■「ドリアン・グレイの肖像」 2009年/イギリス


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監督/ オリバー・パーカー
原作/オスカー・ワイルド
キャスト/ベン・バーンズ
/コリン・ファース/ベン・チャップリン/フィオナ・ショウ/キャロライン・グッドール

【ストーリー】

ある貴族の大邸宅に掛けられた一枚の肖像画。
その肖像画はいつまでも色あせることがなく
モデルになった若き貴族の青年が死んだ今も輝くばかりの美しさを放っていた。

田舎から大都会ロンドンに出てきた素朴な美青年、ドリアン・グレイ。
彼はその類まれなる美貌と佇まいでたちまちロンドン社交界の華となり、
一流画家のバジルに紹介されることに。

バジルはドリアンに魅せられ、心血を注いでその肖像画を仕上げていく。
もちろん出来上がった肖像画はドリアン本人に生き写しで、たちまちロンドン雀達の噂にのぼる。
そんな時、どんどん人脈を拡げていくドリアンの元にハリー卿という中年貴族が近づく。

悪名高き遊び人のハリー卿はまだ若く純真なドリアンに悪徳の数々を吹き込み、
女優、シビルとの結婚話もまたたくまに破談にしてしまう。

その結果、傷心のあまりシビルは謎の自殺を遂げ、彼女の兄のアンドリューはドリアンを殺そうと
どこまでも彼を追いつめる。その間にも悪徳と飽食を重ねるドリアンだったが、肖像画にある変化が訪れ...。




【コメント】


カスピアン王子もよかったけどベン好きな人にはこちらのほうがより共感出来るかも。

ドリアンが美食放蕩を重ねるたびに肖像画がずたずたに傷ついていくんですよね...。

(そらもうグロすぎてご説明できません...夢に出てきそうなぐらい)

ここのあたりが現実にもこーいう人いるんだろうなという感じで頷ける。

お金はたっぷりあるけど、なーんか心の中に穴が開いて虚無感だけ残ってしまった人がね。

原作者が幸福の王子のワイルドだけあって、

心理描写もすごく巧みなため、登場人物の目まぐるしい心の変化が面白いです。

画家のバジルはいわばドリアンの善の部分を映す鏡のような存在なんですね。それでもって

メフィスト(ゲーテのファウスト)的な役割のハリー卿が二番目の娘が出来た途端に、

ドリアンに手のひらを返すような仕打ちをするようなところが、おかしくてはかないな〜と思ってしまう。

人間ほどほどにしないとこーなるよーな感じの物語でした。









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