Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!


拍手ありがとうございました!
03 ひとりで眠る。ながいながい夜。
・・・。
まだ。
修ちゃんは、まだ帰ってこない。

・・・・・。
メールは送ってくれた。急な残業で、遅くなるって。
それから、ご飯先に食べててね、って。
それからまた、先に寝ててね、ごめんね、って。

待ってる。寝る。
・・・・・。どうしよう。

待っていたいけど。夜更かししたら、怒られちゃうかな。

ほんとは、言いたいことが、あったんだけど。あるんだけど。
言わなきゃいけない、こと。

ねぇ。眠れないよね。


朝に言ったちいさなわがままが、ずっと胸に引っかかってる。
・・・ごめんなさい。
言えたら、それで溶けるのに。まだ言えない、眠れない。

・・・・・。あんなこと、言わなきゃよかったのにね。
どう思っても、言った言葉は変わらない。
ごめんなさい。


トゥルルル、と携帯が鳴った。
「修ちゃん?」
いまから帰るよ、遅くなってごめんね、って柔らかい声。
「うん」
あたしのその返事だけで、修ちゃんはいろんなことがわかったらしい。
心配しないで、先に寝てなよ、ってふんわりした声が届く。
「祥ちゃんの気持ち、わかってるから。 こんな日に、早く帰ってあげられなくって、ごめんね」
「・・・うん。・・・ううん」

修ちゃんのせいじゃない。ちょっとほっとして、でも、やっぱり待ってるよ。
けど。
ふわっと気持ちの緩んだあたしを、すかさず睡魔が襲ってきたみたいだった。
素材:Little Eden さま
お題:百人一首で100のお題 さま

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
 
<送られたメッセージの確認>

ひとこといただけると嬉しいです♪ (もちろん匿名でもOKです:拍手だけでも送れます)
お名前
連続拍手は10回まで可能です。 コメント最大文字数は全角 500 文字に設定されています。  >>Home<<

- PatiPati (Ver 4.3) -