。












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久々に書いてみた。昔書いてたんですよ,
前のサイトで友達になったメールフレンドの女の子への贈り物として…
なんで自己満足のためには久しぶりです。
最近パワやってないから難しい…
今度ちょっと久々に手出そうかな…(笑)


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