射抜かれた瞬間、快感でゾクゾクした 「あっ…あ…あ…あぅ」 グチュグチュと淫卑な水音が室内を支配する。 昇っては落ちるの繰り返しで、いったい何度熱を吐き出したのかわからない。 見るまでもなく腹もシーツも思考もナカもドロドロで。 「ああぁっっ!」 新たに熱を吐き出し吐き出され、受けとめきれなかった白濁の精が大腿を伝い、シーツの染みをさらに広げた。 内から溢れ出てくるなにかに突き動かされ、なにも見えないまま。 どこまでも乱暴な行為なのに、こぼれ散る雫はどこまでも温かかった。 重い瞼をあげ、体のあげた悲鳴とほぼ同時にすぐそばに認めたのは重すぎる空気。 「猿マワシ‥」 「!美堂、大丈夫か?」 「大丈夫なわけねーだろ。ったく、明日仕事にならなかったらテメーのせいだからな」 「悪い…」 腰を押さえながら恨めしそうに睨む蛮に、士度は素直に謝った。 「…でも、たまにはいいんじゃねぇの」 「美堂?」 「マジで獣なお前を見るのもなかなか楽しかった………って、なんだよ?」 「べつに。なんでもねーよ」 蛮の視線から逃げるように顔を背けた士度の姿を見て、黒髪の間からニョキっと悪魔の角が生えた。 「ところでよ、どうだった?」 「ど、どうってなにがだ?」 「理性の欠片も残らねぇほどの衝動で俺をメチャクチャにして、罪悪感だけってわけじゃねーだろ?」 「…………っ………!」 楽しそうに笑っているのから察すると、きっと今の自分の顔は赤いんだろう。 「今さらなぁーに照れてんだよぉー」 「や、やめろって美堂!」 普段は絶対にやらないのに、こんなときばかり。 まるで酔っぱらっているかのようにじゃれついてきた蛮の手をなんとか押し返す。 ただでさえ今日は暴走気味な自覚があるのに、これ以上触れたらまたキレてしまいそうだ。 「し、仕事あるんじゃねぇのか?」 「今日も明日もねぇ」 「じゃあ、あの仲介屋に頼んでもらってこいよ。借金返してねぇんだろ?」 「かったるくて仕事する気にならねぇ〜 それに」 焦っている自分を落ち着かせないように、見えてる蟻地獄にすら気づかせないように、ゆっくりと首に腕が絡む。 「もうその気になっちまったしゥ」 なんの躊躇もなく、ペロッと唇を舐められたときはかなりキた。 「美堂っっ!」 「テメーが銀次をうまく丸め込めれば問題ねぇよ」 我ながら情けないほど それに抗う術はないから ここに来ると もう周りはすべて真っ白にしか見えなくて… 「美堂…」 躰は変わらぬ痛みを訴え続けてる。でも、それ以上に心が求めるから。 過去も未来も考えずに、ただその手を伸ばして微笑んで。 「来いよ」 士蛮の鬼畜って見たことないなぁと思ってわざわざ作り直しました。 だいたい月に一度くらいの割合でくるんですよね〜 蛮ちゃんをメチャクチャにしたくなるときが(歪んだ愛情や…) 2003/01/22 |