27・ふいに囁く“愛してる”





「いつになったらセチを解放してくれるの?」
「あんな男のことなど口にするな。お前はわたしの側に居ればそれで良い。」
「そんな・・・だって伽を勤めればセチを許すって・・・」
「言ったであろう。お前のその身と引き換えだと。命を永らえさせたければ逆らわぬことだ。」
「・・・・・・・・・・っ」





その夜キャロルは地下牢へ忍んで行き、牢の扉を開けた。
一緒に逃げようとセチが懇願する。それを首を振って断り、地上へ出た所で追い付かれた。
「・・・・・これほどまでに・・・・・その男はもう一度牢へ入れろ。」
「止めてお願い!私は残るからセチだけは解放して!」
「お前達の話は全部聞かせてもらった・・・・一緒に逃げるつもりであれば、
 今頃あの男の首は地に落ちている。それだけでもありがたく思え。」
それでこんなに簡単に来ることが出来たのか。
気付いたキャロルが唇を噛む。結局メンフィスの掌の上で転がされただけ。





元の部屋に連れ戻され、その夜はそのまま責め立てられた。ひたすら抱かれ、狂わされ、
気絶してそのまま目を覚ますまで解放してもらえなかった。
それが二晩続いた。
三日目、メンフィスがやってきたとき、キャロルは我慢できずに聞いた。
「セチは?セチはどうしたの?」
「・・・・・生きている。私の前で他の男の名など呼ぶな。」
只一言。瞳には紅蓮の焔が燃え盛っている。心の底から嫉妬に狂っていることが分かった。
部屋を見回し、壷を飾ってある机に目を留める。壷を払い落とし、砕け散るのにも構わず引っ張ってきた。
そのまま天蓋を支える柱に寄せ、キャロルをその上に座らせる。
「どんなことをしても逃がさぬ・・・せめてその白い身体だけでも従順にしてみせる・・・・」
深く口付けながら箱を開けた。それはそのままに解いた飾り帯でキャロルの腕を絡める。頭上に掲げ、柱に縛り付ける。
そして。胸に手をかけ、纏っていた夜着を一気に引き裂いた。
「きゃああぁ――――っ!!いやあっ―――っ!やめてぇっ!!みないでぇ!」
裂かれた衣から白い胸がまろび出る。艶やかに輝いて頂は仄かな薄紅色だ。
「・・・何度見ても美しい・・・」
男がうっとり呟くと吸い付いた。片手で揉みしだきながら甘く噛み、転がし、突く。
いやらしげに音を立てて吸い上げ、唾液で汚して舐めまわす。
「ああ・いやっ・いや・ああっ・ああっ・・・ああっ」
「大人しく言うことを聞けばここで止めてやる。申せ、私の側に留まると。」
「い・・・嫌よ、貴方のいうことなんか・ああっ」
白い肩がびくりと震える。男の指が頂をつまみ上げて捻る。
「そうか・・・では・・・」
飾り帯の下の、腰紐を引きちぎってで片足ずつ、大きく開かせて机の足にくくりつける。キャロルが悲鳴を上げる。
「いやあっ!やめてぇっ!お願い、お願い・・・こんな格好・・・」
「今更遅い・・・言ったであろう?その身体だけでも従順にさせて見せると。」
再び口付けられる。男の舌が唇を舐め、、無理にこじ開けた口にゆっくりと入ってくる。
逃げ惑う舌を絡め取り、こすり付け、己の唾液を注ぎ込んで娘のものと混ぜ合わせ、音を立てて飲み干す。
舌を吸い上げ、突いて擦り付ける。
溢れた涎がキャロルの顎を伝った。
その間ずっと、両の指が白い胸の頂を弄っている。ゆっくりと揉み上げ、捏ね回し、掌で転がす。
あるいは胸を包んで撫で回す。
「んんっ・んふっ・・・ふうっ・んんっ・・・」
「・・・・キャロル・・・愛している・・・」
不意に囁かれた男の声にひくりと肩が震えた。
やっとの思いで目を開けると、黒い瞳が見つめている。嫉妬と色香と縋りつくような何かを宿して。
だがそれも一瞬で消え、瞳は歪んだ嗤いを湛えた。そして形良い唇が一言。
「お前は淫乱だな・・・」
「ちっ・・・ちがうわ・・・あうっ・っく」
「いいや・・・淫乱だ・・・自分で気付いておらぬのか?・・・口では嫌だといいながら胸に触れただけで好い声を出す・・・
 こんな声で鳴かれた日には、世の男共が放っては置かぬだろうよ・・・」
片方の指で胸を、もう片方で肩やほっそりした白く輝く足首を。
撫で回しながら甘い毒を滴らせるように、淫らな言葉を白い耳に注ぎ込む。
足を撫でていた手が、無残な姿になった衣の裾から差し込まれる。
「ああっ!いや・やめて・さわらな・あうっ・くうっ」
「なんだ?・・・まだ肝心なところには触れておらぬぞ?・・・もう感じて居るのか・・・?」
上気した頬、青い瞳に水晶の涙。赤く染まった唇を戦慄かせ、それでも女の色香を纏った娘が怯えた顔を向ける。
ああ、この顔がもっと見たい。羞恥と快楽に歪み、己を欲しがって狂う顔が。
だが本当は笑って欲しい。自分の腕に自ら身を委ね、共に愛を交わすことが出来たらどんなにか。





