一人遊びだなんて、言わないで





not self 2





つぷ、と入り込んだ自分の指の異物感を感じ、一瞬眉をひそめた奴の表情は痛々しさもさることながら、この場では酷く扇情的に映る。
力を抜くためにか鼻から息を逃すたびにかわいらしい声が上がり、自分で快感を得ようと動いているのを視覚で楽しむのも悪くはない。
叶うことなら俺がどろどろに解してやりたいのだが、今日は無理そうで。
まぁ奴が全部自分でやりたがるのも今までにないわけではなく、精々珍しいな、っていう感想止まりだ。
ひく、と小さく腰が揺れた。

「んぁ、何…考えて、んだよ…」
「っ、…お前の、ことだけど?」
「はっ…、ぁど、だか…」

相変わらず俺のモノを掴んだままの手に不意打ちで力を込められ、その刺激に声を詰めた。
自分ひとりで楽しんでいるような状況なのに俺が上の空なのも気に食わないらしく、拗ねたようなその行動がひどく愛らしいとさえ思えてしまう自分はきっともう末期なのだろう。
いや、自分で後ろを解してその刺激に甘い声をあげ、俺のモノまで擦ってくれているかわいらしい奴を前にしておかしくならないほうがおかしいに違いない。
顔を真っ赤に染め、自分の穴に指を突っ込んで激しく動かしている奴に、中てられる。
前から溢れた先走りもいい感じに厭らしく後ろに伝い、ぐじゅぐじゅと粘ついた水音を響かせた。

「は、も…すげぇ、どろどろ……」

解してすっかりゆるくなっているそこをわざと俺に見せつける様に腰を浮かした奴は、俺がそれに生唾を飲み込んだのを確認すると満足げに口端をあげた。
二本の指で入口を広げ、くぱぁ、と真っ赤に熟れているそこをひくつかせる。
内部がうねっている様子まで丸見えですぐに挿れたい衝動に駆られるが、まだ奴からのお許しは出ていない。

「ぁっ、飢えた顔…してん、なぁ?」

わかっているだろうに、そんなことを言うのだから性質が悪い。
確かにカラダは限界で、興奮でからか喉が渇き、張り付く。

「なっ…ぁ、挿れ…たい?」
「…っく、挿れて、欲しいんじゃなくて…?」
「ふざけろ」

どう見てもだらだらと白濁した液を先端から溢れさせている奴のほうが限界そうだし、やられっぱなしも悔しいから、とからかいを交えれば濃く煌めいた翠が眇められた。
同時に、ぱしん、と乾いた音も。
本気で力を込められたわけじゃない平手は、けれど、ぴり、とした痛みを頬に伝えた。

「って…」

思ったままを口にすれば、ふん、と鼻を鳴らし不機嫌さを丸出しにした奴の顔。
大人しく従順していたイヌが調子に乗ったのを仕置きする、黒のボンテージをきた女王様が如く。
プライドで生きている奴にとっては、自分からのおねだり、なんてことをした日には下を噛んで死に兼ねない。

「なぁ…イイコにしてろよ。痛いのは嫌だろう?」
「……」
「あぁ、それともそっちのほうがいいのか?」

駄犬は構ってもらえればなんでも嬉しいんだもんな?
優しげな声音とは裏腹の、貶めた揶揄。
それに甘い快楽を見出してる俺を、奴は見逃さない。
ぎゅ、っと俺のモノを握ったままの手に力が込められ、みっともなく腰が跳ねた。

「どうする…痛く、されたい?」

かわいらしく首をかしげ不自由そうに状態を屈めて耳元で囁かれるどろりとした甘い声。
その声が耳から伝わり、ぞくり、と背筋を走ったのはあまりいいモノではない。
肌が粟立つような、凄絶な艶っぽさ。
そしてその色気を維持したまま、答えを促すように、ぺろり、と唇を舐められた。

「できれば、それは避けたい、かな」

無理やり口角をあげれば、頬が引き攣りそうになる。
握った手の力は、まだ緩められていない。
じっと俺の目を見ていた奴は、ゆっくりと身を起こした。

「最初から素直にしてればいいんだ」
「うっ…ごめん、ね」

少し力の緩んだ指先が裏筋を擦り、鈴口に爪を立てた。
とぷり、と溢れた精液を蔑んだように、口元には薄っすらと笑みを刷いて指先に絡める。
奴のことを言えたもんじゃない、俺のだってみっともないくらいに昂って。
奴は再び自分でぐちゃぐちゃに解した後ろに指を挿れ、入口を擦った。

