嫉妬した。ただそれだけ。

 

「はぁー……………」
四つんばいになって琉風は盛大なため息をひとつつくと、
自らの銀髪にまとわりつく砂埃を払い落とした。
岩と砂。そして枯れかかった植物しかないひたすら続く殺風景。
砂のモンスタースリーパーが多く生息する場所、冒険者からは「スリーパーMAP」
と呼ばれている所に琉風はいた。
町で他の冒険者達がこの場所の話をしているのを聞いて来てはみたものの、
スリーパーの攻撃に耐え切れず隅の小道に逃げ込んでいた。
「もう一回ためしてみてだめだったら…うわっ!」
そんなことを考えていると、目の前の砂がずずずっと盛り上がりスリーパーが姿を現した。それも4体一気に。
今の自分では4体倒すのは無理だ。一旦ここは引いて…。
瞬間移動のテレポートを唱えようとしたした時だ。

どんッ!!!

1体のスリーパーを踏み潰すように一人の人間が降りてきた。
琉風よりもずっと短く切った琥珀の髪に引き締まった長身の後姿。すぐに男だと分かった。
見た目は軽装で藍色の衣を纏っているその男は、人の気配を感じたのか琉風の方を振り返った。
茶褐色の男の瞳と、琉風のライトグリーンの瞳が交わる。
「なぁ、これお前のエモノ?」
そう言って男は自分の足元でもごもごと身動きがとれずにいるスリーパーを指出す。
「すいません」
「いやすみませんじゃなくて。お前がターゲットにしてたものかどうかって聞いてんの」
「えーと…」
「スリーパーそこそこイイもの隠し持ってやがるから倒したあとに
ギャーギャー言われんのウゼぇし。なんならオレがこうしてる間に倒しても…」
「いえっ…だからあの…っ」
「なんだよさっきからはっきりしねえな」
「お願いです倒して下さい!後ろがっ後ろがすごいことになってるんです!!!」
「ん?」
男が後ろを見ると。目の前には砂。砂。砂。ひたすら砂。
ついさっき現れたスリーパーに加え、他にまた何体か増えたらしく、
うぞうぞと目前まで忍び寄って来ていたのだ。

「今の言葉取り消すなよ!」

狭い小道でしかも壁を背にした状態。
入り口をモンスターの群れに塞がれ琉風からすればランダムワープするハエの羽を使用するか、
テレポートスキルを使って逃げるしかない状況だというのに、男はむしろ嬉しそうでさえあった。
手にしていた錐を逆手に取り、それを足元でもがいているスリーパーに突き刺した。

『ボウリングバッシュ!!』

衝撃と共にあれだけいたスリーパーが一瞬にしてさらさらと地面に崩れ落ちていった。
その鮮やかな殲滅の速さに呆気に取られて見ている琉風に対し、
男は気にする風でもなくその砂の中からオレンジ色の鉱石を拾い上げている。
「あの…ありがとうございました」
「ん?礼言われるようなことなんてしてねえだろ」
「実は精神力を使い果たしてしまっていて…あれだけの数を相手にすることが出来なかったんです。
 やっぱりここはまだ俺には早かったみたいで」
「何、お前駆け出し?」
「はい、3ヶ月前に聖カピトーリナ修道院を出て各地を回っています」
「カピトーリナ・その装束。モンク・か」
「はい、琉風って言います」
「ルカね。オレは『コトワリ』。追跡者って呼ばれてる」
「ことわり?」
「これで『コトワリ』」
男が錐の先で砂の上に『理』の字を書いた。
「珍しい名前ですね」
「珍しいっていうか、ここは似合わねーとか指差しモンで爆笑するとこだぞ」
「どうしてですか?似合ってると思いますけど」
「……真顔でそんな事言われたの初めてだわ」
そうですか?ときょとんとして首をかしげる琉風の隣にしゃがみこむ。
「精神力尽きたってことは随分狩るのきつそうだな。ホテルとか使わねえの?」
「体力や精神力を回復してくれる宿泊施設のことですか?」
「あぁ、便利だぞあそこ」
「聞いたことはあるんですが…何しろ駆け出しなもので」
言葉小さげに琉風がつぶやき理は察したらしい。
「あぁ、懐事情ってやつね」
「そんなとこです」
「まぁせめて休むんだったら向こうのエリアで休むんだな。絶対安全とは言えねえけどココよりマシだろ」
「はい、そうします。色々ありがとうございました」
さっそく実践というように砂埃をはらって立ち上がった。