唇が首筋を伝って降りてくる。既に硬くなっている乳嘴を咥えて甘く噛む。こりこりした硬さを味わう。
「美味いな・・・」
そのまま乳房に吸い付き、いくつも花弁を散らす。キャロルが身を捩る。
「いやっ・いやあっ・あう・あっ・・・」
両手が衣に掛かる。眼を瞑り、身を強張らせる娘の耳に、布が引き裂かれる音がした。
「いやああぁぁぁ――――――っ!!」
「好い眺めだ・・・」
先程までは辛うじて胸以外を隠していた夜着。
それが中央から裂かれて、今キャロルはあられもない格好で男の前に全てを晒している。
腕は拘束されて胸を隠すことが出来ない。膝は大きく開かれ、机の脚に括りつけられて、ささやかな茂みも、
秘密の泉を隠そうとする花弁も、さらにその先の花も全て。
男の指が頬を撫でた。優しく、まるで宝物を扱うかのようにゆっくりと滑らせ、顎から喉、胸へと触れてゆく。
そのまま片手は娘の花びらを開き、指でゆっくりと泉の周りを彷徨っている。
もじもじと腰が動く。
「何をしている・・・・・?」
その一言ではっと我に返る。腰の動きが止まる。
すると先刻より心地よい刺激が与えられて腰の動きが大きくなる。
「何をしていると聞いて居るのだ・・・そろそろ欲しいのだろう・・・」
「ちが・・ちがう・・・」
「嘘をつくな。そら・・・・・」
言いながら指を挿れられた。白い尻が大きく悶える。誤魔化しようのない水音がする。
「好い音だ・・・ここに挿れて欲しいのだろう・・・指ではもう足りぬのだろう?」
「あああっ・ちがう・い・いらない・・・っ」
「声が小さいな・・・此処の声のほうが大きい。」
「言いながら大きく抜き差しする。くちゃくちゃと高い水音が上がる。
時折触れるか触れないかの感覚で、一番敏感な宝珠に触れられる。
「やめて・・・ああっ・おねが・・・うくうんっ」
「そんないやらしい声で鳴かれては今更無理だな・・・遠慮せずに咥えろ。私も欲しい。」
男が肩衣を落とす。腰布を取り去って投げ出す。
股間には夜毎キャロルを狂わせる男の物が、天を仰いで立ち上がっている。
恐怖と、肢体の底からわきあがる倒錯した快感。それを気付かれまいと慌てて目をそらす。
頬が羞恥に紅く染まっている。。
「・・・・・これを挿れてやろう・・・どんなに好い声で鳴くか・・・楽しみだ・・・」
蕩けた泉に、炎のように熱くて硬いものが押し当てられる。それはいささかも躊躇うことなく、ゆっくりと沈んてきた。
「あああぁぁぁああ・・・あ・・・いい・・・っ」
そしてキャロルの喉から、紛れもない快楽の声が迸った。
後はそのまま、何の躊躇もなく快楽の中に叩き込まれる。
何度も貫かれ、大きく抜き差しされる。ゆっくりかき回され、根元まで押し込まれてぐいぐい擦られる。
「ああっ・ああっ・いっ・あうっ・はあっ・はああっ・・・あああっ・ああああっ・くうっ・ひっ」
男の動きが徐々に早くなる。快楽に塗れた声が高くなる。
「ああっ・いいっ・いいっ・・・あつい・あついっ・・・あついのおぉっ・・・・っ」
キャロルの内部で男の太い杭が暴れている。理性が打ち砕かれ、羽根のように吹き飛ばされる。
ずぶずぶと音を立ててかき回され、我を忘れて白い尻を振る。卑猥な水音が部屋中に響き渡る。
あ・あ・あ・い・いく・いく・いく・・・いく・・・・っ!!」
白い肢体が痙攣してがくりと首が落ちる。
男は薄く嗤いながら腰をを叩きつけ、白い滾りを放った。





