針鼠          〜贈物〜




「いささか気の早い贈り物やも知れぬが……」

胸に輝く竜(シリシュ)の護符を下げたバビロニアの王は、寝椅子の上で身を縮こまらせている小さな娘へ向かって、その緊張を解くべくにこやかに語り掛けた。

「ファラオとの婚儀を間近に控えられた黄金の姫君には、こちらを差し上げよう」

後ろに控えた従者から受け取ったのは、威風堂々たる王の手にはおよそ似つかわしくないもの。

「――まあ!」

青い瞳を大きく見開いた少女の唇から、感歎の声が漏れる。
「あ…っ…」思わず声を上げてしまった事を恥じらうかのように、白い繊手で己の唇を塞いだ。
だが、抑えきれない好奇心は、彼女の視線を王の手の中にあるモノへと注がせていた。

「あ、あの……これを、わたくしにくださるのですか?ラガシュ王!」
「おお。これは我が国では幼い子供に与える玩具だが、『子宝に恵まれるように』と神殿へ奉納もする縁起の良き物でもある。エジプトの神の娘は少々変わった物を好まれると耳に致しましてな。義理の妹となられる貴女に差し上げようと持参いたした品にて、どうぞ受け取られよ」

そう言って少女の手に渡されたのは、太い象牙の根本を切り出して大胆な意匠で模られた、白いハリネズミの人形だった。
引っ張って歩く為の紐が結ばれた黒い台車の上に、ちょこんと載ったその姿は、どこか滑稽でありながら愛らしくて。
数日前のヨルダン河畔で受けた狼藉によって、少女の中に生じた彼の王に対する警戒心も、それを目にした瞬間に氷解してしまった。

「――素敵な品を有難うございます!ラガシュ王!
ああ、なんて素晴らしいんでしょう!わたくし、これと同じものをフランスのルーブル美術館で目にした事がございますのよ!でもあれは確か、石灰岩と瀝青で作られていて……そう、中期エラム時代のスーサの神殿から出土したのだったわ!スーサとバビロンはすぐ近くですもの、やっぱりバビロニアにも同じような物があったのですね!」

興奮の為だろうか。毒の花を飲んだ影響が未だ残る少女の青白い頬が、ぱあっと薄紅に染まる。
幼いともいえる少女の口から次々と溢れ出す言葉は、古代バビロンを統治する王には半分程が理解不能だった。
だが、老獪さを愛想笑いの仮面の下に隠した男は、理解せぬままに小娘の言葉に相槌を打つ。

「そのように喜んで頂けるとは、はるばるバビロンの地から持参した甲斐があったというものだ。まもなく花嫁になられる貴女へのファラオの御寵愛は、傍で見ていても眩いばかり。御成婚の暁には、一日たりとも御身を傍から離されまい。愛らしい御子がこれを引いて歩く日もそう遠くはないでしょうな」
「え……?」

一瞬後、その意味するところを理解した少女は、返す言葉を失った。
ぱくぱくと唇を開閉させ、薄紅に昂揚していた頬が、更に鮮やかな薔薇色に染まる。

「あの……その……」

恥じらい俯いた少女の髪が二つに割れ、その下に隠されていた首筋の白さが男の眼を射た。
毒が抜け切っていないのだろうか。身体の芯に残る熱でうっすらと浮かんだ汗が、幾筋かの黄金の髪を首筋に貼り付かせている。
未だ異性を知らぬ少女は、己から匂い立つ色香が、目の前でにこにこと笑っている男の本能を刺激している事に気付かない。

――ふうむ……これはこれで……

乙女の恥じらいを愉しんでいたラガシュ王だが、遥か向こうから伝わり来る気配に視線を上げた。

「……ふふ、あと数日が待ちきれないのでしょうな。そら、あそこの回廊をファラオが渡って来られる。まるで芳香に誘われる蜂のように、白く可憐な花まで一直線ぞ」

揶揄するように呟いたラガシュ王は、少女の寝椅子の前に陣取っていた椅子から腰を上げた。

「おお、こわいこわい。あの視線をご覧あれ。まるでこのラガシュが花盗人のようだ。
さて、将来の弟君に嫌われぬうちに退散いたすとしようか。清楚な白百合も捨て難いが、わたしは芳しい大輪の紅薔薇を手に入れるべく、この身を粉にして励むといたそう」

では、と気障な仕草で退出の挨拶をしたバビロニアの王は、東屋の入り口に現れたエジプトの王に向かって略式の礼を執る。
「お邪魔いたした」とにこやかに笑い、その長い衣装を翻して王姉の住まう宮殿へと悠然と去って行った。


そして――
頬を染めたまま河風の渡る東屋に残された黄金の少女は、他の男から贈られたばかりの白いハリネズミの車を嬉しそうに恋人に示し。
仏頂面のファラオが、そのハリネズミの車を少女の手から取り上げて「……ふん」と鼻を鳴らしたのが――二日前の出来事。




