「キャプテン、ここ知らないんですね」 藤代がそばに座ったのが気配でわかったが、何も言わず目を閉じたまま無視した。 知らないなんて当たり前だ。 せっかくのサボり場所をあのマジメな守護神サマに教えるわけがない。 ま、コイツらが知ってるんだから安息の地とは言えないけど。 「三上先輩。ここ、最高の浮気場所だと思いません?」 音漏れないし‥と楽しそうに言う藤代に呆れてしまった。 浮気場所?なに言ってるんだか‥ 「思わねえな」 「俺は思いますよ」 空気が動いた気がして目を開けると、ちょうど藤代が覆い被さってくるところだった。 「エープリルプレゼント」 『The only day』『嘘つきの虜』の別の話 2002/04/21 |