●2007年10月
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おっ待ったっけー♪ | |
わぁあ、良い匂いー! | |
まったく、お子チャマだな二人とも。 松茸の一つや二つではしゃいじゃって、みっともない。 |
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既に両の手に用意されているそのナイフとスプーンは、何? | |
ぐふっ。 | |
その組み合わせで何を食べるというの…? | |
良いから、配膳配膳、ほら手伝って。 松茸ごはん、焼き松茸、土瓶蒸し茶碗蒸し、松茸ゼリー。 |
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ううう、よだれが出そうだよぉ…。 | |
いやいや、昔から「薫りまつたけ味しめじ」なんて言ってな、 味に関しては他のキノコ類の方が…。 |
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そしてナメコの味噌汁。 | |
シメジですらないのかよ! | |
私ナメコ好きー。ヌルッとしてて美味しいよね。なめなめー。 | |
…そ、そういう言動を不意に発言するのはやめなさい。 | |
今の、録音しておけばみそかちゃんに高く売れたわね。 | |
キノコはどれも好きだけどさ、やっぱり松茸さんはお高くとまってて あまり手が出ないから。だって、国産でしょ国産? |
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まぁ、そうだな。 | |
ねぇ、秋口からついてるよねー。冷めないウチに頂きましょう。 | |
そうだな、いただきまー。 | |
天にまします我らが神よ…。 | |
ソコまでかしこまらなくて良いから。 | |
ぱくっ。 …………………………。 |
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〜〜〜〜〜!な、流し、流し台…! | |
わわ私はトイレ…! | |
ちょ、うっぷ、私はどうすれば…!! | |
---都合によりお見せ出来ません しばらくお待ち下さい--- | |
あぁぁ、もう、死ぬかと思った…。 | |
もう、お昼まで出ちゃったよ、もったいない…。 | |
録音しておけばみそかちゃんに高く売れたわね…。 | |
そもそもさ、この松茸、つきひ姉が貰ってきたんでしょ。誰に? | |
いちとせ。 | |
ドコで採れたって? | |
神社の裏山。 | |
……あの神社、裏山なんてねぇじゃん…。 | |
謎キノコ!謎キノコ! | |
いちとせが「美味しかった」って言ってたから安心してたのに… アイツの非人間っぷりは胃袋まで浸透していたのか…。 |
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仕方ないわね…今夜のごはんは、味噌汁だけで…。 | |
うう…ナメコ美味しい…。 | |
…と言うワケなの。大変だったよー。 | |
………録音しておいて下されば、高く買いましたのに。 | |
何? | |
い、いいえ。しかし、食欲の秋だよね。 私は果物が好きかな。梨に柿に栗にギンナン。 |
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後半、微妙。 | |
基本的に、寒い方が何でも美味しい気がするんだけど、なんでかな。 | |
う〜ん…寒さをしのぐためにいろいろ養分を蓄えるから? | |
天高く馬肥ゆるなんとやら、かぁ。 | |
…ソレを言うと、食欲の秋を素直に楽しめなくなるからやめてよ。 | |
そんな、心配するほど太ってなんかないよぉ。 ほら…ぷにっ…。ぷ、ぷに…ぷに……!? |
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ひゃあぁっ、や、やめて、触っちゃダメっ! | |
い、勢いに任せて触ってしまったけど…ぷに…! | |
最近なんだかんだで食べる量が増えてるみたいなんだ。 汗をかく時期でもないから燃焼しないし…。ちょっと大変…。 |
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…い、いいえ、今のぷにって…胸…お、おっぱ…。 | |
え? | |
かれんちゃん!もっと食べましょう!そして成長しましょう! 育ち盛りに食事制限なんて、体に毒だよ! |
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毒なら昨日食べたよ…。 だいいちスレンダなみそかちゃんに言われても、説得力が…。 |
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私は、あまり食べなくてもいい人なの! | |
良いなぁソレ。 | |
そうだ、今度バーベキューでもしない? 食材はウチに任せて♪松茸も用意するからっ。 |
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え、いや、楽しそうだけど…用意させるなんて悪いし…。 | |
私がしたいの!たくさん食べて、お肉つけて! | |
お肉付けたくない! | |
つけて、お肉!もっと、もっと柔らかいお肉を…はぁはぁ…! | |
……あの、みそかちゃん?さっきから目が血走ってない? | |
いい?約束だからね?あとこの右手は一生洗わないからね! | |
なんでやねん。 | |
うおぉ、すごい紅葉…! | |
げしゅしゅ、これがひそかに当神社の最高の自慢げしゅのよ。 | |
小高い丘の頂上だから、見下ろす光景がもう真っ赤…。 | |
この雄大な景色の中、みんなで食べるバーベQ、 最高の贅沢だとは思わんか、チミ? |
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はいはい、主導権を取らない。アンタは場所の提供者だから 特別に参加出来てるだけで、本来私たちとみそかちゃんだけなんだから。 |