「なぁ」
わずかに回復した精神力を使ったそのエリアまでテレポートを使おうとした琉風が理の声でそれを中断する。
「はい?」
「ホテル使ったことないってんならリヒのホテルのことも知らないだろ」
「リヒ…リヒタルゼンのことですか?」
「あぁ。あそこは他のホテルと違って特殊なサービスをウリにしてるんだよ。お前さえよければ案内するけど?」
「でも…見ず知らずの方にそこまでして頂く訳には…」
「今は使わなくてもいずれは使う時が来るかもしれねえだろ。覚えておいて損はないと思うぞ」
「確かに…じゃあご迷惑でなければお願いしてもいいでしょうか?」
「オッケ。ワープポータルは使えるか?」
「はい、付近に生息しているヒルウィンド狩りをしていた時にリヒタルゼンの
 ポータルを記録したのを残してますから。すぐに行けますよ」
「んじゃ・頼む」
琉風がブルージェムストーンを取り出し地面に落とすと青白い光の柱が立ち上った。

「…………」

「はい?」
理の唇が動きそれを聞き取れなかった琉風が聞き返す。
「いや?」
そういって理が光の柱の中に姿を消した。それを確認したあとに琉風もその後を追った。



『なぁ、お前はどんな風に鳴いてくれる?』



* * *


豪華な装飾、大きなシャンデリア。フロントで理が従業員と話している間、
琉風は少々落ち着かない様子でロビーのソファーに座っていた。
修道院で質素な生活を送ってきた時間が長かったせいかこのような豪勢な空間はなんとなく慣れない。
それでもロビー内はこれらの装飾に馴染むとは言えないいでたちの冒険者達ばかりで、
この施設がこのような人間をサポートする施設だということを伺わせる。
聞いた話だと、この先の貧民街の地下に、人体実験にされた挙句に天に還ることも出来ずにさまよい続ける魂がいて、
それを救済しに行くモンク僧もいるという。
さきほどこのホテルを出て行ったモンクの姿があったが、その人もそうなのだろうか。

「俺もいつかは…」
「いつかはなんだって?」
「うわっ!」
いつの間にか背後に立っていた理に短い声を上げた。
周囲を見回しあわてて口を塞ぐ琉風の目の前にルームキーを垂らして見せる。
「部屋の中見るだけだったら宿泊料金いらないとさ。どうする見ていくか?」
「そうですね。ちょっと部屋の中も気になりますし」
促されるまま、琉風は理のあとについて深紅の螺旋階段をのぼっていった。

覗いた部屋は、ロビーと違って落ち着いた雰囲気で琉風は少しだけ安堵する。

(よかった…もし部屋まであんな派手だったらいつか使う日が来たとしてもきっと落ち着いて眠れない…)

「ここで休めば回復する。チェックアウト時に神の息吹のおまけつき」
「ブレッシングですか?」
「まぁお前なら習得してるんだろうけど、してもらえるに越したことはないだろ」
「そうですね、頑張って修練していつかここを使わせてもらいます」
笑顔で理に頭を下げた。

「親切に色々とありがとうございました」
「親切ついでにもうひとつ教えてやるよ」
「なんですか?」
「知らない人間の甘い言葉に惑わされてホイホイついてくんな」
「…?」
吸っていたタバコをテーブルの灰皿に押し付け琉風の目の前に立つ。
「料金かかってないなんて嘘。二人分の宿泊料金は俺がもう払ってる」
「え、それじゃあ…」
「ついでに」
続きを言いかけようとした琉風の言葉を遮って理が話を続ける。
「ここにはどんなに騒ぎ声が聞こえても、どんなに大きな物音がしても。絶対入って来るなと従業員に金を握らせた」
困惑気味に琉風は理を見上げている。

「やれやれ、ここまで言ってもまだわかんねぇのか?ハメられたんだよ。お前」

ガッ。

理が足を軽く上げて琉風の足を払った。
「あッ…!!」
何の構えもしていなかった琉風は無防備にすぐ横にあったベッドに仰向けに倒れた。
起き上がろうとする琉風の身体に理がのしかかってくる。
「なっ…んぅぅ!?」
理の顔が間近に近づいてきたと思うと琉風は声を失う。
自分がどんな状況に置かれているか一瞬わからなかった。
唇に唇の感触。これ以上寄れないほど間近にある理の顔。

理に口付けられていた。

「んぅぅぅ…!!!」
ぬる、と琉風の口腔内に何かが進入して、それが理の舌だと分かると首を振って理の唇から逃れた。
理の手は琉風の胸元に伸び、既にはだけかけていた服を乱れさせて胸をあらわにさせる。
「なっ何するんですかっ何…あっ…!」
顔を近づけぺろりと乳首を舐め上げる。
「やだ…や…!」
舌で数度撫ぜたあと、かり…と歯を立てて乳首を軽く引いてみせる。
「…やっ…は…離せぇぇぇッッッ!!!!」
琉風は両手を理の心臓に当てた。

