Q彼女と俺の関係についてどう思う?
「どう思うって俺に聞かれてもなぁ」
「うまいな、この酒。どこの?」
「この前の島の特産品らしいよい」
こっちは真剣に聞いてるっていうのに、まともな答えは返ってこない。
ジョズはともかく、マルコとサッチなんか酒ばかりで俺のほうを見もしない。
おまえ等ホントに友達か!人の話聞けよ!
うがーっと感情のまま燃え上がると、マルコとサッチから非難のまなざしを浴びた。
「あーあー聞こえてるよい」
「でもさ、がお前をどう思ってるかなんてにしかわかんねぇだろ?」
そんなことはわかってんだよ。第三者から見てどう思ってるように見えるかが聞きたいんだよと怒鳴れば、ため息。
あー、あからさまにめんどくせぇって顔に書いてある。でもそんなの気にしてられるか!
ってのは同じ白ひげの仲間だ。
年齢は不詳(前に聞いたらレディに年聞くんじゃねぇと海まで蹴り飛ばされた)
マルコと同じくらいに白ひげ海賊団に入ったらしいのでかなりの古株だ。
悪魔の実は食ってないけど、身軽で足技がキレててめちゃくちゃ強いしカッコいい。
ヒラヒラしたもんが嫌いなくせにかわいいもんが好きで。
アクティブで、笑うと笑顔がめっちゃ輝いてて、みんなからも好かれてて、そんなに俺は惚れてる。もう結構前から。
自分でいうのもなんだけど、俺って結構けなげにアピールしてんだぜ。
仲もいい。
何しろ毎朝かならずを起こしにいくし。
「あー‥エースにしちゃがんばってるな」
「うるさいって追い出されてんだろい」
「はエース以上に寝起き悪いしな」
おうよ!今日は斧が飛んできたぜ。火だからきかねぇけど。
…って、そんなことはどうでもいいんだ。他には‥飯は一緒に食うし、夜はほぼ一緒に酒飲むし。
「今日は誘われなかったけどな」
「それにお前だけじゃねえだろ」
「サッチ、黙っててやれい」
あの赤いリボンかわいいって言ってたし。
「リアノのリボンか?」
「リボンはな」
そんで俺にメロメロになってた!
「かわいくねぇって言われてただろうが」
「まったくだよい」
「飯食う度に殴られてるし、抱きつこうとすれば蹴られてるし」
まぁな。不意打ち狙ってるから驚いてんだよ、きっと。
「いつもを怒らせてないか?」
そんなことは…
「うっさいって沈められてばっかだろ」
うん。でも、それもコミュニケーションだろ?
「好かれてるっていうより嫌われてんじゃねぇ?」
いや、なりの愛情の裏返しとか。
「ないない」
…脈、あると思うか?
「ないんじゃねぇか」
「ないだろ」
「ないだろい」
満場一致ってか。うわーん、冷たい!
火拳と言われたこの俺の心の炎が消えちゃいそうなくらい冷てぇぞ!
少しは元気づけようとか、フォローしようとか、そういう優しさはねぇのかよ!
いいんだ、いいんだ、おまえ等の言葉なんかじゃ俺はめげねえから。
「なにしてんの?」
ガヤガヤと静かではない食堂。俺らのほかにも酒を飲んでる奴らは大勢いる。
そんななかでも俺にかけるの声だけはちゃんと拾える俺の耳。なんて優秀なんだろう。
「〜!」
「うっさい!来るな!」
さっそく抱きつこうとしたが、の華麗な回り蹴りによって阻まれ、俺の体はきれいに弧を描いて壁へめり込む。
ううっ、痛い。
いや、痛くはねぇんだけどココロが痛い。マルコたちにHP削られたからか?
めりこんだ壁から出てこれない。目から汗がこぼれそうだ。
俺、本当にから嫌われてるのか?
「…エース」
に呼ばれて壁から顔を出した。
マルコたちが何か言ってたのが聞こえたけど…あれ?どうしたんだ?なんだかいつもと違う気がする。
「おいで」
手招きするの周りに花が咲いて見える。
神様は俺を見捨てなかった!
「〜♪」
柔らかいその体を抱きしめる。
あぁ、幸せ♪
殴られても蹴られても沈められても、それでも君がダイスキです。
「いつまで抱きついてんだ!離れろ!」
「うがっ!」
アイラブcateと同じヒロインです。報われる日は来るんでしょうかねぇ・・・
2010/04/28
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