「わかりました」
「美朱・・」
本当にこれでいいのかと問いたげなを優しく押しやって
ぐいっと玄武七星士の前に進み出た。
「では・・」
「お前が着ているものを全部脱げ!!」
虚宿の爆弾発言に皆はそこで固まった。
「何考えてんだ、てめえら!!」
「なんちゅうやっちゃ・・お前,見たいっちゅう下心丸見えやんけ!!」
「殺す、あんただけは殺す!この女の敵が!!そこを動くんじゃないわよ!!」
鬼宿、翼宿があきれるやら腹正しいやらで叫ぶ中、は神剣をかまえて
虚宿目掛けてじりじりと迫った。
「う、うるさいうるさいっ!そんなに嫌ならこっちはやめてもいいんだぞ!!」
「服を脱げ」の意味を変な風に勘違いされた虚宿は真っ赤になって怒り出し
誤解するなと反駁した。
鬼宿、翼宿、がくやしそうにたちすくんでいると、
その横で美朱はするするとブラウスを脱ぎ、スカートを脱ぎ、おもむろに
白色のスリップ一枚になっていった。
「嘘・・脱いじゃった・・」
「うわ、お前ら見るなあっ!!」
あっけにとられる、鬼宿は美朱のスリップ姿を男どもから隠そうと
慌てまくって彼らの視界に立ちふさがった。
「よし、そのまま動くなよ」
虚宿は手のひらをかざし、全身の冷気を集中させて
あらわな姿になった美朱のもとへ送った。
周りに氷壁を張られた朱雀七星、白虎七星士がどうすることも出来ずに見守る中、
たちまち美朱は全身を這う凍てついた氷の焼け付くような感触にのたうちまわり、絹を裂くような悲鳴をあげた。
次第に氷の層は厚くなり、こうして彼女の体は凍りついた半透明の像へと変わっていった。