『寸勁!!』

「…っ!」
琉風の手のひらから見えない大きな衝撃が走り理は身体をのけぞらる。
その隙に琉風はベッドから降り走り出そうとした。

「不用意に敵に背中を見せちゃいけませんよ・と」

すぐに体制を整えた理がすばやく腰の短剣を抜く。

『寸勁!!』

短剣の柄の部分でベッドサイドの棚を打った。
「なっ…うあっ!!!」
聞きなれた言葉に振り返ると棚がばらばらと砕け散り、琉風はその衝撃で反対側の壁まで吹き飛ばされた。
受身をとってみるも立っていられずにそのまま床に崩れ落ちてしまう。
「せっかくのスキルも使いこなせなきゃゴミみたいなもんだな」
身体がマヒして動かない。いつの間にかすぐそばに来ていた理から琉風は逃げることができずにいた。
「なんで…なんであんたが…」

モンクだけが習得できる寸勁を使える?

「お前が教えてくれたろ?たった今」
意味をまるで分かっていない琉風に向かいくっくっと低く笑う。
「クローンスキル。受けた技をそのまま自分のものにする能力」
「なっ…」
「本当物知らずなんだな。世の中にはそういうのを生業としてる人間もいるんだよ」
そう言って今だ動けずにいる琉風の腕を掴むと片腕で持ち上げその身体を軽々とベッドに投げとばした。
いまだ無抵抗な琉風の手首を掴み上げ、取り出した手錠を両手首にかけてベッドヘッドに固定する。
「離せっ離せっ!」
「あーあーうるせーな」
やっと動けるようになったのかがちゃがちゃと音をたてて手錠を闇雲に外そうとする琉風の上に乗りあがった。
「笑いがこみ上げそうなくらい初々しい反応だな。初めてか?」
「何がっ!」

「SEX」

「…………!!!!」
琉風の返事はなかったが真っ赤にした顔でYESと判断したらしい。
「まぁキスした反応がアレだからな。当然っちゃー当然か」
「うるさいっあんたには関係ないだろ!」
「関係なくもないだろ。初めてだっつーんならそれなり優しくシてやるし?」
「さっきから何訳わかんないこと言ってんだよ!手錠外せよ!!!」
手首が擦り切れて血が滲んでいるのもかまわずに琉風は手錠を引っ張り続ける。
「お前みたいなカタブツは1回イかせりゃ大人しくなるかな」
「だからなに言って…」
困惑気味の琉風をよそに、片手を無遠慮に琉風の中心に当てた。
「あっ…っ…ッ!」
ズボン越しから圧迫し握りこまれるようにされると喘ぎそうになった口を必死になって引き結ぶ。
「イイ顔。嫌がっても身体は正直なんですタイプってとこか?」
口の端を上げて口元をぺろりと舐める様にたとえようのない恐怖感が琉風を襲う。
なんとかこの状態を逃れようとするも、がちゃがちゃと手錠の鎖が
空しく音を立てるだけで琉風の手が自由になることはなかった。

「さーて・そろそろ本格的にあんあん言ってもらおっかね」
ズボン越しに触っていた手が離れてほっとしたのもつかの間、
片手で器用に琉風のベルトをはずし始めた。
ファスナーを下ろされズボンの中にゆっくりと手が進入していき徐々に触れられたくない部分へと近づいて行く。
「やめっ…な…なにするっ…!」
「何スるって?」
進入していた手を止めて顔を赤くしている琉風に小さく鼻で笑う。
「何スるか教えて欲しいわけ?随分大胆なこと聞くんだなお前」
「んぁあっっ!!」
じらすように伸ばしていた手が一気に進入し局部を握りこむ。
ズボン越しとは全く違う直接与えられる刺激に琉風自身情けなくなるような声を出していた。
「今からココ、いじりまくるんだよ。こんな風に」
握った状態で上下に扱かれ、その淫靡な指の動きに身体を硬くして必死に耐えようとする。
「うぅっっくっんぅぅっっ………っっ」
「いいだけいじったら今度は舐めてやるよ。根元から先っちょまでじっくりイくまで丁寧にしゃぶってやる。そのあとに」
「ひぁっ!」
扱いていた手がぐいっとさらに奥に入り込み、恥部を軽く指でつつく。
「ココに指突っ込んでぐちゃぐちゃになるまでかき回して、
そのあとにオレの太くてかったーいのブチ込んでお前のこと滅茶苦茶にスんの」
「…だ…」
「これで何サれるか、大体わかったろ?」
「やだっ…」
「まぁSEXしますって言えば簡単だったか…いや、レイプかなこの場合」
「いやだっ…!」

