「化け猫、やっぱり神隠しはお前の仕業だったな!」

突然、地下牢に乗り込んできたサスケ、、鶴姫に雑魚妖怪達は

慌てふためいた。

「鶴姫、、子供達を頼む!」

サスケは、囲炉裏の周りにいた化け猫と雑魚妖怪達を素手でぶちのめしながら叫んだ。

「任しといて!」

鶴姫は快くうなずいて、がちゃがちゃと地下牢のずっしりとした錠を開け始めた。

「そらそら、どきなさいよ!」

その側ではの逆手切りと足を高く掲げた蹴りが炸裂し、牢屋の前で今まさに食べる子供を

吟味していた妖怪は奇襲攻撃に驚いて壁に頭をぶっつけて伸びた。

「さあ、坊主、早く逃げるんだ!」

サスケは化け猫に顔面パンチを食らわすと、まな板の上で縛られていた少年の縄を解いた。

「こっちへ!」

油断なく忍刀をサスケと戦っている雑魚妖怪に突きつけながら、そろそろ後ずさりした

はまな板の上から飛び降りた少年の肩を抱いて走り出した。


誘拐された子供達を連れて石切り場を走ると鶴姫だったが、ここで予想だにしないことが起きた。

子供達の目がぎらりと怪しい光を帯び、たちまちや鶴姫の首に手をかけたり、

身体のあちこちに噛み付いたり、ひっかいたりした。

「何するのよ!私達はあなた達の命の恩人なのよ、やめなさいよ!」

鶴姫は痛さのあまり、高くジャンプして子供達の攻撃を避けた。

「待って、この子達、何だか様子が変よ!まさか化け猫に何かされたんじゃ・・」

同じように万力の力で子供達を引き離したは、かまれた箇所を押さえながら

はっと気づいて叫んだ。


「今頃気づいても遅いニャ!!」

二人があっと叫んだときはもう遅かった。

気配を隠して近づいた化け猫の手に二人の首はぎりぎりと締め上げられていたからである。

「このガキどもは私の妖術に踊らされているのだ!」

「二人とも、おしおきしてやる!」


急勾配が広がる石切り場の下では、ドロドロたちがいそいそと薪を放り込んで釜に火を沸かしていた。

、鶴姫はロープで身体を縛られ、ドロドロにに両脇をがっしりと押さえられて無理やり連れられてきた。

「釜茹での刑だ!ドロドロ、どうなるか見せておやり!」

化け猫は下っ端妖怪に命じて、彼の湾曲した細長い剣をごぼごぼと煮えたぎっている鍋に

つけるように命じた。

細長い剣はたちまちじゅうじゅう、ぐつぐつと音を立ててぐにゃぐにゃに解けてしまい、

それを見た二人は心底恐怖に駆られた。

「どうやら準備完了のようね、こんな可愛い顔して妖怪にたてつくとは許せん!」

化け猫は二人の顎を交互につかむと憎しみのこもった声で呟いた。

「あばよ、お二人さん」

四人のドロドロはつかつかと歩いていくと、二人を崖下へとぐいぐい押していき、

思い切り突き落とした。

二人の女の子達は絹を切り裂くような悲鳴をあげながら、ゆっくりと釜目掛けて落下していった。

突如、対岸の崖から二本の鍵縄が投げられ、二人目掛けて巻きついた。

二人はそのまま対岸の崖に引き上げられ、セイカイ、ジライヤの腕にすっぽりと収まった。

「Are you all right?」

「ジライヤ!ありがとう・・」

をすんでのところで助けたのは黒い忍び装束に身を包んだジライヤだった。

彼女はほっとして、彼に礼を述べた。そして、きっと化け猫を睨みつけた。

「やっと痺れが治ったぜ!」と華麗な逆手切りでドロドロをぶった切ったサイゾウは

鉄製の檻に閉じ込められていた子供達を解放し、逃がしてやった。

化け猫の火炎攻撃で死んだと思われていたサスケも、無事に姿を現し、

ジライヤ、セイカイに縄を解いてもらった、セイカイを含めて六人の忍びの衆は

化け猫の目の前に勢ぞろいした。

怒った化け猫は爪を立て、全員を地獄に送ってやると唸った。


印籠で戦闘衣に変化した六人はささっと走っていくと、次々と乱れ飛び、向かってきたドロドロに襲いかかった。

鶴のように優雅に舞って忍刀を振り回す鶴姫、お得意の特殊鍵爪を引っ掛けて

豪快に投げ飛ばすセイカイ、はサスケと挟み撃ちで化け猫と対峙していた。

化け猫は女妖怪だが、とても力が強くすばしっこいので二人とも苦戦を強いられていた。

仲間内ではすばしっこさを誇るサスケも、切り立った崖の上や地上で接戦を繰り広げたが、

すきをみた化け猫に腹と肩に二太刀を浴びせられ、ひるんでしまった。

も忍刀を持つ手をつかまれたが、そのまま横っ走りに化け猫を押していき、

なんとか化け猫の大きな手を振り払って難を逃れた。

「サスケ、、大丈夫か?」

ジライヤ、鶴姫に助け起こされた二人は何とか体勢を立て直した。

「忍法、朧陰の術!」

化け猫の見えない乱れ引っかき攻撃が繰り出され、六人はもんどりうって転んだ。

腹や胸を押さえてうずくまる絶体絶命の達を救ったのは猫丸だった。

彼はどこからともなく現れて高笑いしていた化け猫に猛突進し、彼女を高く吹っ飛ばした。

「おのれ、なんと情けない!同じ猫族でも人間側につくのか!許せないニャ!」

奇襲攻撃に驚いた化け猫はくやしいやら腹立だしいやらで、サスケ達にお褒めの言葉を

頂いた猫丸に向かって吼えた。








「けど、ほんとに美味かったよね〜化け猫屋敷のフルコース!」

「もういっぺん食ってみてえよな」

「うん、実に美味かった。あの化け猫、料理の天才かもよ。おしい死に方をしたねえ」

「Me,too!」

あの後、無事に化け猫を倒すことが出来たので人を疑わない三人の男たちは

好き勝手なことを言っていた。


「よく言うぜ・・それ言うならお前ら、騙される天才だよ!」

黙って聞いていたサスケは苦笑いし、ここぞとばかりに突っ込んだ。

「頼むからちょっとはこりてね、特に怪しい美人には!」

も(あいも変わらず、こりてない・・)と思いながら、三人の純真な男に

釘を刺した。

「分かってるって、ちゃん!」

セイカイは機嫌よく返事をしたが、サスケにまた苦笑いされる始末だった。

「まあ、今回は猫丸のお手柄よね〜ねえ、猫丸!」

「そうそう、MVPの彼にご褒美あげないと」

そういうか否か、二人の女の子達は腰をかがめて、猫丸の頬に優しくキスした。

それを見た男性陣はショックを受け、「何だよ、何だよ」「俺なんかまだそれもらってないのよ!?」とざわめき、

「俺にも、俺にもキスしてくれ!」「お願いします!」と口々に言って、

鶴姫との周りに群がった。

「やだよ、ほらっ、どいて!」

「そんなの十年早い〜!」

鶴姫とはバスのステップにひざまずいたり、無理やり車内にもぐりこもうとした

男達を振り落とし、開閉扉をぐいと閉めると、運転席に座ってバスを急発進させた。


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