三太夫にああは言われたものも、闇に自ら飛び込んでいく二人の行く末を心配した

サスケは後を追ってカントリーハウスに向かっていた。

「やめて下さい、センセイ!」

「センセイが妖怪に魂を売ったなんて・・そんなの嘘だ!!」

ジライヤはガリに腕を叩きつけられても、防戦一方で

叫び続けた。

「問答無用!!」

ガリの回し蹴りを腹や左腕に食らったジライヤはカントリーハウスの

ポーチに勢いよく吹っ飛んでいった。

「お前の友達はどこまでも甘っちょろい男だな。あそこまでどつかれてもまだ師匠が

 裏切ったのが分からないのか?」

「うるさい!彼を傷つけるようなことを言うな!」

ミラはほとほとあきれかえって、ポーチで戦う師弟を眺め、

その言葉にぶち切れた龍姫の素早い一撃を食らった。

龍姫、仲間のこととなると以前とは思わぬ力を発揮するんだね」

驚いてポーチに倒れこんだミラは皮肉っぽく呟いた。

「ならばあの男がガリにやられる時にはどうなるか楽しみだ」

「その前にお前を消す!!」

龍姫はミラの肩をつかみ、ミラも龍姫の肩をつかむ。

その無言の押収が数回続けられた後、ミラは俊敏な動きで龍姫の

拳を捕らえ、腕を押さえると、柔軟な足をしならせて後方から龍姫を蹴り飛ばした。

龍姫は悲鳴を上げ、ポーチの柵に激突して赤土の上へ投げ出された。

柵はその衝撃でガラガラと崩れ落ちた。

離れたところでは、防戦一方のジライヤも蹴られ続け、遂にポーチの柵をぶち破って投げ出されていた。

ガリはなすすべのないジライヤに紫の多節鞭を繰り出し、彼の体に巻きつけて

カントリーハウスの屋根に持ち上げて下の地面に叩きつけた。

「彼女から離れろ!」

「ぎゃあっ・・」

龍姫に何するんだ」と気配を消して近づいてきたサスケに、ミラは防ぐ間もなくライフルの銃床で殴られていた。

そして、彼女はそのままポーチの柵によりかかってくず折れた。






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