「やだじゃねーよ。これからそういう目に遭うんだよお前は」

「いやだっいやだっいやだいやだやだぁぁぁぁぁッッッ!!!」
琉風のズボンをずりおろし、床に放り投げると強く中心を握りこんだ。
「やだ…や…アァ…!」
「やだやだ言ってる割に半勃ちじゃねえか。さっき弄られてヨかったのか?」
「ちがう…ちがっ…あっあぁっ」
「何が違うんだよ、あーあ・もう完全に勃っちまった」
指が上下に何度も動き擦られる。逃げることもできず、せめて自分の痴態を見るまいと精一杯顔を横に向けた。
こんな状況で、しかも男相手に身体を熱くさせる自分の身体を心底呪いながら。
「や…指…どけっ…!」
「んー?指じゃなくて舐めて欲しいのか?」
琉風の太腿に両腕を回してがっちりと抱え込まれる。
その力はあまりにも強くて琉風が動かそうとしてもビクともしなかった。
理が立ち上がった琉風のものに顔を近づけていく。
「や…やめ…や…あああっ」
唇が触れ、舌が押し当てられる。
唯一自由な首を横に振ってみても理はその行為をやめようとはしない。
それどころか琉風に見せ付けるように舌で先端をぺろぺろと嘗め回して見せている。

ちゅぷ…。

湿った音を立てて先端が理の口の中に含まれる。
「あぁっ駄目…あっやぁっアァァァッ」
どんどん飲み込まれ根元まですっぽりとくわえ込まれてしまった。

ちゅ…ちゅぱ…ちゅ…。

生温かい口腔内の感触と、ねっとりと這い回る舌の感触。
「やだ…やめて…やぁっやっあぁぁっ」
「やめてとか、びんびんに勃起させて言うセリフじゃねえなぁ…んっ」
「あぁっあっんぁっあっあぁぁっアァァァァッッ!!」
理が頭を上下させて口で琉風のものを扱き始めた。
先端を舌でいいだけ嘗め回し、また口に含んでは押し当てるように舌を絡み付ける。
「あぁっ舐めないでっやっあっくわえちゃ…駄目っ…あっやぁっヤァァァァ!!!」

叫ぶように懇願する琉風に理は舌の動きをぴたりと止める。
琉風のものは口に含んだままで視線を合わせた。
「おねがい…も…やめて…」
理は何も言わず、ただ目を細めて笑って見せた。
「アァァァァァッッッ……………………!!!!!」
次の瞬間強く吸い上げられ、びくびくと身体を痙攣させて琉風は絶頂に達してしまう。
「ア…アァァ………」
達した後も理は琉風自身を放さないままだった。

…こくっ…。

喉を鳴らし琉風の放った精液を飲み干している。
それを見た琉風はとうとう耐え切れずにぼろぼろと涙をこぼしていた。
一滴残らず飲み干したあと、ようやく理は琉風を解放し、
がっちりと腕で押さえつけていた足を自由にしてやると、身体を隠すように足をちぢこめる。
「1回イかせりゃ抵抗する気も失せると思ったんだが…まーだそんなことするのか」
呆れたような口調なのに、何故か楽しそうでさえいるように琉風には感じた。
「ほら、お前のやらしいトコよく見えるように足広げろ」
「やだ…もうやめ…っ」
「は?何言ってんのお前」
一向に足を開こうとしない琉風に両方の膝に手を添えて左右に割り開く。
「やぁっ!」
閉じられないように押さえつけられた状態でおもむろに理は自分の指を琉風の口元へ持っていった。
「舐めろ」
「や…!」
「舐めろって」
強引に口に指を突っ込むと琉風はその指に噛み付いた。
「…んぅぅっ!!」
噛まれたことなどお構い無しに指を奥まで進入させると、その息苦しさに噛むことすら
できなくなって指を舐めてしまう形になってしまう。
「ちゃんと舐めとかないとお前がつらいぞ?」
「んっ…!んむっんぅぅぅっ…!」
「…そろそろいいか」
「あはっはぁっはっぅっ…」
指が唾液まみれになった頃、ようやく指が離れ琉風は息苦しさに喘ぎ混じりの声を出す。
理は唾液で湿ったその指を先ほど指でつついた秘所へと押し当ててた。
今度はつつくだけではなく、内部へ入り込もうと徐々に圧迫しはじめていく。
「あっやだっ何…!?」
「何って、最初に教えただろ、どういう風にサれんのか」


