とある物体と。

 

きっと今日は『たまたま』が重なりすぎていたんだ。

「あんっあッあッ…あんあんあんッッ」

たまたま彩・理の2人が狩りが長引くため帰りが遅くなって、たまたま桜子と莉良が明亭に泊まることになって、
たまたま史乃が武器精錬の請負で遠方に出て帰るのが明日になって、
たまたま呂揮が自分が居間に残るからと言われて部屋に戻って。

「あぁんっあはぁっあんっくぅんうっんっあうっあうぅぅんッッ」

眠る時にいつもグローブや数珠をしまっているベッドの側の引き出しからたまたま―――――。

「あぁんっあんッイクっイクっイクうぅぅ…!…理っ理ぃっことわりことわりッあァァァあはァァァァッッ!!!」

切なそうに何度も名前を呼ぶが理は今ここにはいない。

「あっはぁっ…あんッあ…………ッ」

怖々と足の間にやっていた手を自分の顔にまで持ってくると、指に手にまとわりついた白く濁るそれが視界に入ってくる。

「…あぁんッ…ぁ…あぁんっ」

手についた精液をベッドにひいていたバスタオルで拭い秘部に入れていたものをベッドに転がした。
バスタオルに飛び散った精液とどろどろになった下半身。そしてベッドに投げた――――。

「ぁっ…あ…ッ…」

今更だったが急に恥ずかしくなって琉風はそのままベッドに顔を突っ伏していた。


眠ろうと思っていつも通りに身につけていたグローブと数珠をベッドの側の引き出しに仕舞おうとした時だ。
これを入れる以外は空っぽのはずのその引き出しの中にはオレンジ色をした液体の入った
ボトルと半透明の雄の形を模したものが入っているのを見つけた。
恐る恐るではあったが手始めにボトルに入っているの中身を確認してみるとオレンジの香りがするローション。
理の部屋に未だにある壷の中に入っている中身の一部だろう。
それから男の雄の形を模したもの。――呂揮から後日『ディルド』と呼ばれているものだと教えてもらったそれは
以前ギルドを無断で脱退した時に詫びの代わりだと言って理にこれを使って自慰行為を強要された時のもの。
自分がこれをここに仕舞った覚えもましてや受け取った覚えもなく、
これをここに忍ばせたのは『所持者』である理以外に考えられない。
ひとまず引き出しに入れたままにしておいて明日にでも理に返そうと、そのまま眠るつもりだったのに。

気がつけば琉風はそのローションを手に取り雄にぬりたくって扱いていた。

もうあんなもので気持ちよくなんてなりたくないと思っていたディルドにもたっぷりとローションをつけ、
指で慣らした秘部に入れていっぱい抜き差しした。
最初は音が恥ずかしくてためらいがちだったのが、だんだん足りなくなってもっともっと気持ちよくなりたくて、
途中からは音が立つのも構わず秘部の奥にあるイイ場所をそれで沢山突いた。
理とSEXしていた時には恥ずかしいからやめてと言っていたいやらしい音をぐちゃぐちゃとさせながら
理にされていた事を想像すると更に身体は熱を帯び興奮を覚える。


嫌だって口では言うけど全然嫌じゃない。
理の指で舌で。身体中触れてもらうのが好き。
アソコを理の『アレ』でいっぱい突きまくってもらうのも…………すごく気持ちよくて本当は好き。


内側から鍵をかけてしまったこともあり、1階の居間にいる呂揮にはもう眠ると伝えてあるので
よっぽどのことがない限りはこの部屋に近づくこともないだろう。
そう思うとどんどん大胆な気持ちになっていき、最後にはシーツを噛んで殺していた声すら
あられもなく出し、足を大きく開いて自慰行為にのめり込んでいった。
ローションのぬめりを使ってぬちゅぬちゅと雄を扱き、秘部のディルドを滅茶苦茶に動かして自ら生む快楽は、
琉風から理性を削ぎ落としていく。
最後は今はここにいない、この身体に激しいまでの悦を与える男の名を呼びながら精を吐き出していた。

「どうしよう…俺っ…」

時間が経てば考える余裕も出てきたのかローションのボトルを手にうろたえる。
『使って』しまったディルドーもとても気恥ずかしくて理に返す気持ちになれないし、
なにより半分以上減ってしまったローションの弁解が思いつかない。
これが減った本当の理由なんてとても言えない。


「あれ琉風?」
「うわぁっ!?」
居間のソファーで紅茶を飲んでいた呂揮が小さく丸めたバスタオルを胸に抱えて静々と階段を降りて来た
琉風に話しかけると、何故か妙に驚いた様子で短い悲鳴を上げる。
「そんなに驚くなよ…寝たんじゃなかったの?」
「えっとあのっちょっと眠れないからお風呂入りなおそうと思って…!」
「ふーん、そっか」
「う…うん、ちょっと行ってくる!」
あくまで本人は平静を装っているつもりだろうが見る側からすれば明らかに挙動がおかしい
琉風の様子に呂揮はあえて何も言わず、小走りに浴室へ向かっていく琉風を見送った。

「あの様子じゃ風呂に入ったくらいじゃ眠れそうにないだろうな」
「だろうな」
「………わぁっ!!」

呂揮の隣に突然理が姿を現し腰掛けてきたので今度は呂揮が悲鳴を上げた。

「リっリィさん!いつ帰ってきたんですか?」
「ちょっと前にな」
「全然気配とか気づきませんでしたよ…」
「気づかれてたら今頃もっと大騒ぎしてるんじゃねぇの?」
「え?それって…」

呂揮が言いかけた言葉に、理はただ薄く哂ってソファーから立ち上がる。

「風呂行ってくる・呂揮・入り口警護任せていいか」
「いいですよ行ってきてください。あ、リィさん」
「あ?」
「眠れるように琉風にホットミルク用意しようと思ったんですけど…必要ないですよね?」
「あぁ・オレがちゃんと『寝かしつけて』ヤる」


そう言い残して既に琉風のいる浴室へと向かっていき、くったりと意識を飛ばしてしまった
琉風を抱いて理が再び浴室から出てきたのはそれから大分経ってからだった。


* * *

琉風ひとりえっち編。
相手が物ではあるけど一応『理以外』ということで胡蝶に配置。
はい。お覗きですよ、お覗き。
シーフ系が相手だと色々萌…うぅん大変だよね!!




 

 

 

 

 

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