「もう一度だ。」
一旦引き抜かれた熱い杭が、再び泉に入ってくる。蕩けた身体がのたうつ。
一度達した肢体は直ぐに反応して、たわいもなく頂目掛けて駆け上る。
胸を揺らし、黄金の髪を振り乱し、腰を振ってよがり狂う。
足を縛った机が、がたがた高い音を立てる。
「あ・あひっ・ひい・はあっ・はああんっ・あ・いいっ・いいっ・いく・いく・・・・・・」
だがずぶりと音を立てて熱い杭が引き抜かれた。
唐突に断ち切られた快楽に、キャロルの喉から悲鳴が上がる。
「いやあ―――っ!!ああっ!!くううぅっ!!」
「やはりお前は途方もなく淫らな女だな・・・これなら満足できるか?」
言い様何かを花弁にあてがわれた。何か硬いものが入ってくる。
先刻の箱から、男は自分のものに良く似た形の物を取り出して花園に挿れたのだ。
「ひっ・ひあぁぁ・・・・・っ・・・」
先程の男の杭とは違う冷たいもの。自分が流した蜜と、男が放った滾りを纏いながらずぶずぶと泥濘に沈んでくる。
「良い眺めだな。全部見える。私を咥えて涎を垂れ流していたところも丸見えだ。」
「いやっ・いやあっ・や・やめてぇぇ・・・」
「そう言いながらもう尻が動いている・・・遠慮せずに踊るが良い。」
「いや・いやよ・・・ああ・こ・こんなの・い・いらな・・・ああ・ひい・ひい・・・」
「遠慮は要らぬといったであろう?それとももう一度私のものを挿れてやろうか?」
「あ・・・あ・・・う・・・い・いや・・・いや・・・」
「ではこれと、此処にもだ。」
快楽に霞んだままの瞳が裂けんばかりに見開かれ、白い喉から絶叫が上がる。
男は娘の後ろの花弁にも、白い物を挿れる。
そして先刻のものを揺らしてキャロルの内を擦り上げる。
「いやあっ・いやっ・ひいっ・ひいっ・だめっ・も・だめっ・こわれる・こわれちゃうっ・いやぁ・いやああっ」
薄い壁越しに二つのものが擦れあって、縛られたままの白い身体が魚のように跳ね上がる。
全身を快楽で朱に染め、汗を飛び散らせ、蜜を滴らせながら泣き叫ぶ。男まで、見ているだけで達きそうだ。
白い身体に己の杭を突き立てたい衝動を歯を食いしばって堪え、耳元で囁く。
「随分好さそうだな・・・達かせてやろうか?」
「いやっ・こ・こんな・こんな・・・っく・ひっ」
口付けてふさぎ、胸の頂を指で摘み上げると悲鳴がくぐもった。
「ん・くっ・くくっ・ふぅ・ふうん」
下の唇から、ぴちゃぴちゃと絶え間なく水音がする。さらに片手を滑らせ、滑らかな腹や脇腹、太腿や尻をなでさすり、
ゆっくりと焦らすように足の付け根へと向かう。
柔らかな叢は、既に汗と愛液で濡れて娘の宝珠を覆い隠す役を果たしていない。
泉から溢れた蜜が机を濡らし、流れて床へ滴り落ちる。
くぐもった声で笑いながら、男の指は躊躇い無く宝珠に触れた。白い肢体が跳ね上がる。
「んん―――っ!!んくっ・くうんっ」
何とか顔をそらそうと無駄な努力をしながら、キャロルがくぐもった悲鳴を上げる。
片手で乳首を玩び、、もう片手で宝珠を弄くりながら柔らかな唇を堪能する。
わざと音を立てて離し、首筋から胸元へと滑らせて余った胸の頂を咥える。
つまみ上げ、捻り、弾き、舐め回し、甘く噛み、吸い上げ、舐めまわす。
そうしながら無防備にひらかれた宝珠を柔らかく擦り上げる。
唇を離すと目の前で、勃ち上がった乳首が灯火の明かりに照らされて淫らに濡れ光っていた。
「どうする・・・?このまま達かせてやろうか・・・?」
「いやあっ・こんな・こんなっ・こと・いやよっ・あああああっ・ああ・はっ・はあっ・ひいぃ」
「ではどうして欲しい?」
「あっ・もっ・もうやめ・やめて・ゆるして・もうだめ・もうだめ」
白い肢体が、尻が痙攣している。絶頂が近い。それを見て取ると、男は白い物を抜いた。