『ココに指突っ込んでぐちゃぐちゃになるまでかき回して、そのあとにオレの太くてかったーいの
ブチ込んでお前のこと滅茶苦茶にスんの』


「……!!!!」
言われた言葉が脳裏をよぎり、ぶんぶんと激しく首を振る。
その間にも指は少しずつ内側へと入り込んでいる。
「お前が自由になるのはそれが全部終わったあとだ」
「やだっやだっやだぁぁぁッやぁぁぁッ!!!ひぅぅ…っ…!!!」
首を振り嫌がり続けていたが一気に指を根元まで突き入れられ泣きそうな声に変わってしまう。
「やっぱ初めてか。指一本でキツキツだな」
入れられた指をゆっくり抜き差しを始めた。
「やっあぁっ指やだぁっあっあぁぁッ」
「あーでもまんざらでもなさそうだ。マジ淫乱なんじゃねお前」
「あっやめっやめぇっ」
「淫乱言われてあわてて嫌がったフリすんなよ。気持ちヨくなってきたんだろ?」
「やっあっあんっあぁっんぁっひあぁぁんっっ」
「おいおい、スケベ声で何言ってっかわかんねえぞ」
「あああぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」
からかうような口調で言いながら奥まで入れられた状態で指をぐいっと動かされる。
「そろそろ2本目いくか」
「やだぁっやぁ…!」
一度引き抜き今度は中指も一緒に埋め込まれる。
「うっくっ…あッ…!」
拒否するように締め付けてみても指の感触がただ生々しくなっていくだけだった。
ゆっくり動かしていると思えば激しく抜き差しをされる。
全て引き抜いて入り口を弄んでいたと思えば根元までねじこむように突き入れられる。
「あぁっあっあぁっあっんんんっあッあッあぁぁぁッッッ」
「初めてのクセに随分やらしい身体してるもんだな。そんなにココが気持ちイイか?」
最初の時の優しさの欠片もなく内部を乱暴に指でかき回される。
「あっあっ…アアアアアッッ!!!…うくっうぅんッあっアァッんぁぁぁぁっっ!!!」
男相手に一方的に辱められる行為を気持ちいいと感じてしまう自分に恥じながらも、
自分の口から出る艶めいた声は止まらなかった。
「やだっやだっあっあんっやぁっあぁっあっやだぁあっああああっっ」
「『やだ』じゃなくて『もっと』の間違いだろ?もっとぐちゃぐちゃかき混ぜてってお願いしてみ?」
「やだっやだぁぁぁぁっっ!」
「へーぇ…」

じゅぶっ…。

かき回していた指を引き抜いてしまう。
それを望んでいたはずなのにどうしようもない疼きが琉風を満たしていった。
「物足りなくてたまんねぇだろ」
そんな琉風の気持ちを見透かしたような言葉が耳元でささやかれる。
「あ…アァ…」
抜かれた指で入り口付近をこするとそれだけで琉風の腰が震えた。
「アアアアアッッッ!!!!」
指をいきなり奥まで突き入れられるも、すぐに引き抜かれていってしまう。
そしてまた入り口をじらすように指でやんわりといじられる。
「んっ…ア…………」
ゆっくりと奥に入った指はそこから全く動かない。
「さっきみたいに、めちゃくちゃにサれたいだろ」
「う…ぅ…」
琉風は首を縦には振らなかったが、横に振ることもしなかった。
「琉風」
低く耳元で自分の名を呼ぶ声に身体がぞくりと震える。
「あ…もっと…」
「もっと、なんだよ」
「……ッ」
そこから先が出てこずに琉風はただ押し黙っている。
「スケベなこと言わそうとしたけど、ソソられたからまぁいいか」

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ。

指を奥に入れたままで小刻みに上下に動かしはじめた。
「あぁっあっあんっあぁっあぁっひっひぃんッッ」
「触ってもないのに随分元気だな。そんなにケツ穴攻められるの好きか?」
「ちがっ…そんな…あっあぁッアァァッッ」

