夢魔


――今夜も、抗うことができなかった。 

深夜三時。 
隣の布団からは、双葉の静かな寝息が聞こえてくる。 
清彦は目を閉じてはいたが、眠る気にはなれず溜め息を繰り返していた。 
(はあ……やっぱり今夜も見るんだろうか……) 
双葉が泊まりに来た夜に限って、毎晩見る悪夢。 
夢の中で清彦は少女の姿となって、男――夢魔に犯されるのだ。 
少女にされた自分は抗うこともできず、快感の波に溺れていく。 
現実ではないとは言え、屈辱的だった。
何より、自分は無意識でそれを望んでいるんじゃないだろうかと思うと、この上なく忌々しい。 
(やっぱり、今日は徹夜しよう。散歩でもしてくるか) 
そう思い、布団から出て立ち上がった。 
――だが。

「ダメですよ。こんな時間に女の子が一人で出歩くなんて」 
背後から聞こえた。 
夢の中で聞いた、あの声――夢魔だ。 
格好は普通の青年のそれだが、現実味のない美貌はまぎれもなくあの男のものだった。 
「女の子って――んぐっ……」 
振り向こうとする前に、後ろから抱きしめられた。 
アゴを持ち上げられ、か細い少女の声は男の唇で塞がれた。 
長い舌が口内に侵入してくる。 
やり場のない清彦の舌は、否応なく男の舌に絡められた。
「んむぅ……んんっ……」
奥歯から喉奥まで、口腔をあますところなく舐り回される。 
最後に粘つくような唾液を抽送すると、夢魔はやっと清彦の口を解放した。 
「ここにいたほうが、愉しい時間を過ごせますよ」
注ぎ込まれた唾液が、甘ったるい余韻を残して喉元を通り過ぎていく。 
「ほら、ここももうこんなに尖っているじゃないですか」 
男はパジャマの上から、慎ましく膨らんだ両胸の頂点を愛でる。 
「あ……や、やめろ……っ……あっ」 
「清香さんの胸は上品なサイズなのに、性感が発達してますね」 
揉みしだかれていると、身体が徐々に熱を帯びてくる。 
「ふぁ……さ……清香じゃない……」 
「おや、では清彦くんかな? 双葉さんもさぞ失望されるでしょうね」 
名前が出てきて、清彦は双葉のほうを見た。 
変わらず、涼しげな顔で眠っている。 
「愛しい幼なじみがこんな痴態を晒しているだなんて、思いもよらないでしょう。起こさないであげて下さいね」 
夢魔の右手が、胸から下へと滑り始めた。 
ショーツの隙間に潜り込み、姫割れへとたどり着く。 
丹念に愛撫した後、指は奥へと侵入してきた。 
クリトリスの皮を手際よくひ剥かれ、過敏な部分が刺激される。 
「ふあ……あっ……あっ……」 
「夢の中で何度も抱きましたからね……もうあなたの感じる場所は知っていますよ」 
さらに奥深く――蜜壺で指が踊り始めると、クチュクチュとみだらな音が響き始めた。 
脚から次第に力が抜けてゆく。 
夢魔の手が胸からほどかれると、清彦は前のめりに倒れた。 
腰を持ち上げられ、ショーツを引き下ろされ。 
男に陰部を突き出した形になってしまう。 
「さて……そろそろコレの出番でしょうか。清香さんが欲しくなったらいつでも言ってくださいね」 
ズボンを脱いで、男根を露出させる。途端に、獣じみた男の精の匂いが、部屋に充満し始めた。 
太股にそれを押し当てながら、クレバスを指でゆっくりとなぞりつけてくる。 
(……ああ……熱い……) 
肉棒から伝わる淫熱と、強烈な精臭に中てられ、清彦の理性は急速に溶解していく。 
クレバスへの刺激は不足感を高めるばかりだった。 
「……お願いします……清香のオマンコに……オチンチンを……下さい」 
「いいでしょう。愉しんでもらいましょう」 
「はい……」 
夢魔の肉棒が女陰に突き立てられた。 
ゆっくりと、抽送が開始される。
「あ……んっ……んんっ!」 
「大きな声を上げると、双葉さんが目を醒まします」 
慌てて、口を押さえる。 
ちょうど双葉が寝返りを打って、顔が向き合う形になった。 
悩ましげに表情を歪ませて、「んー」とくぐもった声を上げる。 
一瞬目が見開いたかのように思ったが、また規則的な寝息を立て始めた。 
「ん……ん……んんっ……んっっ」 
次第に律動が激しくなってきた。 
目をつぶって必死に声を殺そうとするが、最後の防衛線はあまりにもあっけなく破られた。
「あっ……あんっ……ふぁっ、んんーっ!」 
「そろそろフィニッシュとしましょうか」 
高みへ高みへ。次第に意識が失われていく――。 
「ああ、あっ、んあっっ、ふぁんんっ、んんああぁっ――――!」 
白濁が注ぎ込まれ、少女は達した。


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