「あっ…で、挿れ、たいか?」
「…勿論」

ぐちゅり。

先走りが、つた、と後孔に流れ、指に厭らしく絡みつく。
見せつけられているそこを凝視すれば、奴の白く細い指に内壁が纏わりつき、収縮しているのが分かった。
ひくん、ひくん、と奴の指を上手そうに咥えこんでいるそこに、早く、挿れたい。
擦られ続けている俺のモノからも、先走りが溢れている。
限界が、そう遠くない。
奴も日に焼けることのない目に痛いほど白い太ももを震わせながら、足を開いて自分も俺も煽る。

「でも…ぁ、まだ、お前の、んっ、こと、許した、わけじゃっ…な、から」
「そんなこと、言わないで…」
「うるさぁ、っ…い」

割と切実な訴えもさっき奴の機嫌を損ねたせいで聞き入れてもらえず、ほんとにしんどくなってきた。

「お願い…挿れさせて、もう無理」
「…どー、して、も?」
「うん、どーしても」

もう本当に限界なのだ。
そんな俺の表情を読み取った奴は、しかし優しくはなかった。

「じゃ、お前っ…の、指、だけ、ぁっ…」
「え?」

頭が理解する前に、言うが早いが奴は俺の手を取って人差し指を自分の二本の指に挟み、柔らかく解けきった熱くうねるナカへと突っ込んだ。

「ああっ…!あっ…」

勢いよく挿れたそれを、最初から激しい動きで内壁を掻き回す。
出し挿れされる指に合わせ、奴は腰を震わせ甲高い声で啼いた。
だらしなく口は開けたままで、そこからひっきりなしに絶え絶えの喘ぎと唾液が零れる。
ぐちゅり、ぐちゅり、とナカをかき混ぜ、時折指を曲げては内壁を引っ掻く。
もうすぐにでも達してしまうのではないか、と思うほどに奴は俺の指を前立腺に押し当て、自分の指でその周りを擦るように当てる。
ぴくぴくと震えている性器が、痛々しい。

「うぁっ…おま…のゆびぃ、ぁきもち、い…」
「もう、イっちゃいそ?」
「んっ、んっ」

快楽で潤んだ瞳からは大粒の涙が零れ、それが、ぴちょん、と腹のあたりに落ちた。
こくこくとただ上下に頭を振る姿は幼い子供のようで、その姿とこの行為とのギャップが堪らない。
くぱくぱ、と快感の徴を吐き出している鈴口に、限界を訴える性器に手を伸ばしかけ、けれど余計な手出しはまた奴の機嫌を損ねるだけ、と止めて、その代わりに、態のいいオモチャ同然に奴が使っている俺の指を中で鉤形に折り曲げ、前立腺を思いっきり擦ってやる。

「ちょっ…まぁっ、ゃあああああぁっ……!」

背を弓なりに反らせ、勢いよく吐き出した精液が俺の腹を汚す。
奴はもう力の入らない足で体重を支えきれず、後ろに倒れこみそうになるのを背に添えた手で抑え、腹の上に重なるように寝かせた。
にちゃ、と精液が互いの腹で擦れ粘ついた音を出したが、イった衝撃で荒い息を吐く奴の呼吸音で消された。
はぁはぁと、呼気が首筋を刺激し、まだ解放されていない自身を煽る。
奴が身じろぐ度に、俺のモノが奴の濡れてぐちょぐちょになった太ももや奴自身に擦れて堪らない。

「何、余計なことしてんだよ」
「いっ…!」

色っぽいと息とともに吐き出された言葉が耳に入るのと同時に、脇腹に痛みが走る。
手加減なんかしていない力で脇腹を抓られた。
少し萎えそうになった俺のモノは、けれど奴の濡れた内股に擦られて元に戻る。
イった余韻で頬を赤らめ、目は潤んでいてどう見ても食べごろなのに、奴は余裕のある笑みをかます。

「大人しくしてろって言ってんのに」
「だって、お前すっごいキモチよさそうな顔してたから」
「だからなんだよ?」

背に添えていた手を振り払い、奴は体を離した。
遠ざかっていく体温に、寂しい、と、ふと思ってしまった。

「なぁ、言うこと聞けない駄犬の褒美はお預けでいいんだよな?」

猫撫で声でさらりと酷いことを言ってのけ、ぴん、と先端を弾かれる。
うっ、と声が上がってしまったのは仕様のないことだろう。
奴は言った言葉の通りにベッドから降りようとした。

「…なぁ、しょうがないよな?」

奴は顔だけをこちらに向けて、愉しげに口を開く。
しょうがない?
そうでもないさ。

「…お仕置き……」
「あ?」
「お預けじゃなくて、お仕置き、のほうが好みでしょ?」


違いますか、女王サマ?