「好きなんだろ」

「あぁぁぁァァァァっ!!!」
ぐりぐりと突き入れられた指を回転させられ琉風は返事をすることも出来ない。
「ケツの穴だけでイけるか…?」
「や…見ないで…見ないで…やぁっあぁっやはぁぁぁッッ」
「やらしー声出してイク所見ててやるからな」
指は止まらなかった。奥に入れたまま内側でいいだけ暴れまわる。
「イけほら」
「んぁっあッあッあッあぁぁッやぁぁっあんっんぁっアアァァァァーーーッッッ!!!」
ぎゅっと放られていたものを握りこまれて強く扱かれると、
耐え切れずに淫らな欲望を解放し、白濁した雫が腹部や胸にまで飛び散っていく。
「あぁッッ…んッ…!」
最後の一雫を口で吸い上げられ腰をくねらせた。
2度の絶頂で天井を見上げながら激しく喘いでいるとカチャカチャと
ベルトの外れる音がして自分の膝が抱えられるのを感じた。

「…っ!?」
視線を戻して琉風は息をのんだ。
指でさんざん弄ばれた自分の秘部に理の雄が押し当てられていたのだ。
まさに挿入せんとする時に琉風は最後の気力で足をばたつかせて抵抗した。
「や…そんなの…大きすぎるっ…!」
「それ、褒め言葉にしかなってねぇぞ?」
ぐ、と秘部に押し当てられ恐怖に身を振るわせた。
「入んないっ…やぁ…やだぁっあっやぁぁぁぁッッ!!!」
「ケツの穴攻められてヨガりまくるような奴なんだ。ぶち込まれても気持ちイだけだって」
「やだ…こんな…やっ…やだよっ…いやだぁっやァッ…………!!!」

「この状態ではいそうですねってやめれる男。いるんなら逆に見てみたいもんだ」

強引に押し開くように内部に入り込む熱い塊。

ズッ…!

「…ひッ…ひアァァァァァァァァッッッ!!!!」
先端が入ったと感じた瞬間一気に最奥に突き入れられた。
「はい。ケツ処女喪失おめでとさん」
涙を流して口をわななかせたまま震えている琉風の頬をぺろりと舐める。
「痛いか?」
「や…や…ァ…!」
「こんなぐちゃぐちゃなんだ、痛いってことはねぇよな」
「あぁっ動いたらっあっうぅぅんっ」
「ぶち込んだだけじゃヨくも何ともないだろ。指突っ込んだ時みてえにグチャグチャにシてやるよ」
「んぁっやっアアアアアッッ!!」
半分ほど引き抜いた後、ずんっと深く突かれ高い悲鳴を上げる。
「指と違って奥まで届くしな…ほら」
「あぁっあっやっやぁぁっ」
探るように腰を動かすとそれに反応して琉風の腰が泳ぐ。
「あっあぁぁぁッやっあっあっひうぅぅぅぅっ!」
「ココか?」
「やだ…そこ…やだぁっ」
琉風が反応を強くした場所に何度も腰を押し付けた。
「ココが好きなんだな」
「あぁっやぁっ突いちゃっあぁっやだぁッ!やぁぁぁッッ!!」

「…ならソコ…うんと強く突いてやるからな」

琉風の足をベッドにつくくらいに大きく広げさせる。
「やっやぁっおねがい…も…おねが…やはぁぁぁぁぁッッッ!!」
それから自らの分身を琉風に打ち付けるようにして身体を激しく揺さぶりだした。

じゅぷじゅぷじゅぷっ。

卑猥で湿った音を立てて理の雄を咥えこむのが見える。
首を振って嫌がる素振りを見せればそこを押し付けるように動き、嫌と言葉に出せばしつこくそこを攻め上げられる。
拒みや抵抗の言葉が理を欲情し煽っていることに気がつかずに琉風は知らない内に自分自身を逃げ場のない所へと追い詰めていく。
「あぁっあぅっあぅぅっあぅんっあぅっあぅぅぅぅっっ」
「初めてのクセに随分イイ締め付け方すんな…どうしたら男が悦ぶかちゃんと分かってる」
「あっしらなっそんなのっ…あっあぁんっあぅぅっあぅっあぅぅぅぅっっ」
「無意識にヤってんのか?無知なくせにとんだ淫乱だな」
「あぁっああっあぁっあっあぅぅんっおかしくなるっおかしくなるっ…やぁぁぁおかしくなるぅっっ!!!」
「あぁいいぜ…おかしくなっちまえよ…」
かすれた低い声でささやいた後、理の雄が容赦なく琉風を犯した。
奥を突き、かき回し、押し広げてめちゃくちゃに擦り上げる。
「んぁっあっあぁっやぁっやぅっひぁっひっ………あぁっあぁぁっ」
抵抗も忘れ、ただゆすられるだけの足を理は自らの肩にかけ、空いた手を挿入で勃起した琉風の中心に絡める。
「や…お願い…それは…や…ぁ…ヤァァァァァ!!!」
泣き叫ぶ琉風の言葉は聞き入れられることはなかった。
「やぁぁっあぁぁっあぁぁぁッッ!!アァァァァァァァーーーーッッッ!!!」

ドクッ…

自ら放ったものがばたばたと琉風の顔を汚し、最奥で熱いものが突き刺さるように流し込まれるのを感じた所で琉風の意識は途切れた。


* * *


「…?」
もやもやとした湯煙の中で琉風は目を開けた。
湯船の中につかっているらしい。
あれ、何時の間に俺風呂に入って…
「!!」
後ろから自分の身体に回されている腕を見るや否や同時に一気に目が覚める。

ざばっ!

