●2011年8月
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| あっ…あっ、あ、あっあっ…。 | |
| どうしたんですかつきひさん…そんなに悩ましげな声を上げて…興奮するじゃないですか…。 | |
| …そういう陽鳥も興奮という割にずいぶん貧弱なお喋りだな…。 | |
| そりゃそうですよ…何しろこの酷暑…。 | |
| さっきの私の声は…あれだ…暑いと言う気力すら湧かないという…。 | |
| 今言ってますけどね…。 | |
| なんでこんな炎天下に私たちは屋外を歩いてるのかね君…。 | |
| そりゃ…出校日だからじゃないですか…? | |
| 帰り…? | |
| 行き…。 | |
| すると何かね君、まだ朝っぱらなのに既にこの暑さだというのかね…。 | |
| もう往路と復路の区別もつかないんですかつきひさん…。 | |
| 帰りはもっと真っ昼間…怖い…恐ろしい…。 | |
| ひと雨来ませんかね…? | |
| それで余計に蒸したらどうする…。 | |
| それもそうですね…。 | |
| ………。 | |
| ………。 | |
| なぁ…学校ってこっちで良いんだっけ…? | |
| …え?あ…そう言えば学校へ向かってたんでしたっけ私たち…。 | |
| げっしゅり〜ん!とおかりゅ〜ん!汗汗♪ムレムレ♪ | |
| っつくなよ暑苦しい…。 | |
| くんくん…。 | |
| 嗅ぐな! | |
| ぷにぷに。 | |
| つつくな! | |
| 良いげしゅねとおかりんは…余計なもの付いてるせいで余計に暑くて…。 | |
| …どこに「良いげしゅね」と言える要素があるんだソレ…。 | |
| 我が心の友なら分かってくれましゅよね!?つきひんひどりん! | |
| ……来てないな…。 | |
| 今日が出校日なこと忘れてりゅんげしゅかるかね? | |
| そりゃないだろ…昨日電話で出校日を確認したところだし…。 | |
| にゃ!?とおかりゅんケータイのバイブ機能であんなコトやこんなコトしてりゅんげしゅか!? | |
| し、しし、してないよ!……あんまり…。 | |
| しょれはしょうと、心配げしゅね…久々に会えると思って楽しみりゅんしたのに。 | |
| 結構会ってるよな夏休み入ってからも。プールとか祭りとか。 | |
| プールって言うなぁ!げしゅキック! | |
| いって!手刀じゃねえか! | |
| 思い出すのも辛い…圧倒的な差を見せつけられたあの日…。 | |
| …話戻すけど良いよな?この暑さだし、どこかで倒れてる可能性もあるんじゃないか…? | |
| そ、そうかもげしゅ…つきひんは国宝級のヒキコモリ、陽鳥んは世界遺産級のハゲ…! ひ弱なつきひむが反射光をモロに浴び続けたら、あわよくば焼失しかねない…! |
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| そこまでじゃないし、ひどすぎね?あわよくばって。 | |
| 探しに行くヨ!とおかりゅむ!さぁ立って! | |
| えっ…だってもう予鈴なってるし、先生来ちゃう…。 | |
| 親友と梅干しとどっちが大事げしゅか!? | |
| どっから梅干しが出た!?…分かったよ、行くよ、ボクだって心配だし。 | |
| そう来なくっちゃ!じゃ、任せたげしゅ。いちとせたんは待ってましゅので。 | |
| ………おい。 | |
| っあー!コレ美味しいー! | |
| え、マジ?何味?一口ちょうだいな。 | |
| えっ…えっ、それって間接…!?どどどどうぞ! | |
| ん…ん、んまい。じゃ私のアイスも一口、ほい。 | |
| えっ…えっ、それって間接…!?でででは、謹んで…! | |
| ………一口って言ったときは普通舐めまわさないと思うけどな…。 | |
| …おい。 | |
| げしゅり〜ん☆!?何こんなトコでアイス嗜んでましゅかお二人さん!? | |
| 二人もなんでこの時間にこんなトコにいるんだよ。 | |
| もしかして、お二人もサボタージュさんですか? | |
| サボったのかお前ら!陽鳥はただでさえ委員長だろ! | |
| てひ♪つきひさんに誘われたから、つい☆ | |
| いーじゃん登校日くらい…この中を行くだけでも地獄だっつの…。 | |
| 登校したのに出席を蹴ってまでわざわざ探しに来たってのに…。おい、いちとせも何か言って…。 | |
| げしゅはチョコミントで。 | |
| アイス買うな! | |
| とおかりゅんはバナナミルクでよござんすね? | |
| …お、おう…。 | |
| ……エロいな…。 | |
| ……エロいです…。 | |
| うるさい! | |
| お、もうこんな時間か…。 | |
| あーっ、もう泣いた笑った。 | |
| まだ思い出しても笑えるげしゅ、ゲーセンで陽鳥んときたら目が営業モードで…。 | |
| だ、だってあんなメンテ状態、許せないですってば! | |
| ……私は、エアホッケー時のとおかが印象強すぎて…。 | |
| …ええ…パック打つたびにぶるんぶるんと…。 | |
| あれって、実は何回か乳でゴール防いでませんげしゅたか? | |
| してねえよ! | |
| でも、なんかいつも以上に楽しかった気がします。学校サボったの初めて…。 | |
| げしゅもげしゅよ。 | |
| ボクだって。 | |
| 実は…私も。 | |
| な!?あんなに何気なく誘うから、てっきり何度か経験があるものだと! | |
| 出来心出来心。でもなんか、結果的に今日の目的は達成した感じだな。 | |
| 目的? | |
| 登校日だからみんなに会えるって…結局会って遊んでるし。 | |
| …あ。 | |
| こいつは一本とられたげしゅ。 | |
| 結局、登校日の楽しみってそう言う感じですよね。 | |
| じゃ、帰るか。また…明日。 | |
| …はい!また明日。 | |
| 明日げしゅー。 | |
| 明日は何して遊ぶかな。 | |
| ゲーセン。 | |
| …中学生はお金ないげしゅ…。 | |
| …つきひ、あんた学校から「来てない」って連絡があったんだけど…。 | |
| しまったー! |
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