知らなかったわけじゃない

でも、知っていたわけじゃない

すべてはきっかけで そこから始まるSTORY‥



この物語の始まりはある雨の日から
















たまには図書館に行ってみようか。
そう思ったのはこの雨じゃサッカーは中止だと思ったから。
元々、俺は本を読むのは嫌いじゃなかった。
というより寧ろ好きなほうだった。
でも俺の中ではサッカーが第一優先だから、
2年になった今でも図書館に行った回数は数えるほどしかなかった。
図書館には俺とカウンターに委員が1人しかいなくてとても静かだった。
適当に本を見繕って椅子に腰掛ける。
聞こえるのは雨音だけ。
たまにはこういう時間もいいかもしれない。
結人や一馬と遊ぶとき静かな空間なんてありえないから。
もちろん、それが嫌というわけじゃなくて。
それはそれで楽しいから好きなのだけれど。



しばらくして3年生の女子が3人入ってきた。
本を借り終えて出ていくかと思ったが、
そのまま真ん中のテーブルを陣取り、話始めた。
外の雨音が聞こえなくなる。
うるさい‥
頭にきたので委員は注意しないのか。とカウンターを見る。
カウンターにいるのはどうやら1年生らしい。
オロオロしてるが注意する気配はない。
相手が三年だから注意できないのか。
うるさいから代わりに注意してやるか。と思い、
歩き出そうとしたら司書室の扉が開いて誰か入ってきた。
「ちょっと貴方たち、うるさいわよ。周りが迷惑するからおしゃべりなら外でしてくれない?」
「あ‥ごめんなさい」
注意を受けた3人は慌てて図書館を出ていった。
再び、雨音が聞こえ始める。
へぇ‥けっこうキツイね。あんなにはっきり言うなんて。
「‥先輩、すみません」
ペコっと1年らしき子が頭を下げる。
先輩で知らない顔。ということは3年か。
「いいわ。気にしないで。後は私がやるからこの本戻したら帰っていいわよ」
「はい。わかりました」



「ねぇ、あの人、名前なんていうの?」
本を元の位置に戻しにきた1年の子に声をかける。
「え?あっ///」
俺が話しかけると、途端にその子の顔が赤くなった。
‥なぜ顔が赤くなったのかは、この際、考えないことにしておく。
だいたい想像がつくから。
「あ、あの人って誰のことですか?」
「さっきうるさい連中を注意した人」
指差すのは失礼なので簡潔に言う。
「あぁ、 先輩ですか?」
‥」
名前は聞いたことがある。
図書委員長をやっている 先輩。
パッと見美人というわけではないが、
なぜか男子からも女子からも人気がある先輩だ。
ふーん。あの人があの先輩。
「ありがと」
俺は礼を言って窓際に戻った。



名前しか聞いたことがなかった人。

ちょっと興味が沸いた。









物語は、まだ始まったばかり‥

















to be continued…













あとがき

ということで一本にまとまりませんでした
中途半端に長くなってしまって‥もんぢゃサマ、すみません!
出来るだけ簡潔にまとめようと努力してます
もう少し、お付き合いくださいね

2002/01/19



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