湯船から勢いよく出て後ろを振り返ると、理が少々驚いたような瞳でこちらを見ていた。
「足腰立たなくなってると思ったのにまだそんな風に動ける体力残ってたか。案外頑丈だな」
先ほどまで自分を辱めた男はすぐにまた余裕のある表情に戻ってバスタブの縁に肘をついて薄い笑みを浮かべている。
目の前の男、下腹部に残る異物感。切実に願っても先ほどまでのことが夢ではない事実を琉風に突きつける。
「夢…だとでも思ってた?」
琉風はただ距離をとり黙ったままじっと理を睨みすえている。
「随分静かだな。殴りかかるとかふざけんなテメーとか罵声浴びせるとか想像してたんだけど」
「……」
「それともレイプされたショックで声出なくなったとか?」
「こうなったのは…俺が力不足だったせいだ。あんたを責める理由なんかない」

「はッ…」

いかにも人を小馬鹿にしたように短く笑う。
「人を責めずに自らの至らなさを責める・か。いい子ちゃんだなー琉風は……ムシズが走るくらい」
身体に纏わりつく理の視線に琉風は眉を顰める。
「そりゃ責められやしないよなぁ。あんなに鳴き喚いて感じまくってたんだから」
理が身を乗り出すとすばやく湯船から出てドアに背を向けて立つ。

「あんたを責めない…でもっ…あんたなんか大嫌いだ!!!」

泣き出しそうな表情で言い放つとバスルームから出て行った。
ドアの向こうでばたばたと走り去る音と、けたたましくドアの閉まる音。
「背中・向けないで行ったな」
あの時言った『不用意に背中を向けるな』という言葉を守っているんだろうか。

さんざん嬲って辱めた男の忠告を。
「変な所で律儀な奴…だからこんな目に遭うんだよ」

* * *

「あれ、コト?」
ホテルを出たすぐの場所で理が声のした方を見ると、小柄な女ローグがこちらに向かって手を挙げていた。
「莉良…お前な。その呼び方やめろっつってんだろ」
「コトがこっち来るなんて珍しいね」
「あー」
呼び方を改める気などまるで無い莉良と呼んだ女ローグが座っているベンチの隣に生返事をしながら腰掛けると煙草の火をつける。
「ちょっと社会見学…って。なにやってんだよお前」
理の方に近づいてくんくんと鼻をきかせる莉良に向かってふかしていた煙草の煙をその顔面に吐きかけた。
「むはっけほっ」
まともに煙をくらったようで目を潤ませながら手で煙をはらう。
「犬みてーに嗅ぎやがってなんだっつの」
正面を向いて自分の足に肘を乗せ、煙草を唇で上下に揺らす。
「コト石鹸の匂いがする」
「だろーな。さっき風呂入ったし」
「こんな真昼間に?」
「そ、オレ綺麗好きだから」
それを聞いた莉良は力いっぱい疑惑の視線を理に送った。
理はその視線に気にも留めずに正面をむいたまま煙草の灰を地面に落としている。

「…どんな社会見学だったんだかぁ」
「駆け出しの冒険者さんにてーいねいに色々教えてあげただけ」
「その冒険者さんとやらは人生最大の厄日だっただろうね」
「すごーく有意義な時間だったと思うけど?」
短くなった煙草を指ではじいて地面に落とすと、靴底ですりつぶしながら立ち上がった。

「莉良、お前確か三段持ってたよな。クローンで」
「持ってるけど…コトはボウリングバッシュじゃなかったっけ?三段に書き換えちゃうの?」
「上書きされて今寸勁なんだよ。今コピーしてくれる奴いねえからそれまで三段で…」
「…は?」
「上書きされた」
「はぁっ!?」
「だから・上書きされたんだって」

