「神田」
僕が君を呼ぶと
君は露骨に嫌な顔をする
最初は嫌だったけど
今となってはもう慣れてしまって 何も感じない
それに今日は 特別な日だから
いちいち気にしていられない
「カンダ、あなたがスキです」
予想通りに
彼は鋭い殺気を放つ
でも そんなことはお構いなしに
僕は神田が逃げないように素早く背後に回りこむ
彼は当然驚いて 振り返った先には僕がいた
僕はにっこり笑うと
「カンダ、僕昨日から何も食べてなくてお腹がぺこぺこなんです。だから・・・・」
「アナタを・・・・喰べさせてくださいね?
「なっ!」
彼が抜刀するより速く
僕は隠していた包丁で彼の首筋を刎ねた
彼は叫ぶことも出来ず
噴水のように血飛沫をあげながら ソコに堕ちて行く
その美しい光景を眺めながら
僕は神田の傍に座り 頭を首筋へと近づけ
傷口から流れている血を 猫のように舐めた
神田の血は苦くて、ほんの少し甘い
その味はとても彼らしく 媚薬のように甘美で
アレンは血液が喉を通るたびに
自分がそれに酔っていくのを感じた
数刻たつと 凝固作用により血液が固まり始め
神田の首は汚い黒で汚れた
アレンは血を飲むのを止めると 白く細い神田の腕を取り 筋に沿って舐める
そして 肩の辺りまでくると 甘噛みをしたあと、歯を立てて その肉を喰べ始めた
ぐちっ
ぎゅる
ぶち
じゅる
がぶっ
べちょっ
一心不乱にアレンは肉を喰べる
そうすることで 神田の総てを取り込むように
愛しい者だった肉塊を 己の腹に収めていく
腕を喰べ終わると 次は
胸
腹
足と
順をおって綺麗に骨にしていく
胴体の肉をあらかた喰い尽くしたところで
まだ 少し湯気をはなっている内臓に手をかけた
すでに血で真っ赤に染まった手
同じく 真っ赤に染まった顔と服
それを気にすることもなく
アレンの喰事は続く
内臓も肉同様
アレンの舌を唸らせるほど美味であり
その旨さに アレンは恍惚の表情を浮かべた
ぢゅる
ぐちゅ
ぬちょ
じゅるる
滴り落ちる血液
喉をつたう神田の血肉
アレンは腹に埋めていた顔を上げ
まだ一つも手をつけていない
濁った目でこちらを見ている 神田の頭部に微笑んだ
「ユウ?・・・・ずっごく美味しいですよ?・・・・アナタを喰べる度に体が火照って、体中がすっごく気持ちよくなるんです!まるでアナタに抱かれている時みたいに!こんなに気持ちいのは初めてですよ!」
アレンは神田の頭を顔に近づけ 神田の顔についた 既に固まっている血をおいしそうに舐めとっていく
血を綺麗に舐めとると
首が体から取れないように そっと首に腕を回した
「アイシテマスヨ?ユウ・・・ずっと、ここに二人でいましょうね?」
他の奴らにも
アクマにも
神にも
この人だけは 絶対に渡さない
どの道この人と僕は ここで一つになり そしてここで一緒に暮らすんだから
だから 誰にも僕たちの邪魔はさせない
この人の総ては 僕のもの
血液も
肉塊も
臓物も
眼球も
皮膚も
爪も
髪の毛も
精液も
アナタという存在を構成するものは総て
その運命すらも
僕以外が触れてはいけない
だって 僕はアナタの伴侶だから
アナタのことを独り占めにしたって 構わないでしょ?
ソウ
アナタノスベテハ ボクダケノモノ
ジャマヲスルモノハ
アナタジシンデアロウト ユルサナイ
アトガキ
黒いアレン様光臨です
サイトに載せると同時に書き直しました
えっとすみません こんなの書く気まったくなかったんですが
私今ひぐらしのなく頃にという漫画にハマッておりまして
その影響でこんなの書いてしまったしだいです・・・はい
さすがに表には置けないので裏に・・・
鬼隠し編でこうなんだから 祟殺しよんだら私どうなるんだろ
という心配がありますが・・・
多分またこんなの書くと思います
そのときは大目に見て下い・・
2007/1
月屋