ギッ………ギシッ……
深夜、眠りに就いていた恭平は微かな物音で目を覚ました。
「ん……だよ?」
未だ寝呆けた眼を擦りながらよく凝らして見てみれば薄ぼんやりとした人影が見える。
「ッッッ????!!!!!!!!!」
声に為らない叫び声を上げる恭平に、白く細い手がすぅっと伸びてきて恭平の頬にぴとりと触れてきた。
その手の冷たさに、恭平はふと我に返った。
「な、中原スナコ??!」
「イライザよ。」
「はァァァァッッ??!!!!!
何言ってんだ、テメェー笑えねェんだよッ!!!!」
慌てた恭平は飛び起きて上から押さえ込むスナコ、もといイライザを跳ね退け様とするが、両手首を紐で拘束された上に元はスナコの体だけあってがっちり押さえ込まれてはびくともしない。
「あの時はひどい目にあったわ。
やっと出てこれたんだもの、あの時の分も含めてたっぷり楽しませてもらうから覚悟なさい。」
ふふと楽しげに笑うイライザは、ぷちぷちと恭平のパジャマのボタンを外していく。
「おいッ!!!お前いい加減にしろよ。」
ジタバタと抵抗をしてみせるも、無駄な徒労に終わる恭平をイライザはふふんと鼻で笑った。
「嫌がってるのも今の内よ。
直ぐに良くなるわ。
おとなしくなさいな。」
パジャマのボタンを全て外すと、恭平の胸板へ舌を這わしていく。
「ッん……!!」
恭平の反応に満足したのか、舌を這わしたまま右手をパジャマのズボンへと伸ばしていくと、ズボンの上からやわやわと撫で始めた。
さすがの恭平も、年頃の男の子。
口で幾ら拒絶しようと体の反応だけは裏腹に素直にしてしまう。
イライザは体を起こすとパジャマのズボンに手をかけ、下着と共に膝まで脱がしていった。
「ふん。何よ。
嫌がってる割にはこっちは随分良い反応してるじゃない?
それともこういう性癖?」
挑発する様なイライザの口調にかっとくる恭平だか、幾ら暴れた所て紐が手首に食い込むばかりだ。
イライザは恭平をちらりと見遣ると、そっと恭平の下半身へと舌を這わす。
「ぅっ……ゃ、めろ…」
ちろちろと恭平自身を舐め上げると、恭平の反応に満足したのか
顔を離すとにっこりと微笑み、じゅるりとくわえ込んだ。
右手を上下させ、舌を使って吸い上げてくるイライザは、恭平の反応を見ながら絶妙なポイントを突いてくる。
さすがは500人……蘭丸ならのりのりでヤっちまうだろな………
んな呑気な事考えてる場合じゃねェーや。
中身は違うっつったって、体は中原スナコじゃねぇかッ!!
このままじゃマジでやべェ…
びくん、びくんと恭平自身が小さく痙攣を始め、絶頂が近い事を知らせている。
「ふふ。まだイってもらっちゃ困るのよ。」
じゅるりと口を離しイライザはのそりと恭平へと覆い被さると、深く深く口付けを交わした。
イライザの舌が恭平の舌を捉え、絡ませてくる。
プチ………
「え?何……」
恭平の様子が変わったのに気付いたイライザが身を起こすと、恭平は両手首を拘束する紐を一気に引きちぎった。
「ひっ!!!」
驚いて逃げようとするイライザの手首を掴むと、今度は恭平がイライザを組み敷いた。
「おい。先に誘ったのはお前だからな。
覚悟しろ。中原スナコ。」
見事に形成が逆転し、それでも気丈に彼女は「イライザよ。」と言い返す。
「ふん。薄っぺらい、ぴらぴらした服着やがって。
おばちゃんの部屋漁りやがったな。」
そう言うと恭平は左手でイライザの両手首を拘束すると
薄いベビードールの裾から右手を忍び込ませイライザの太股を撫で上げた。
「ぁっ……」
「あんまりでかい声出すなよ。中原スナコ。
武長に気付かれちまう。」
今度は恭平からイライザの唇へと深く深く口付けた。
くちゅくちゅと二人の口元から、静かな部屋へと水音が零れ響く。
「………中原スナコ。」
ドクンッ…ドクンッ…
な、何?!!
折角いい所だっていうのにっ!!!
冗談じゃないわっ!!!
い、いやよっ!!!
あんたは引っ込んでなさい。
い、いやァァァァッッ―――!!!
「はっ!!!んなっ何なんですか??!!!
てゆーか、手を放して下さい!!!」
「中原スナコか?」
名前を呼ばれ顔を向けると、至近距離の恭平の顔をまともに直視してしまいスナコは気を失いかけた。
「おい。そうはいかねェ。
気ィ失うなよ。」
ぶんぶんとスナコを揺さぶり、恭平はスナコが気を失うのを許さない。
「火ィつけたのはお前だからな。
責任取ってもらうぞ。」
作者コメ:
取り敢えずここまでです。
続きが出来たらまた投下します。