大好きなあの子は いつも俺の親友と一緒 一緒に居たいと思うのに 一線引いてしまう臆病な自分 君は俺を見ていてくれているのだろうか 「ん~まぁ、こんなモンかな」 ふぅ‥と軽く息を吐いて。変なところや見た目で悪い所がないか確認する。 うん、大丈夫みたい。 「我ながら上出来じゃんvv」 これなら渋沢くんに渡せるわ! “渋沢、好きな奴いるぜ” ふとよぎった三上の言葉。 まぁ、いても不思議じゃないよね。渋沢くんだって人間なワケだし。 好きな人がいるなら、やっぱり渡すのやめようかな‥ なんて迷っている間に時は過ぎ、遂にバレンタイン当日。 自分の席に座っても出てくるのは溜め息だけ。 チョコ、一応持っては来たけど、どうしようか。やっぱり渡さないでおこうかな‥ 「な~にシケた顔してんだよ」 「三上‥」 「氷耒、渋沢にチョコ持ってきたのか?」 「当たり前」 渡そうかどうしようかは迷ってるけど。 「なぁなぁ、俺には?俺の分のチョコはないワケ?」 「だって三上は甘いの嫌いでしょ?」 他の女の子からも貰っても、ご丁寧に断ってるでしょ。 甘いの嫌いだからって。さっき見たわよ。 「まぁな」 とか思ってても一応あるんだよね、三上の分。 はぁ‥私ってなんて律義なの‥。 「はい」 たぶん受け取らないだろうと思いつつ、一応差し出す。 「はぁ?なに、マジくれんの?」 自分から聞いておいてなに言うか‥。 「甘くないと思うよ。三上用にわざわざ作ってあげたんだから感謝してよね」 「ふ~ん。氷耒って律義だな」 私もそう思いながら作ってたわよ。 「まぁ、感謝の気持ちってことで」 色々と協力してもらってるしね。 「って受け取るの?」 ひょいっとチョコを受け取った三上の顔を驚いて見る。 「ん?なんだよ?悪ぃのか?」 「え、だって三上って甘いの嫌いでしょ?」 「お前、いま甘くないって言っただろ?」 「いや、言ったけどさ」 ちょっと驚き。絶対受け取らないと思ってたから。 「ってしかもここで食べるの?!」 ガサガサとラッピングを開け始めた三上に再び驚く。 「あぁ?悪ぃか?」 「いや、あのね」 渋沢くんから見える場所で食べるのは‥って、もう食べてるし! 「おっ、結構イケる」 「ホント?」 「ん、あんま甘くねぇし」 三上の言葉にちょっと安心。 まぁ、三上のチョコと渋沢くんのチョコとでは全然違うんだけどね。 込めている気持ちの重みが! 「お~~い。渋沢~」 「ちょっ‥三上!」 「いいから任せとけって」 三上が小声で私に囁く。 本当に大丈夫かしら? 「なんだ?」 女の子の集団をかきわけて渋沢くんが此方にくる。 溜め息の原因はそれもあったりするんだけど。 「なぁ、お前も食わねぇ?」 「なんだ、コレは」 「氷耒が俺にくれた(義理)チョコ。今日バレンタインだろ?」 「あぁ。氷耒、いいか?俺がもらっても」 「いいよ。食べてみてくれない?」 どうせ義理だから。 「じゃあ一つ」 渋沢くんの動きがスローモーションみたいに感じる。 うわ‥心拍数が‥ これで不味いなんて言われたら(もしそうだとしても 渋沢くんは優しいから絶対言わないと思うけど)チョコ渡せない‥ 「‥美味しい」 「ホント?」 なんかお世辞でもスッゴク嬉しい‥もう泣きそう‥。 「あぁ、凄く美味しいよ。これは氷耒の手作りか?」 「うん。一応ね」 「氷耒って見た目によらず器用だよな」 「み~か~み~(怒)」 ホント、失礼な奴~ でも三上のおかげで渋沢くんから高評がもらえたんだからチャラにしておいてやろう。 「渋沢くん?」 ボーっとしてしまった渋沢くんに声をかける。 「どうかしたの?」 「あ、いや、なんでもないよ。氷耒、美味しかったよ。じゃあ」 ??変な渋沢くん。どうしたんだろ? 「おい、渋沢にいつチョコ渡す気なんだ?」 「ん~どうしようか迷ってるんだ。やっぱやめとこうかなって」 「渋沢の気持ちがどうであろうと、結果がどうであろうと、渡さねぇで後悔するのはお前だぜ?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「まぁ、よく考えることだな」 to be continued… あとがき なんか三上先輩いい人と化してないですか? ああぁ‥また渋キャプの出番が少ない。しかも変なところで切れてるし‥ 次こそチョコを渡します。もう少しお付き合いください。 2002/02/01 |
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