わかってる
名前を呼び捨てにしたって
いくら大人ぶったって
自分が子どもだということは
「ねぇ、英士くん」
俺の名前を呼びながら気だるそうに髪をかき上げるその姿に心臓が高鳴る。
あのさ、その格好でその仕草やると誘ってるようにしか見えないんだけど‥。
蛍華、わかっててやってるの?
「英士く~ん?聞いてる~?」
まったく。無意識なんだね。
少しは自分の魅力、自覚してよ。
まぁ、こういうところが蛍華の可愛いところなんだけどさ。
「聞いてるよ。なに?蛍華」
「あのね、クリスマスのことなんだけど~‥‥」
語尾が濁っているってことは悪い知らせだね。
「24日、ダメになった?」
「な、なんでわかったの?!」
あれ?ビンゴ?あんまり当たって欲しくなかったんだけど。
「蛍華のことだからね」
「ごめんね。急に仕事が入っちゃって‥」
「‥‥‥‥‥‥‥」
仕事の話。
このときだけは年の差を感じずにはいられない。
普段、できるだけ考えないように‥
気にしないようにしている事。
俺は14。
蛍華は23。
「‥ごめんね」
「仕方ないでしょ?仕事なら」
「でも‥」
まだ何か続けようとした蛍華を腕の中に抱き寄せる。
「俺のことは気にしないで。俺は頑張っている蛍華が好きだから」
蛍華からみたら俺はまだまだ子どもだけど、この気持ちは誰にも負けないから。
その自信はあるから。
俺が大人になるまで待っててくれる?
「私も頑張っている英士くんが好きだよ」
「じゃあ、もう少し頑張ろうか」
「え゛??」
ベッドの上でそのセリフは反則でしょ?
責任とってもらうからね。
「え、英士くん、それは意味が違う……」
「頑張っている変わりはないよ」
そう言って蛍華の頬にキスを落とす。
「クリスマスに会えないんだから甘えさせてよ」
「英士くん、そのセリフって反則‥///」
かなわないなぁ。と笑った顔はとても可愛くて。
重なった唇はいつも極上の甘さ。
「‥‥‥っん‥‥‥‥」
「‥蛍華の唇っていつも甘いね」
「え?英士くんのほうが甘いよ~」
「蛍華のほうが」
「英士くんのほうが」
しばらく見つめ合ってどちらからともなく笑った。
「蛍華、好きだよ」
「私も英士が好き」
重なった唇はいつも極上の甘さ。
この幸せがいつまでも続けばいいと願った
そんな日曜日の朝。
クリスマスドリームのちょっとシリアス路線でいくはずだったのに完成してみたらクリスマス関係なくなってるし、甘々‥。
2002/01/10
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