●2012年3月
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| なんだかやたらと暖かくなって来ましたねつきひさん! | |
| …はぁ…。 | |
| もうすぐ春ですね!恋をして見ませんか!例えば私と! | |
| …はぁ…。 | |
| …つきひさん…。 | |
| …はぁ…。 | |
| 大丈夫ですよ、今月はたまたま遅れてるだけで、そんなまさかあの時の…。 | |
| 違うわ!今月もちゃんと来たよ!てかお前とで出来るか! | |
| 出来ないなら安心ですよね!ほらほらさっそく! | |
| …ただでさえ常春の脳みそが更に暖かくなってるなキサマ…。 | |
| 光栄です…! | |
| …はぁ…先帰るわ…じゃあな…。 | |
| あっちょっまっ つきひさーんこのあと一緒にショッピングの約束じゃないですか! | |
| スーパに食材の買い物行くだけだろ!ひとりで何とかしろ! | |
| ああんもう…一体どうしたんでしょう…? | |
| 恋カモネ! | |
| うわぁ驚いた!いちとせさんいつからソコに!? | |
| 一万年と二千年前から。 | |
| 喧嘩マンを待ってたネプチューンキングみたいですね…。 | |
| もっと年齢設定を踏まえた発言をするヨロシ。 ところで今の仮説、どう思うよ? |
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| う〜ん…シャイでツンデレなつきひさんですから、私から遠ざかろうとしても 特別不思議じゃないですけど…でもあんまり唐突な態度の変化が…。 |
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| (…自分が対象だという前提で考えてるにゃ…) | |
| いや…暖かくなってきたし…もうすぐ春に恋をするのは真実だった…!? | |
| ちなみにひどりゅん、最近つきっぴにプレゼントとかしました? | |
| え?いいえ愛情以外は特に…。 | |
| …じゃあ、ストラップが新しいものに替わっていることには気づいてましゅた? | |
| はい? | |
| 誰かがつきっぴーにプレゼントしたと考えるのは不自然げしゅかねえ…? | |
| ちょ、ちょっと待ってください、私毎日つきひさんのケータイはこっそりチェックしてますけど そんな変化まったくありませんでしたよ!? |
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| ゲーム機の方。 | |
| あー。 | |
| てかサラリと犯罪を独白したげしゅ? | |
| い、いや…まだそう考えるのは早計では…!異性からの贈り物とも限らないし…! | |
| 可能性を挙げているだけげしゅもん。でも…春の到来、ため息つきぴん、新品ストラップ、 吾輩はどうしても関連付けてしまいたくなりゅんでしゅねコレが。 |
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| ぐぬぬ。 | |
| だいたい同性からの贈り物でも相手がひどりんみたいな性癖だったら。 | |
| そ、そんな特殊性癖私以外にいるはずが!2人ほど心当たりはあるな! | |
| あの人たちは狙いが違うことは分かってましゅけど。 実は意外と多いんじゃない?って傍証にはなるげしゅ…かくいうげしゅも。 |
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| え、とおかさんと本気だったんです? | |
| 本気のフリで接すると慌て方が楽しいのげしゅん。 | |
| (…結局どっちなんだろう…) | |
| さて、げしゅげしゅどうするげしゅ? | |
| 本人に訊いてきます! | |
| あら素晴らしい実行力。 | |
| もし本当だったら今からそいつをこれからそいつを殴りに行きます! | |
| それはやめておきなされ。 | |
| ジャ!急用を思い出したんでこれで! | |
| いや、急用の内容は全部知ってましゅけど。 | |
| …お、いちとせ、何やってんだ?今走ってったの陽鳥? | |
| あっ、ねえねえとおかりゅん、もしいちとせに彼氏ができたらどうげっしゅ? | |
| なっ…!?え?い、いるのか…!? | |
| さぁ…?あくまで例えばの話げしゅけどぉ。 | |
| う、うぅ…だ、誰と付き合うかなんて個人の自由だし…。けど…。 | |
| けど? | |
| いちとせを泣かせるようなら、僕は許さない…。 | |
| とおかりゅ!とおかりゅ!いっちーにはやっぱりとおかりゅんしかいないげしゅ! | |
| な、やめっ、道の真ん中で抱きつくな…ッ!…っはぁっ、む、胸ダメぇ…っ!! | |
| いらっしゃーい陽鳥さん。あがってあがって。 | |
| あの…つきひさんは部屋に? | |
| …うん…。最近ずっと部屋にこもりっきりで…。ときどき誰かと話してるみたいに 声が聞こえてくるんだけど…。陽鳥さんも心配して来てくれたの? |
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| あ、ええと、はい…。学校でも少し様子が…。 | |
| じゃ様子見てあげてください…家族がすべきことを任せちゃって申し訳ないけど…。 | |
| いいの!私は未来の家族だから! | |
| えっと? | |
| あ、いえいえ、おじゃましまーす…つきひさんの部屋は2階のこの扉…。 | |
| 「…だよ、私も…」 | |
| …つきひさんの声…。誰かと話してるって、まさか交際相手と…? | |
| 「…ん、そう…」 | |
| い、いやいや、相手が交際相手かなんてまだ分かんない…内容を聴かなきゃ…。 | |
| 「…好きだよ…」 | |
| つきひさぁん!!!!! | |
| うわぁぁっ!び、ビックリした!いきなりドア開いて…え!?陽鳥!?なんで!? | |
| 電話の相手は誰ですか!私にナイショで!ねえ!どういうこと! | |
| な、何言ってるの? | |
| とにかくそのケータイを置いて…あれ?ケータイじゃない?ゲーム機? | |
| あ、ああ…コレ?今やってる恋愛ゲーム…音声入力の場面があって…。 | |
| …ゲーム? | |
| もうハマっちゃって…学校でも登下校でもコレの事ばっかり考えて… ほら、ストラップまで買っちゃった。 |
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| …はあぁ…。それならそうと…なんで言ってくれないんですか…。 | |
| いや…ゲーム中の相手が女子だから…。普段お前にベタベタされるのを嫌ってる手前…。 | |
| …えっ…じゃあつきひさん…こっち側に…。 | |
| 行かねえよ!あくまでゲームとして楽しんでるだけだよ! | |
| ふふ、でも安心しました。ゲームの邪魔しちゃ悪いので私はコレでー。また明日っ! | |
| …あぁ…驚いた…。でもゲーム画面まで見られなくて良かった…。 | |
| あ、可愛いキャラクター。なんか陽鳥さんに似てるね。 | |
| うわぁぁぁぁっ!? | |
| 〜〜〜♪ | |
| 機嫌良さげげしゅね。誤解も解けて良かった良かった。 | |
| お前が炊きつけた誤解じゃないか…。 | |
| …はぁ…。 | |
| …それはそうと、これじゃ陽鳥が相手されない状況は変わってなくないか? | |
| あ。 |
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