「……なぁに?これ……」

ファラオから贈り物をされるのは、王妃になると定まった今となっては別段珍しい事ではない。
紅玉髄や紫水晶、瑠璃、翠玉、ぺリドット、トルコ石……様々な色彩を持つ宝玉が連ねられた襟飾りや、繊細な意匠に透かし彫りされた黄金の腕環。
熟練の職人達の手によって織られた虫の翅のような薄布を、幾重にも重ねて作られた豪奢な衣装。
古代世界に冠たる富国エジプト――その長い歴史の中でも最大の繁栄を誇った新王国時代、数多の国々から朝貢を受けていた最強国であればこそ、運ばれ、作られた貴重なる品々。
エジプト考古学を志していた少女にとって、いくつもの海を、山を、沙漠を越えてやってきたそれらは、学術的にも計り知れない価値を持っていた。
そして、この目の前で腰に両手を当ててふんぞり返っている彼女の恋人は、美しさと豪奢さに目も眩まんばかりのそれらを惜しげもなく贈ってくれるのだ。

だが今、寝椅子に身を預けた彼女の膝の上に無造作に載せられたのは、そういった類の贈り物ではない。持って来た彼が小脇で抱えられるほどの、柳の細枝で編まれた蓋付きの籠。

「そなたの好きなものだ。――石切り場の視察に出た時に見つけた」
「――私の好きなもの?」
「開けてみるがよい」

怪訝そうに首をかしげた少女は、その籠を両手で持ち上げてみる。――さほど重さは感じなかった。

――かさかさ。

「えっ?」

中で何かが蠢く気配。と、言う事は――生き物だろうか。
まさか蛇や蠍などの危険な生き物ではないだろうが――不安に駆られて見上げた王の顔は、にやにやとして、彼女の反応を愉しんでいるかのようだった。
むうっ、とむくれた少女は、膝の上に置かれた籠を睨みつける。
元来が好奇心旺盛。その上、負けん気が強いとくれば、この中に隠されたモノを確かめない訳には行かなかった。そおっと蓋を持ち上げて中を覗き込み――目が合った。

「きゃああああっ!な、なにこれ!」

シッ!と小さな音を立てて膨む丸いモノ。
無数の針をその身体の周りに備え付けた生き物のつぶらな瞳が、籠の中からキャロルを見上げている。

「好きだろう?――ハリネズミ、だ」
「hedgehog!」

生きたハリネズミだった。

そして少女は途方に暮れる。

動物を飼うのは嫌いではない。むしろ大好きだと言える。
アメリカの自宅でもエジプシャン・マウを飼っていたし、愛犬のアフガンハウンドと遊ぶのはとても楽しかった。
今までメンフィスから贈られて一番嬉しかったのは、最初の婚儀の直前に彼が手ずから捕まえてくれた猫だ。しかしあの猫は、懐く間もなくキャロルがライオンに襲われて現代に戻ってしまい、その後も長い不在が続いて――漸くこの王宮に帰り着いた時には、すっかり王宮の書庫に居ついてしまっていた。今では天敵であるねずみから、貴重なパピルスを護る守護獣としての役目を果たしているらしい。
だから、今は何も動物を飼っている訳ではないのだが。

いざ目の前に身体中が針だらけの動物――しかも捕えられたばかりの、見知らぬ籠の中に押し込められて警戒しまくっているハリネズミをどう扱っていいのか、分からないのだ。

しばらくの間、キャロルは膝の上の籠の中で丸くなっているハリネズミと睨めっこを続けていた。

――これ、ペットになるのよ、ね?

アメリカでもハリネズミを好んで飼っている人々がいる事は知っている。
特に中央アフリカ――この時代はヌビアという呼び名だが――に生息しているヨツユビハリネズミは「アフリカピグミーヘッジホッグ」とも呼ばれて、その可愛らしさで人気のペットでもある。
飼おうとして飼えない動物ではないのだ。
覚悟を決めたキャロルは、ハリネズミの頭に触れようとして、そっと指を伸ばす。

――シッ!

