ずっと変わらなかったのに

変わらないままだと思ってたのに

線を越えたのは いったいどっちが先なんだろう?















「渋沢~いる~?」
部活が終わった頃を見計らってサッカー部の部室を訪ねた。
「あ、蛍華先輩vv」
ハートマークを飛ばしながら出迎えてくれたのは一つ後輩の藤代くん。
あぁ、こういう可愛がりがいのある弟が一人欲しいよね。
「おい、蛍華。ドア開けるときはノックくらいしろよ」
バカ代並みだぞと言う三上に藤代くんが猛抗議。
「あぁ、ゴメン」
まぁ、とりあえず謝った。そんなことすっかり失念してた。
「でも、ま、いいじゃん。みんな着替え終わってたんだし~」
へらへらと笑って言うと、三上は呆れたように溜め息を吐いた。
「お前な、そういう問題じゃねえだろ」
「心配しなくても大丈夫よ。三上の裸を見て気絶するようなことないから」
「女じゃねえ‥」という三上の呟きが聞こえて、パンチを一発くれてやろうとしたとき。
「そういえば蛍華先輩」
思い出したかのように藤代くんから声がかかった。
チッ、三上め、命拾いしたわね。
心の中で舌打ちをして藤代くんのほうにふりかえった。
「ん?なに?藤代くん」
「いま入ってくるとき何か言ってなかったっすか?」
藤代くんに言われて思考が戻った。
「あ、忘れてた」
私、こんなところに漫才しにきたんじゃないのよ。
「コイツを渡しに来たの」
「なんすか?それ」
「今日の臨時委員会で配られたプリント」
べつに明日でもいいかと思ったけど、渡すならその日のうちにのほうがいいかと思ってわざわざ渡しに来たのだ。
「ねえ、渋沢はいないの?」
部室を見回しながら誰にともなく聞いた。
あのキャプテン様が部活を休んだということはないはずなんだけど。
「あぁ、キャプテンならノート忘れたから取りに行くって先に着替えて教室に戻って行きましたよ」
俺、最後の戸締まり頼まれましたからと、もう一人の可愛い後輩、笠井くんがご丁寧にも鍵を見せてくれた。
「え゛っ?!私、さっきまで教室にいたんだけど」
これは、もしかしなくても‥
「どうやら入れ違いになったらしいな」
三上が楽しそうに笑う。私は全然楽しくないわよ!
「お邪魔しました!」
後ろから三上がなんか言ったみたいだったけど、どうせ嫌味だろうから無視して飛び出した。





先に着替えてってことはそんなに時間が経ってないってことだよね?
いったいどこで入れ違いになったんだろ?やっぱり未衣のところに寄り道したときかなぁ?
人間、いろいろ考えながら歩く(&走る)と道は短く感じるもので。
あっという間に教室が見えてきた。
渋沢がいる‥はずよね。
でも教室からは物音一つ聞こえなくて。電気はついてるけど。
これでまた入れ違いになってたら余程運がないんだわなんて思いながらドアを開けた。























神谷サマに捧げる予定の逆ハーの続きを作っていて浮かんだ話。

2002/05/02



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