●2011年12月
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| つっきっひっさ〜ん、帰りましょ帰りましょ? | |
| 去れ! | |
| 非道い! | |
| あぁ…悪い、私はこれから図書室へ行って勉強するんだ…。 だから去れ…。 |
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| その言葉は撤回しないんですね…。でも図書室にゲーム雑誌なんてないですよ? ま、まさかエッチな…! |
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| そんな本もねえよ。勉強に決まってるだろ…。 | |
| あら、雪。 | |
| 快晴だが。 | |
| つっ、つきひさんが勉強って、どういう風が吹けば桶屋の吹き回しですか!? まだ期末試験まで半月ありますよ!? |
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| なんかげしゅね、しゃんたしゃんとのやくしょくらしゅいげしゅよ? | |
| すいません、とおかさん通訳を。 | |
| サンタさんとの約束らしいげしゅよ。 | |
| …とおかさんが…げしゅって…。 | |
| つ、ついだよ!な、なんか、テストの結果次第で良いものが貰えるって…。 | |
| つきひさん…。 | |
| なんだよ。 | |
| まだサンタを信じてたんですね…あ、ごめんなさい! い、いますよねサンタさん!来てくれると良いですね! |
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| そうじゃねえよ喩えだよ喩え!一家の大蔵省と約束したんだよ。 | |
| 古いな…。 | |
| 全教科満点取ったらVITA買ってくれるって。 | |
| ヴイ太? | |
| フイタ? | |
| ていうか全教科満点って無理だろ…一教科でも難しいだろうに…。 | |
| 可能性が1%でもあればそこに賭ける! | |
| そこに痺れる憧れる! | |
| 匹夫の勇って言葉、げしゅは知ってましゅ。 | |
| だから悪いけどしばらく君たちと遊んではいられないんだ。去れ。 | |
| はぁ…それなら仕方ないですね…つきひさんの無駄な努力につきあいますか…。 | |
| 無駄って言っちゃったよ。 | |
| つきひさん、一緒に図書室行きましょう。一緒に勉強しましょう! | |
| 陽鳥…。 | |
| ひどりん…! | |
| 陽鳥…わたし一人でないと集中できないタチだから、そういうのいいから。 | |
| ヅガ〜ン! | |
| 本人がそう望むなら仕方ないな…陽鳥、帰ろう。 | |
| げしゅげしゅね、3人で帰りまひょ。 | |
| おうおう、けぇれけぇれ。また明日な。 | |
| はい…つきひさんもお気をつけて…。 | |
| で、実はまだ学内げしゅ。 | |
| つきひさん…来ませんね…待ちぶせてるのに…。 | |
| おい、帰ろうよ…図書室でつきひの勉強風景を覗いて何になるんだよ…。 | |
| とおかさん!そのでかい乳は何のためにあるんですか! | |
| そうげしゅ!けしかりませんげしゅ! | |
| いちとせも乗っかるなよ!今は乳は関係無いだろ! | |
| 友達なら、困ってる姿を見守っていつでも手を差し伸べる準備をしておくのは当然でしょう? | |
| げしゅげしゅ、本人が静かに勉強していたって、いつ何時誰の挑戦を受けるか分かりますぇん。 | |
| 取り越し苦労だろ…図書室で何が起きるんだよ…。 | |
| ほら、いざという時のために簡易トイレも!ハァハァ! | |
| 今隠れてるここ、図書室の隣、トイレなんだが。 | |
| あっ、来た来たげしゅ。つきひたん降臨! | |
| なんか手にコンビニの袋提げてるな…てんこ盛りの菓子とジュース…。 | |
| 気合十分ですね! | |
| 図書室は飲食禁止だろ。 | |
| こっそり後をつけて室内に侵入げっしゅ! | |
| ば、ばれないか!? | |
| 大丈夫、つきひさんは鈍感ですから! | |
| ていうかなんで最初から室内で待たなかったんだ…。 | |
| ガラガラガラ…こっそり…こっそり…。 | |
| あ、つきひさん図書委員に怒られてます。 | |
| 気がそれてる今のうちに、あの本棚の陰へ! | |
| しょんぼりつきひゅん、鞄だけ手に机へ。 | |
| あ、携帯ゲーム機取り出しましたよ。 | |
| …また図書委員に怒られて没収されてる…。何しにここに来たんだアイツ…。 | |
| ……教科書も開かずに真っ白に燃え尽きてましゅ…。 | |
| さぁ!ここですよ!今ですよ困った友達を助けるタイミングは! | |
| どうしろっていうんだ!? | |
| 「つきひ…つきひや…ヴイ太は、ヴイ太は欲しくないのかい…?」 | |
| 陽鳥の声!? | |
| ばれてんじゃん! | |
| ……アイツの声を空耳するなんて、どうかしてるのか私…。 | |
| ばれてなかったげしゅ。 | |
| ……3人とももう帰ったんだよな………私も帰ろうかな…。 | |
| ……つきひさん。 | |
| ひ、陽鳥!? | |
| あんた、出てっちゃぁ…! | |
| お、お前、何故ここに!? | |
| やっぱり、一緒に勉強、しませんか? | |
| 陽鳥…。 | |
| そうしよう、多分助け合えるって。 | |
| げしゅの教え方の下手さはパないげしゅよ! | |
| みんな…。…し、仕方ないな、せっかく来てくれたのを無駄にするのは悪いしな。 一緒に勉強してやるよ。 |
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| あらあら、ツンデレですか? | |
| でさ、さっそく教えて欲しいんだけど…。 | |
| なにげしゅなにげしゅ? | |
| あのお菓子と3DSを取り戻す方法を…。 | |
| まず教科書を開け。 | |
| じんぐーべーじんぐーべー、鈴ががなるー。 | |
| ケーキ用意できたわよー。 | |
| シャンパンもチキンもOKー!! | |
| さぁ、つきひ、クラッカー鳴らすわよ、何ぼさっとしてんの。 | |
| ……何故…。 | |
| 何? | |
| 満点が取れなかったのは仕方ない…VITAがないのは当然だ…。 だが、代わりの物も何も無いという仕打ちはいかがか…。 |
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| 私ね、セーター。 | |
| 私デジカメー。 | |
| ……お前たち…。 |
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