ハリネズミが警戒して針を立てて丸くなる。
驚いたキャロルが、ビクッと身体を震わせて手を引っ込めた。
ゆるゆると警戒を解いて伏せられる背中の針。それを見計らっておずおずと伸ばす指。
再び、シッ!という音と共に立てられる背中の針。

「――きゃ!」

小さな悲鳴を上げたキャロルが手を引っ込める。
何時まで経ってもこの小さな生き物に触れることは出来そうになかった。

「……っ……メ、メンフィス〜……」

困惑して見上げた彼の顔は、まるで好きな子を苛めるガキ大将のような表情をしている。

「――好きなのだろう?先日、ラガシュ王から貰ったハリネズミは、あれほど喜んでいたではないか。まさかわたしの贈ったハリネズミを喜ばぬという事はあるまいな?」
「……そ、そんな……」

にやにやと笑う彼の顔を見て気付いた。――これは意趣返しだ!
恐らくは、先日ラガシュ王から贈られたハリネズミの車。あれを受け取って嬉しそうにしていたキャロルの反応が面白くなかったのだろう。かといってこれでは、余りにも大人げがないのではないだろうか。
その時、少女の中で生来の負けん気がむくむくと頭をもたげた。
改めて、籠の中の動物を凝視する。このまま降参したのでは、あまりに悔しい。

――そうよ、やってやれない事はない筈だわ!

背中の針を別として、顔だけ見ればこれほどに愛らしい動物もそうはいない。それにペットとして愛玩されるくらいなのだから、人に慣れないという事はない筈だ。

「……えいっ!」

覚悟を決めて、気合い一発。
思い切って小さな獣の腹の下に手を差し入れようとして――

シッ!
「きゃぁっ!」

ハリネズミが膨らむ音と同時に上がる、少女の悲鳴。
反射的に手を引いた弾みで、膝の上の籠を跳ね飛ばしてしまった。

「あ、ハリネズミが!」

ころころと床に転がった籠からハリネズミが顔を出し、自由を求めて逃げ始めた。
東屋には数人の侍女が控えていたが、ハリネズミは彼女らの足元の間を縫って走り回る。元々が良家の子女で構成されている侍女達がその小さな獣に触れられる筈もなく、ハリネズミの背にある針を恐れてきゃあきゃあと悲鳴を上げているだけだ。

「くっくっく……何をしているのだ、キャロル。――ああ、そこの者ども。ハリネズミを捕えよ」

それでも侍女達は含み笑いを浮かべた王の命令には従わねばならなかった。ちょろちょろと逃げてゆくハリネズミの後を追って涙目になりながら東屋を出て行く。
――ちゃっかりと、目当ての若い衛兵の助けを求めながら。

「……っ」

悪童のような表情でその喧噪を見遣っていた王が、小さな声に気付く。
見下ろすと、小さな白い指に盛り上がる紅の珠。

「刺されたのか?……呆れたな。あれしきの針、人の肌を刺し貫くほどの鋭さでもあるまいに」
「だ、誰のせいだと……っ!」

ハリネズミの針は体毛が何本かに纏まって出来たものだ。当然、金属の針のような鋭さは無く、人の肌に刺さるという事は無い筈だった。だが――
キャロルの座る寝椅子に腰掛け、彼女の手首を掴んだ王は、まじまじと白い指の上の紅の雫を見つめた。

「このように白く柔らかい手なれば、無理からぬやもしれぬな」
「わ、わるかったわね……っ!……」

抗議を続けようとして口を開けた少女は、言葉を失う。
小さな痛みがあった指先に感じるのは、温かなぬめり――柔らかな舌の感触。

「――や……っ、な、何してるの?メンフィス……っ!」

どくん、と心臓が大きな鼓動を打った。沸騰する血液が頭へと逆流する。

「……これしきの傷。舐めておけば癒えるだろう」

唇からキャロルの指を開放したメンフィスが呟く。だが、小さな傷からは未だ赤い液体が滲み出ていた。

「まだ止まらぬな。――ふむ。ハリネズミの針では無く、籠のささくれでも刺したか?」

そう言って再びキャロルの指を口に含む。

「……やぁ……っ!じ、自分で、できる、から……っ」

己が手を取り返そうとするキャロルを、漆黒の瞳がジロリと睨み上げた。

「大人しくしておれ。それでなくても弱った身体、悪霊でも入ったらいかがする」

指を含んだままの怒ったような口調に、キャロルは抵抗を諦めた。


丹念に、まるで味わうかのように指の上で蠢く舌先。

含まれた指に、身体中の全神経が集中してしまったかのようだった。
鍛え上げられた戦士王である彼の身体は、何処を触れても張りのある硬さで覆われているのに、今、この指を包んでいるのは、およそその身体からは信じられない程の柔らかな感触。

この行為に性的な意味はない――そう分かっていながらも、心臓が早鐘を打つ。
身体の震えが抑えられない。身体の芯が熱くなり、頬が燃えそうに火照っているのが分かる。

――これは、傷を治そうとしてくれているだけなんだから。そうよ!治療行為よ、治療行為!

