白い魔女の目が狂気をはらみ、今まさに冷たい長剣が身動きできないピーター目掛けて

振り下ろされようとした時、間一髪、王の危機を察知したアスランが物凄い勢いで突進してきて

彼女に襲いかかった。

ピーターにばかり気を取られていた白い魔女はあっという間に緑の芝に叩きつけられ、

長剣も吹っ飛ばされてしまった。

アスランは全てを悟った白い魔女を一睨みすると、その喉元に鋭い牙を突き立てて殺した。

「ピーター、ピーター王、大丈夫ですか?」

が泣かんばかりに走ってきて、傷を負って倒れていた

金髪の少年を助け起こした。

「ああ・・君こそ、怪我は?」

ピーターはそっと彼女の頬に手を伸ばして触れた。

「私は大丈夫。御覧なさい。もう全て終わりましたよ」

赤い魔女はにこにこと花のような笑みを浮かべていた。

「白い魔女は滅びました」

の肩を借り、立ち上がった若き王はアスランが悠々と歩いてくるのを

目にし、その意味がようやく理解できたのだった。

「ピーター!」

弓隊を率いていたスーザン、ルーシーがムアの丘を駆け上がって

やってきた。

「無事でよかった!」

「エドマンドはどこ?」

「さあ・・あっ!」

「しまった!」

スーザンがもう一人の兄弟の姿が見えないことに顔を曇らせた時、は嫌な予感がした。

そして、電光石火、肩にかけていた弓を下ろすと矢嚢から矢を引き抜いて

走っていった。



彼は兄妹達からだいぶん離れた緑の芝の上で重傷を負って倒れていた。

「エドマンド!」

「待てっ、卑怯者!」

こけつまろびつ、スーザンが岩陰から顔を出し、手負いの兄弟を発見すると同時に、彼女の

頭上を飛び越えて、まず、の素早い火矢が放たれた。

そして、僅差でスーザンの矢が放たれた。

甲冑を身にまとった小柄なジナーブリックは、重傷のエドマンド目掛けてその斧を振り上げる前に、二本の鋭い矢に肩と

胸を射抜かれて絶命した。


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