言った意味が理解できないとばかりに顰められた顔。
構わずにベッドの端に逃げてしまった奴の手を取り、指先に軽いキスを。
上目で見上げたその顔は、つまらないものを見るような冷めた目で。
どうやら言った意味は理解してくれたようだ。
うん、だけど、また気に食わなかったのかな?
殴られるのかな?
どっちにしろ自分にいいことはない反応だろうが、いけない、笑みが浮かんでしまいそうだ。
はぁ、と溜め息が聞こえた。

「なんだ、今のは?忠誠でも誓った心算か?」

不機嫌そうな声が、上から降ってきた。
笑みを刷きそうになる唇を、奴の指の背が、ゆっくりと撫ぜる。
ああ、叱られるなんて考えは杞憂に終わり、口端が持ち上がっている奴の顔は。

「お前の下手な演技に薄い忠誠に…そんなもんいらねぇんだよ、くそが」

囁きながら顎にかけられた手が、親指が、唇の隙間から侵入する。
きゅ、と歯のエナメルを撫で、口を開かせる。
奥に入り込んでいた舌が、ぴちゃり、とその指を舐めればより深く絡め取られた。

「犬は犬らしく、主人がくれる褒美にだけ尻尾振って悦んでりゃいいんだよ」

に、と嗜虐的な笑みが浮かんだ。
こいつほどこんな笑みが似合う奴もいないのではないだろうか。

「だが、そんなに仕置きが欲しいなら、くれてやるよ」

奴は再び俺の体に乗り上げ、さっきまでぐじゅぐじゅに弄っていた孔に、俺のモノを宛がった。
ひくん、と収縮したそこに、緩く食まれる。

「いいか、俺がいいというまで、イくんじゃねぇぞ?」

ほら、自分で根元押えろ、なんて手をそこに導かれ、限界まできつく握る。
齎される痛みに眉を顰め、小さく息を吐き出した。
正直な話、というか普通に、イけないのはしんどい。
自分で握っているせいで変に力を抜けばイってしまうし、何より、そんなこと奴が許さないだろう。
もしそうなったとすれば、その時点であいつはさっさと離れてしまう。
そんなことくらい、理解している。
けれど、そんなことが霞むほど、どろどろに解されたナカに挿れたい欲求のほうが強い。
結果、俺は力を抜かないように自分を戒めるしかないのだが。
自分で自分を痛めつけるなんて、どんな被虐趣味だ、いや、自虐か?
俺がきちんと根元をきつく握ったのを確認し、奴はゆっくりと腰を下ろしていった。

「んぁっ…、ぁ、んっ、んっ」

悩ましげに眉を寄せ、甘い声をあげながら俺のモノを飲み込んでいく奴の姿に、唾を飲み込む。
どんなに高圧的な態度を取っていても、反応は相変わらずよろしいようで。

「ぁ、はっぁ…、あっ…」

ず、と太く張った部分を飲み込み、ちょうどイイところに掠めたのか、く、と綺麗に反った背中に連動してナカの締め付けが強くなる。
半端に入り込んだモノを締め付けられ、腰に甘い痺れが走った。
もう吐き出してしまいたい気持ちを何とか堪え、手に力を込める。

「んっ、ん、ぁ、ああっ…!」

ぐち、と最後まで飲み込んだ奴は、肩を大きく震わせた。
細い方が頼りなさげで庇護欲をかきたてるが、今は女王様。
優しく包んであげたい、なんて言ったが最後。
現に、ほら。
赤く頬を上気させているけど、その目には強気な色が。

「っは、そんな面してんなよ」

まだ夜は長いんだぜ?

不敵に笑んだ奴に、ああ、確かに今夜は長くなりそうだ、と諦めなのか期待なのか果ては全然違うのかよくわからない想いを抱きつつ、じくり、と淡く痛む心を見て見ぬふり。
腰を動かし始めた奴の背に手をまわして優しく撫で上げた。
とりあえず今はいつ女王様のお許しが出るかをじっくり待つことにしよう。



まだまだ夜は長いのだから。







09/09/28
やまなしおちなしいみなし。
ただ女王様っぽいイギリスが書きたかっただけっていう中途半端エロス。
090928

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