思い込もうとしても、捕えられたままの指に与えられる感触が、それ以上の思考を許さない。
荒くなる呼吸を誤魔化すために、大きく息を吸った。

「……ね、ねぇ!メンフィス……もう大丈夫よ!血も止まったんじゃない!?」

――かり。

上擦った声を上げたキャロルに、罰を与えるかのような甘噛み。

「――……っ!」

ぞくり。その僅かな痛みが――指を挟む唇と歯の感触が、背筋に戦慄を走らせる。

身近で見る青年の顔。伏せられた漆黒の瞳を隠す長い睫を見つめた。
まるで石像のように整った顔立ち。普段「女のような」と称される事が多いが、精悍な頬はまるで研ぎ澄まされた刃のような鋭さを持っていた。
そして、己の指を食んでいる彼の唇から目が離せなくなる。
女では有り得ないくらいに引き締まった形良い唇。硬質めいて見えるその奥では、まるで接吻をしているかのように、指に柔らかい舌を絡ませて……

「……や……ぁ……っ」

思わず漏れたその声に、初めて気付いたかのようにメンフィスが目を上げる。上目遣いの漆黒の瞳に魅入られそうになって――己の胸元を押さえ、ぎゅっと眉根を寄せて目を閉じた。

す、と指が解放される。

「……なんて顔をしている?」

低い声。くっ、と揶揄するように咽喉を鳴らす音が聞こえた。
ぺろりと指先を舐める感触に、びくりと身体が揺れる。

「あ……あの……」
「誘っているのか?このわたしを……」
「え?」

ふと揺れる空気を感じて目を開ける。
そこにあったのは、妖しく光る猛禽類の瞳。その視線が憐れな獲物の青い瞳を刺し貫く。
刹那――まるで天空から襲いかかる隼の鈎爪のように、力強い掌が少女の両腕を寝椅子の敷布に抑えつけた。

「きゃあ……っ!」
「未だ男も知らぬ小娘でありながら……!」
「……メ……メン……っ……」

荒々しく重ねられる唇。まるで呼気さえも喰らいつくすかの如く、奪われる。
歯列を割って強引に侵入した舌に荒らされる口中。切なげな吐息を繰り返す唇が、甘く噛まれて。

「……はぁ……っぁ……ん……」

小さな舌が蹂躙される。幾度も幾度も絡め取られ、不意に深くを求められる。
視界が涙に滲んだ。翻弄される意識を見失わないように、拘束された掌に触れた黒髪を握り締めた。

「……キャロル……」
「……や……あぁ……っ……」
「キャロル……」
「……メン……ふ、ぅ……」

甘やかな吐息を含んだ夜風が紗を揺らしていた。
聞こえるのは、互いを呼ぶ声と衣擦れの音。二人の他には誰もいない東屋で繰り返される接吻。
いつの間にか解放された白い腕が、しがみつくように男の背に回されていた。
薔薇色の唇を堪能した男の唇は、やがて白い首筋を辿る。少女の胸元を彷徨っていた大きな手が、衣装の合わせ目を留めた飾り紐を探し当て……

「くっ、」と咽喉を鳴らした男が、動きを止める。
たった一つの動作。それを引くだけで彼女の全ては露になり、この手の中へ堕ちる――それが分かっていながらも、メンフィスは手にした飾り紐を放して、震える拳を握り込めた。
そして、情欲に染まった己の瞳から無垢なる少女を隠す。
己が身体の中で荒れ狂う嵐を必死に押さえるかのごとく眉根を寄せ、顔を背けた。

「……そのような顔を、見せてくれるな……わたしの忍耐にも限度と言うものがある」

こんな、誰の目に触れるかもわからぬ東屋で。
しかも未だ毒が抜けきれず、すぐに熱が出てしまう身体の少女に無理を強いる事は出来なかった。

「わたしは……あといくらも、そなたを待てぬ……」

そう言い置いた王は、己が身体を寝椅子から引き剥がした。
肩に掛けた薄布を翻して、足早にその東屋を後にする。
それ以上、少女の肢体を目にしないようにと。



ざあっ……

大河を溯る風が、東屋に掛けられた薄紗を大きく乱す。
頬を染めたまま寝椅子の上に残された少女は、彼の熱が残っている唇を両手で覆った。

「……メンフィス……」

風の音に掻き消されてしまうくらいの小さな呟きが一つ、零れ落ちる。
身体の奥に灯された焔は、容易くは消えない。
少女は震え続けている己の身体をもてあまし――愛しい者の名残を求めて抱き締めた。

背後から伝わり来るのは、ハリネズミを捕える事が出来なかった侍女たちが悄然と戻って来る気配。

――婚儀の日までは、あと僅か。









              終わりは来れり。最初より、最後まで。


後日譚――王宮の庭にて、数匹の子供を連れて歩くハリネズミのつがいの姿が目撃されたとか。


      

              Shrmn書記官様と鎌田画伯から頂きました〜〜〜〜!!
              犬の余計な言葉は、この際無用で御座います。
              お二人の作り出される世界をご堪能下さい!!


                                                               BACK                     












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