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……いえ、本来は私とかれんさんだけのつもりで…。 | |
みそかちゃん、今日はありがとうね♪ お姉ちゃん達も楽しみにしてたんだよ。 |
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い、いいえいいえ、それほどでも!あぁもう良い笑顔…! お姉さん達もいっぱい食べていって下さいね!栗もギンナンも! |
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もぐ、遠慮、もぐ、なく、もぐ、食べ、も、て、ぐ、げ、ご、しゅ。 | |
先に一人で箸を付けるな!そもそもまだ焼いてねぇって! こらこら、生肉生肉! |
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すっげぇうめえ!生でも全然問題ねぇ!何この肉!? | |
え、ウソ、そんなに?ちょっとワタシモ…。ぐさっ。 | |
はーい、そろそろ焼き始めるから、二人も手伝ってねー。 | |
……つむじに串を刺さないで下さい…。 | |
うー、幸福ー。 | |
絶景に絶品に絶世の美女。言うこと無いわねー。 | |
え、何?最後聞こえなかった。 | |
絶好の獲物が、こんなトコロに…。 | |
ぜ、絶体絶命ー! | |
たはー、しかしちょっと食べ過ぎてるかな…さすがにお腹が心配…。 | |
はーい、それではー。お待ちかねのー。 | |
わあぁ、松茸様だ! | |
今度こそ本物の! | |
……神々しい…! | |
とりあえず一人一本ずつ焼けば良いかな。 | |
かれん、お前は良い友達を持った!なぁ! | |
知ってるよ、もう…。そういうつきひ姉だっていっぱいいるじゃない。 | |
ん?どこ? | |
げーっ! | |
ゆでたまご風の嗚咽を漏らしている娘がいるわよ。 | |
……そろそろ、焼けたかな?じゃあ各自一本ずつ……あれ、 おかしいな、人数分入れたと思ったけど、なんかひとつ多い…。 |
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あ、それ、ウチからの提供分どす。 | |
!!いちとせぇ!! | |
だ、だって、食べさせて貰うだけじゃ悪いから、そう思って…。 地元で採れたて国産の逸品げしゅよ? |
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地元で採れたて国産の逸品の謎キノコじゃねえか! | |
…あーあ、見た目と匂いじゃ区別がつかないわね…。 | |
あ、もしかしてこの間の話の、戻しちゃったっていう…? | |
!!それだ!いただきます! | |
ちょ、ちょっとかれん!近付くと危険よ! | |
こ、このキノコを食べて少し戻せば、今日の摂取カロリィも多少は…! | |
そ、そんなこと考えちゃダメ!お肉を付けなきゃダメ! | |
いただきますー!もぐもぐ、美味しい、コレじゃない!次! | |
やあぁー、かれんさん、自ら地獄を望まないでぇー! | |
……かれん…分かるわよ、その気持ち…、頑張って…! | |
気持ちは分かるが方法は感心出来ないと思う。 | |
…ウチの松茸はダイエット効果もあるんげしゅか…! | |
良さげな点だけかいつまんで理解するな。 | |
…………う。 | |
あ。 | |
残り一本。 | |
…まだかれんは健常…。と言うことは自動的にこの一本が…。 | |
いちとせからの提供品、というコトになるな。 | |
えいっ、ぽいっ! | |
あぁあー!捨てた!ウチの松茸を捨てた! | |
はぁ、はぁ…コレで良かったの…。無理なダイエットなんて…。 | |
うぅ…コレじゃ余計に食べちゃっただけだよ…。 | |
……そうじゃん、私ら、松茸にありつけてないじゃん。 | |
泣きたいのはこっちだわよ…。 | |
戻して痩せようなんて、牛さんにも野菜さんにも失礼だよ。 楽しく食べて、健康的に過ごせれば、ソレで良いじゃない。 |
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……みそかちゃん…。 | |
そうよー、かれんは成長期なんだから。 無理して倒れられたら私たちも困るしね。 |
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私たちだけ太らせて自分は逃れようなんて、虫の良いこと考えるな。 | |
え、太ったん? | |
やかましい! | |
えへ…うん、そうだね…。せめて美味しく食べないと、食べ物に悪いモンね。 うん、食欲の秋楽しんじゃおうー!追加持ってこーい! |
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はいはい、ただいまー♪ | |
……上手く乗せてかれんだけ太らせて、優越感に浸るおつもりですな、姉上。 | |
何を言うか、お主こそ。お互い悪よのう…。 | |
あやや、ところでみそか嬢。 | |
??はい? | |
人のことばかり心配してるけど、貴殿は大丈夫なのかね? 今日は結構食べてるけど。 |
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………!!! | |
あ、考えたこともなかったって顔…。 | |
みそかちゃーん、おはようー。昨日はごちそさま。…どしたの、暗い顔。 | |
……あの、ドラえもんって、スリーサイズが全く一緒なのね。 | |
へぇ、そうなんだ。 | |
…ドラえもんですらそうなのに、BをWが上回っちゃったって、 そんな人間はどうすれば生きていけるのかな…かれんちゃん…! |
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…ま、マジ泣きで訴えられても…。 ほら、その分体を動かせば大丈夫だから! |
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……スポーツの秋ってオチ…? |
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