●2008年5月
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| 今年のゴールデン週間の予定はいかがかね、みなのしう? | |
| 寝正月。 | |
| 正月じゃないですよ!? | |
| 寝五月。 | |
| 初耳の単語ですよ!? | |
| てか、むしろゲーム三昧で寝るつもりないくせに。 | |
| つきひょんは毎日狩りで忙しいって言ってらっしゃいましたものね。 | |
| あら、モンハンとやらですか? | |
| AVP。 | |
| 狩リノ時間カヨ! | |
| まぁ、と言うわけでみんな予定などない訳だけど、 どうしてそんなコト訊くの? |
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| お友達の予定を聞くのがそんなにふしぎ遊戯? | |
| いや、だって、いちとせがそんなコト訊いても。 | |
| …そうじゃん、いちとせ、あんた毎年ゴールデン週間には 実家のおばあさんのトコロで再修業するって。 |
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| あぁ、ありましたね、そんな設定。巫女の穴の総長のおばあさん。 じゃあ、いちとせさんには予定なんて関係ないわけじゃ。 |
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| …いや、実は、今年は…。 | |
| まさか、そのおばあさんがこちらに出向いてくるとか!? | |
| えええぇ!? | |
| いあ、ソレはないっス。ばあさんのアイコンなんて用意してないし。 | |
| なぁんだ。 | |
| ぶっちゃけるなぁ…。 | |
| …実は、今年は行かなくて良くなったのげしゅふ。 | |
| なんでまた。 | |
| …神主業務をほったらかして孫にうつつを抜かす爺様が、 今年は代わりに赤紙を受け取ったのげしゅた…。 |
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| …そんなに孫煩悩なのか、いちとせの爺さんって…。 | |
| そりゃもう、たまに下着がなくなったり風呂の窓に人影が映ったり。 | |
| 爺さん間違った方向にハッスルし過ぎだ! | |
| …と、そのような虚偽報告をばあ様に逐一通達していたら、 計画通り今年は爺様が呼び出しを食らうハメに。 |
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| 虚偽なのかよ。 | |
| ひでぇ…肉親をはめやがった…。 | |
| でもおかげしゃまで今年はみんなとゆくーりゴールデン週間が 過ごせますのよー。さー、何して遊ぶ!? |
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| 寝五月。 | |
| あら。 | |
| はいはい、分かった、泊まりに行きますよ。 | |
| え?どういうことですか? | |
| だって、爺さんいなくなったらいちとせ神社に一人でしょう。 おおかた、寂しいから僕らを誘う魂胆なんでしょ。 |
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| おぉお、さすがとおかぴゅん、筑波の友よ! 何でもお見通しですな、さてはエスパー清田? |
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| なるほどね、まったく回りくどいんだから…割と照れ屋だよねいちとせは。 | |
| でへへ、ぽりぽり。 | |
| なんでこのタイミングでポッキー食べてるんですか。 仕方ないですね、じゃこのゴールデン週間はいちとせ家でお泊り会と。 |
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| …降って湧いたつきひとの夜に、興奮を抑えきれないくせに。 | |
| な、なにをおっしゃるげしゅか!? | |
| 同じ方の手足を出して歩いてまっすし。 | |
| なんで会話中に歩き回るんだお前は。 | |
| じゃ、決定でよろしおますね!?一同心よりお待ちしております! 精一杯もてなしの準備をしてね…ぐひひ…。 |
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| 嫌な予感を含ませるような締めくくり方をしているようで、 いちとせは普段からそんな態度が素だからなぁ。 |
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| あら。 | |
| おーい、つきひん、そっちは終わったげしゅかー!? | |
| …あのさぁ…。 | |
| あー、まだじゃないげしゅか、そんなコトでは一流にはなれんよ!? | |
| …あの、いちとせさん…。 | |
| お、ひどりぃは終わったげしゅね?さすがいいんちょ。 | |
| じゃなくて、なんで私たち巫女の格好させられてるわけ!? | |
| そしてなんでお手伝いさせられているワケですか!? つきひさんの巫女姿はそれなりに眼福ですけど! |
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| 何を言う、働かざりしもの喰うべからざらんや。 | |
