お題フル使用したつもり楊太(or楊伏?)
-撞煌梨-

今日もまた夜が来て、行為が始まる。
失踪したのもつかの間、あっけなく帰島した彼との交わり。
    
素肌を晒して、跪いて、利き手で男茎を慰める。
 
僕はすぐに怒張した。
白い樹液で彼の左手を汚し、飛沫が身体に滴った。
それでも。ドクドクと、欲深に、滾りは治まらない。
 
ふと、彼を見る。
 
胸だけでなく頬にまで飛沫がかかっていた。
僕の精液がひとすじ、目元から伝っている。
無意識の動揺が口を開かせた。
 
「師叔…愛してる…」
 
太腿に添えられていた右手へ、そっと指を重ねた。
彼は切なげに、ひどく薄い笑みを浮かべる。眉を寄せ、困ったようにゆっくりと首を横に振った。
そして、左手を濡らし滾る亀頭を唇に含んだ。
 
「……すみません。忘れてください…。」
 
縺れている。
きっと心も触れているのに。
 
 
僕たちは、二人の距離に今も、名前をつけられないでいる。
 
 
 
 
**** *****
 
使用お題
 
1* 今日もまた
2* 右と左
3* 忘れてください
4* 二人の距離
5* 手に手を
 
**** *****
 
撞煌梨と申します。
何だか無理やりな感も濃厚ですが(げふげふ…)お題を使用しての1枚です。
 
(※これの絵板を投稿しています/お辞儀)
 






楊太小噺大会8

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