「ねぇ、竜也は花の中で何が一番好き?」
「ん〜そうだなぁ‥は何が好きなんだ?」
「私はね、スノードロップかな」









過信しすぎていた 君に頼りすぎていた
なぜ気づかなかった? なぜ伝えなかった?
言わなくても伝わると思ってた?

そんなことあるはずないのに
言わなきゃわからないこともあるのに
伝えなきゃ誰だって不安になるのに

気づいたときにはすべてが遅すぎて‥















「竜也、私たち、もう別れよう」
久しぶりに会った彼女の第一声がこれだった。
何も考えられなくて頭が真っ白になった。
なんで?どうして?俺のこと嫌いになった?他に好きなやつできた?
確かに、ここのところ選抜の練習とかで忙しくてなかなか会えなかったけど、でも!
「‥‥なんで?」
思いのほか発せられた自分の声は冷静だった。
頭の中はこんなにもグチャグチャなのに‥
「‥竜也ってさ、弱音言わないよね」
哀しそうに俺を見て言うの言いたいことがわからない。
弱い所なんて見せられるわけないじゃないか。
相手がなら尚更だ。
「なんだよ、急に」
「いつも聞いても何でもないって‥私、そんなに頼りにならない?
 竜也にとって私って何なの?竜也が着飾らなきゃいけないような人間だったの?」
が好きだから強くありたいと思った。
を支えられるような男でありたい‥と。
俺は間違っていた?
「気づいてた?竜也、一度も言ってくれてないんだよ。私が好きだって‥」
「そんなの‥」
言えなかった。伝えられなかった。
好きだというそのたった一言が照れくさくて。
言わなくても伝えなくてもわかってくれると思ってた。
一言言ってくれれば俺は‥
「聞きたかったよ。本当に私のこと思ってくれてるのかって」
「だったら‥」
「でも竜也から無理やり聞きだした言葉なんて信じられるわけないじゃない!」
この小さく大きい悲痛な叫びに言葉を失った。
「だから‥ずっと‥ずっと待ってたんだよ‥」
そう言って涙を零すの姿にぞっとする。
あまりにもその姿が綺麗すぎて‥
ずっと守っていきたいと思って大切にしてきたつもりだった。
俺の宝物。俺が泣かせてる。
誰よりも大切なキミを俺が泣かせてる。
「もう待ってるだけは疲れたの」
もう俺に微笑んではくれない?もう好きだとは言ってくれない?
もう振り返ってはくれないのか?
「さよなら‥」
そう言って踵を返したの姿をぼんやりと見つめていた。
何を言っても言い訳にもならない。
放したくなんかなかったけど
傍にいて欲しかったけど
好きだと伝えたかったけど
これ以上、の前で無様な格好は晒せなかった‥










どうして伝えなかったんだろう
どうしてわからなかったんだろう
形ばかりに捉われて まわり道ばかりしてて
君が待っていてくれてることに気づけなかった

すべてが遅すぎたと思うけど
もう君には届かないと思うけど

伝えたい‥







が好きだよ‥」











呟いた言葉は空に溶けていく

残るのは行き場を失った心だけ‥
















なんか申し訳ないほどに暗いお話‥水野ファンの方すみません!!
この話、hiroの『your innocence』のC/W曲がイメージソングになってます。
誰でも当てはめられるんですけど私の中ではタツボンでした。
初めて聞いたとき「これはドリームでしょ!」と即座に思った私はそうとうやられてるようです。
↑の曲名は『Days-いつかの風景-』という曲だそうです。
曲名は咲野綾芽サンに教えていただきました。サンクスですvv

2001/12/25
これじゃ納得できませんか


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