| え、ちょっとまって、否定で、反語で、え、あれ…? | |
| はぐらかさないでください、はぐらかされないでください。 あの、私たちお泊り会に招待された客人ですよね? |
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| いや、短期アルバイト。 | |
| そこ先に説明しておけよ! | |
| …だって、一人では毎日の業務なんてこなしきれないし…。 手伝って欲しかったんぶしゅ…。 |
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| …なんだよ、初めからそう言えよ。 | |
| だって…最初からそう言っていたら、手伝ってくれたげしゅか? | |
| 手伝うよ! | |
| あら。 | |
| はぁ…ともかく、お給料の寝床とご飯は、期待してますからね。 | |
| んに? | |
| いかにも失念してましたって顔しないでおくれよ。 | |
| いちとせー、こっち終わったよー。 | |
| あいあい、ご苦労様ー。さすがとおかりゅんは黙々と奉仕してくれる。 | |
| 感謝しているように聞こえねぇ。 | |
| あっちのハウスに移すのは椎茸の宿木だけで良かったよな? | |
| え、それって巫女業務? | |
| …ソコに残っていたのは、イワシの頭だけだったのでした…。 | |
| ひいいぃ〜〜〜! | |
| …なんで百物語やってるわけ? | |
| 何をおっしゃる、女の子の夜と言えばこれに決まりじゃないしゅか。 さ、次、つきひ人。 |
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| ひどり、2年後にはさらに10cm後退。 | |
| ひいいぃ〜〜〜! | |
| …酷いこと言いやがる…。 | |
| はぁ…さて、ちょっとトイレ。いちとせ、トイレどこ? | |
| あ、そこの扉を出て | |
| よく分からんな、案内してくれよ。 | |
| え?いやまだ全然説明してない…。 | |
| ほらほら、招待主なんだから。じゃ、行ってきますー。 | |
| …いちとせ、いる? | |
| いましゅよ。…はぁ、実は一人が怖かっただけなんて…。 | |
| べ、別にそういうわけじゃないよ!本当に分からなく…! ……いちとせ?いるよね? |
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| ………。 | |
| …ちょ、いちとせ? | |
| ………。 | |
| え、ちょっと、ヤダ、マジ!?なんで先に帰るかな!? いちとせ…っ、鍵が開かない…!どうして!?いちとせ!?おーい! |
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| ………。 | |
| …ど、どうしよう…!いちとせー…。…とおかー…? | |
| ………。 | |
| …ひどりぃ…。 | |
| はぁーい!! | |
| っわああ!な、陽鳥、なんで天井から!? | |
| もう、もうつきひさんの破廉恥な晴れ姿、堪能させてもらいましたわ! 巫女の労働なんてこの報酬に比べたら安いもの…ハァハァ…! |
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| ちょ、えぇっと!?いちとせ!? | |
| てへへ、天井裏からこんばんわ。 | |
| 何コレ、どゆこと!?なんで天井からみんな出てくるの!? | |
| …実は、このトイレ、天井から覗けるようになってまして、 犬を超える嗅覚でソレを察知した陽鳥ズを追いかけたんげしゅが、間に合わず…。 |
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| な、なんでそんな仕掛けが!? | |
| ウチの爺様が。 | |
| ……いちとせの被害報告って、もしかして捏造じゃない…? | |
| 素敵なお爺様ですわぁ。 | |
| …おぉい…みんなー…?……ぐす。 | |
| みんなー、この間のお泊りのときの写真、できたげしゅよー。 | |
| わぁ、ありがとうございますー。きゃ、これなんかつきさん綺麗♪ | |
| おー、よく撮れてるな。 これなんか、ありえないくらい下方からの抉るようなアングルで。 |
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| …てか、あの時、誰かシャッタ押してたか…? | |
| やっすね、つきにょん、爺様が仕掛けていった隠しカメラ共のシャッタ音、 聞こえてなかったげしゅか? |
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| 聞こえないよそんなの!!なんなんだよお前の爺さんは! | |
| まぁま、おかげでこんな記念にありつけてますし。 | |
| ひどりん、入浴の場面は別料金で、…あとで詳しい話を。 | |
| …金に糸目はつけませんよ? | |
| そ、その爺さんどうにかしろよ! | |
| …大丈夫、修行先でどうにかされて、いまだに帰ってこないらしい。 | |
| あら。 |
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