再び断ち切られた快感に、女の本能が狂う。
「いやああ――――っ!!やめてやめてぇぇ―――っ!!」
「訳の分からぬやつだな・・・望みどおり止めてやったのに・・・さては嘘か?挿れてやろうか?」
「いやっ・いやっ・そんなもの・ああ・もう・もう・もう・・・」
「もう・・・なんだ?」
「ゆるして・・・おねがいゆるして・く・くるし・・ああ・おかしくなってしま・・・もっ・もっ・おわらせ・・・」
「簡単には終わらせてやれぬな・・・私のものを咥えて達くか?それとももう一度これを挿れて私の目の前で達くか?」
「そ・そんな・あっ?」
「選べ。」
残酷なことを言いながら、男の指が逃れる術のない体を探り、時折胸の頂や宝珠を触ってゆく。
快感を断ち切られた肢体が疼く。後の花弁に入ったままのものが蠢いている。
これ以上メンフィスに狂わされるのは嫌だ。
だがこの男の目の前で浅ましく泣き叫び、よがり狂う姿を見られるのはもっと屈辱的だ。
「これで達っても構わぬぞ・・・・・。もう一度抱いてやるだけだ。」
たった一言で抵抗心はあっさりと砕けた。もう終わらせて。
「・・・・・い・・・」
「聞こえぬな。」
蚊の鳴くような声がする。
「ファラオ・・・の・・・・・を・・・くださ・・・」
男の頬に歪んだ笑いが上る。
「そうか・・・『私』ではなく、『ファラオ』に抱かれるか・・・・・それがお前の抵抗か。」
腕の紐を解き、手首だけを結んで自分の首に掛ける。足を解いて机をずらし、白い身体を柱に押し付ける。
後の花弁から引き抜き、尻を抱え、己の杭をねじ込んで下から突き上げる。、徐々に早く。
キャロルが仰け反って黄金の髪を振り乱し、白い喉を晒し、快楽に狂った声を上げる。
宙に浮いた白い足が、男の腰に絡みつく。
花園から蜜が溢れて男のものを濡らし、太腿を伝って床に滴り落ちる。
「うっ・・・くっ・キャロル・・・」
「あっ・はあっ・はああんっ・あはっ・ひっ・ひい・ひい・あ・ああ・あああっ」
「好いか?好いのか?お前が一言・言いさえすれば・いくらでもやる。」
男が突き上げながら尋ねる。女が夢中で頷く。
「申せ。申せキャロル。私のもののほうが好いだろう?・・・愛している・・・」
「あっ・ああっ・いいっ・いいっ・も・だめ・だめ・あ・あ・あ・あ・あなたが・あなたが・好いの・ファラ・・・」
最期まで言えなかった。
猛烈に揺すぶられてキャロルの理性のたがが外れた。
後は快楽を貪る牝と成り果て、男のものを咥えたまま叫ぶ。
「ああっ・あああっ・ひい・ひいい・あうっ・あうう・ひいい――――っ・ひああっ・もっ・もっ・・・」
「達け・・・達け・・・・・もっと鳴け・よがれ・・・・・っく・ああ・・・っ」
「あああ――――っ!も・もうだめ・だめ・だめ・いく・いく・いく・いく―――――っ!!」
「キャロル・・・・・ッ・・・!」
いつ果てたのかも分からなかった。





黄金の髪を汗まみれの肌に纏いつかせ、上気した肢体が己の体にしがみ付いたまま気絶している。
足を下ろし、己を引き抜き、腕に結んだ紐を解いて褥に横たえてやる。
「・・・・・僅か数日で・・・・・此処まで・・・」
変わったのはキャロル。白い肢体に溺れていくのは自分。
でもそれよりも。
あのとき不意に口を突いて出た言葉に、自分でも驚いた。





「・・・・・愛している・・・」





                                                                 END




























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