「シゲ~?いる~?」 私がやってきたのは一応立ち入り禁止になっている屋上。 クラスメートの水野くんに頼まれて サボり魔で私の彼氏のシゲこと、佐藤 成樹を呼びにきたのだ。 「あれ?いないや。上かな?」 備え付けの階段を登り、ひょいっと顔を出すと、見えたのは金色の髪。 「いたいた。シゲ~」 だけどシゲはピクリとも動かない。 「シゲ?」 寝てるのかな? 近くにいって顔を覗き込むが、聞こえてくるのは規則正しい寝息だけ。 どうやら本当に寝てるらしい。 「シゲ~起きてよ~」 揺すってみたが、起きる気配なし。 珍しいなぁ。シゲが揺すっても起きないなんて。 ‥まぁ、いいか。 こんなに暖かいし、授業も始まっちゃうし。 水野くんや有希ちゃんに後で怒られちゃうかもしれないけど私もサボろ。 「でも、今日だけだからね」 そう言ってシゲの頭を自分の膝の上に乗せる。 サラッとして綺麗な金色の髪。 いったいなにで染めているんだろう。とか、くだらないことを考えて。 15分ぐらい経っただろうか。 とつぜんシゲの体がビクッと震えた。 「シゲ?」 起きたのかな? 顔を覗き込もうとすると、シゲはガバッと飛び起きた。 「シゲ?どうしたの?」 やたらと息が荒い。汗もかいているようだ。 「蛍華‥?」 「シゲ、悪い夢でも見た?」 突然、シゲの瞳から光が零れた。 「シゲ!?ちょっと大丈夫?」 シゲに触れようと手を伸ばすと引っ張られた。 「行かんといて‥」 苦しいほどに強く抱き締められる。 「シゲ?」 「俺を置いて行かんといて‥」 シゲが震えてる‥? 私はシゲの背中に手をまわした。 「シゲ。私はどこへも行かないよ。シゲの傍にいるよ」 小さい子に言い聞かせるように。私自身に再確認するようにゆっくりと。 「私はシゲの傍にいる」 ずっといる。シゲが好きだから。 「‥蛍華、スマン。なんかとり乱してもうて」 「いいよ。シゲ、大丈夫?」 顔色が悪いままなので心配で聞く。 「もう平気や」 「でも、顔色が‥」 「ほな、確認してみる?」 「え?」 どういう意味か聞き返そうとしたら唇が重なった。 「‥なぁ、蛍華。さっきいっとったこと、ホンマか?」 さっき?あぁ。 「うん。ずっとシゲの傍にいるよ。シゲは?」 「俺もずっと蛍華の傍におるよ」 蛍華が傍にいてくれるんやったら きっと悪夢も恐ないから だからずっと俺の傍におってな 大好きやで、蛍華vvv うわ‥変‥。 話はヒロイン視点なのに最後だけシゲちゃん視点だから‥ シリアスになりそうだったので最後は意地で甘々に‥。 2002/01/11 |
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