「…バカかぁぁああああああああああッッッ!!!!」

ベンチの上に乗り胸倉を掴むとものすごい剣幕で理に詰め寄った。
「コトは追跡者でしょ!プリザーブっていうクローン上書き防止のスキルもってる追跡者でしょ!!!なのに上書きって!!!!!」
「いやなんか勢いで」
「勢いで寸勁とかマジバカか!!!!コトのプリザーブは飾りかっ!?いらないならあたしによこせッ!!!
上書き恐れて少ない狩場転々としてるローグのあたしに謝れぇぇぇぇッッッ!!!」
「まーまー莉良さん。これでどーよ」
勢いの収まらない莉良の目の前に透明の液体の入った試験管を2本差し出した。
「これ…カルボ?」
「ご名答、最近絶賛高騰中のカルボーディル。コピー料金ってことで」
「そこまで言うなら仕方ないね…」
ころっと態度を変え、いそいそとカルボーディルを懐にしまいつつベンチから降りた。

『三段掌!!』

素手で殴りかかった莉良の拳を軽くガードして受け流す。
「おっけー?」
「ん。助かった」
「さーってあたしもそろそろ狩り再開しよーっと」
「あぁ」
莉良が背伸びをして顔を近づけてきたので、理は軽く身体を屈めてその小さな唇を頬に受けた。

「莉良」
「え?」
呼び止められ莉良がキスを受けた頬を指で撫でている理の方を振り返る。
「レイプする相手にキスってするもんか?」
「………………………それって今あたしにレイプされたって遠まわしに言ってんの?」
「ふと思い立って、すぐ答えが欲しい時にたまたま目の前にいたのがお前だったってだけだ」
「んー…しないんじゃない?よくわかんないけど」
「もしスるとしたら?」
「するとしたら被害者のことを一方的に好きな時かな?」
「………」
「ほらよく聞くじゃない。好きだけど相手は全然その気なくてさ、せめてカラダだけでもーって無理やりいっちゃう話…」

べしっ。

理の平手が莉良の後頭部を直撃した。
「いたっ!質問に答えてあげた人間に対してその仕打ちはなにさぁっ!」
後頭部を抑えて理を睨みつけた。
「んな訳あるかバァカ」
「なんかそれ自分に言い聞かせてるみたいだよ?ひょっとしてコトってさ、その…へぷっ」
話を続けようとしたの莉良の鼻をつまむ。
「じゃあな」
それから取り出した蝶の羽を握りつぶしたと同時、理の姿は消えた。

「コト、もうそれってさ。好きっていってるようなもんだと思うよぉ…?」






*****

以下作成秘話です。お暇な方はお付き合いをば。

*****










『寸勁!!』
自分は小説を書くとき、最初から書くのではなく書きたい所から書きます。
起承転結と良く聞きますが、起からはじめることもあれば、
転から書き始めたり結から書き始めたりとか決して珍しいことじゃないです。
今回の書き始めはこの『寸勁!!』でした。
ちなみにあんまし関係ないですが理の方が言ってます(笑)
さてこの寸勁。最初書いていた話では琉風の寸勁で理がぶっとばされて、
クローンして理がぶっとばし返す…っていう流れで書いていたのですが、
考えたわけですよ。寸勁って具体的にどんなスキルだったっけ?
攻撃対象を中心にぶっとばすスキルだっけ?攻撃対象もぶっとばしつつ回りもぶっとばすスキルだっけ?
自キャラモンクに寸勁は覚えさせてたのですが覚えたての頃に
ちょこちょこっと使っただけでよく覚えていなかったのですよ。
正しい知識をもった上でネタとして使ったほうがいいかしら?と思いレッツ検証!
その自キャラモンクでためしにスキルを使ってみることにしました。
プロンテラフィールドを歩いているとポリン発見。
いざ寸勁!!
ぶしぼりんっ

Σ(´∀`;ノ)ノ
一撃でお倒れになるポリンさん。
ごめん君にはちょっと荷が重すぎだったね…。
次のフィールドのバッタ高原のロッカーも
ぶしばらんっ

って感じだったので次の兄貴のいるフィールドへ。
全裸の(装備が全部別キャラにいっていたので)
自キャラモンクにハァハァいいながら襲い掛かる兄貴。
すみませんすみません思いっきり腐属性ですみません。
よし、兄貴なら一撃くらい余裕で耐えてくれるだろう。

いざ寸勁!!
ばしんっ
寸勁!!
ばしんっ

アリャァ…(゚∀゚;)

ふ き と ば ね え 。

あわててモンクwikiを確認すると攻撃対象は吹き飛ばないことが発覚。
もー最初からwiki見れよって感じですよね。
なので琉風の寸勁で理はちょっとのけぞり、理の寸勁を棚にして琉風を吹き飛ばす対象にしたわけです。
色々突っ込む箇所は満載かと思われますがどうかその辺は見ないフリで…!

 

 

 

 

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