●2007年8月
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今はコレが精一杯…。 | |
…ウツボカズラふところから取り出して、何の練習? | |
おお、麗しき妹よ。実験台になって。 | |
私の一生の予定表はは、食虫植物の粘液に解かされる 結末で締めくくられてはいない。 |
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あ、コレ?あげないわよ、私の大切な藤枝くん。 | |
名前付いてるんだ…。て言うか冒頭のセリフは明らかに 人にあげるときのソレだよね。 |
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そうそう、話が早いわね。相手によるワケよ、あげるにしても。 誰ならあげちゃっても良いか、貴方に分かる? |
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………………………………… …………………………分かんない。 |
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そう、その通り!だから協力してよ。 上手く行ったら何かお礼はするしさ。 |
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…いや、実際分かってるんだけどさ、そうあっさり 読心されるとこっちも今後の身の振り方に悩むわけで。 |
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あんな間があったら誰だって気付くわよ。 | |
ごもっとも。 …で、今度は何を企んでるのとつきさん? |
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やっぱりぃ、こよみ先輩みたいなか弱い乙女を籠絡したいなら 夢見がちで王道なパタンが的確だと思うの、白馬の王子様的な。 |
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籠絡とか言いやがった。 | |
ソコで、囚われたこよみ先輩を颯爽と救出に現れる とつきV世のクールな姿を練習していたワケよ。 |
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…まぁ、大体分かった。 でもソレって、こよみさんが誰かにさらわれないと成立しないよね? |
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ソコを何とか。 | |
イヤだよ僕は!なんでこの歳でロリコン伯爵に身をやつさなければ ならないの!友人の姉を誘拐なんて、テレヴィが面白可笑しく書き立てるよ! |
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年上さらってロリコンもないとは思うけど。 ……!待てよ、ロリ…? |
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……何? | |
いやぁ、アンタ良いコト言った!やっぱ最高の妹ね! お礼に、ん〜〜〜〜っちゅ♪ |
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ひああ…あぁ…あぁっ!そ、そんなところにキスするなあ…ぁっ! | |
もっとディープに、ちゅるちゅる〜っ。 | |
も、もう…それ以上は……らめ…ぇ…っ! | |
あら、ぐったりしちゃった。本当に最高の妹だわね♪ さぁてと、じゃあ早速始めますか。 |
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………かれん〜? | |
ん、かれんがどうかしたの? | |
それがね、帰って来てないみたいなの。今日は夕食当番なのに。 | |
ふむ…遊んで来るにしても当番だけは忘れない律儀なアイツが…。 …まぁ、何か用事が出来たのかも知れないし、そのうち連絡があるかも…。 |
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………!あ、言ってるソバから電話だわ。 | |
ほれみ。姉と違ってしっかり者なんだから心配要らないって。 | |
アンタも姉だけどね。はい、もしもし……はい……え? | |
どうした、お姉!? | |
……か、かれんが…。 | |
かれん嬢が誘拐されたって本当ですか先輩! | |
わあぁビックリした!なんでトイレから突然出てくるんだ!? | |
て言うか今しがた電話受けたばかりなのに何で知ってるの貴方!? | |
今はそんなことを言っている場合じゃないでしょう! | |
いや、結構重要だと思う。 | |
私、かれんさんが捕らわれている場所を知ってます!さぁ、行きましょう! | |
で、でも、まず警察に、逆探知とか、てかまだ犯人の要求も…。 | |
今はそんなことを言っている場合じゃないでしょう! | |
いや、結構重要だと思う。 | |
私たちの手でかれんさんを救出するんです!えいえいおー! | |
え、えい…? | |
イマドキそんな掛け声使わないぞ…。 | |
…あのさ、本当にそろそろ帰らないと、今日は私が夕食当番で…。 | |
だ、大丈夫です大丈夫ですから!家には私から連絡しましたから。 | |
でもさ、あの二人が突然仕事振られてありあわせで料理出来るとは とても思えないんだけど…。 |
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だ、大丈夫です!私から出前頼んでおきましたから! | |
…また、余計なコトするよね…。 | |
大丈夫です!ウソですから! | |
…あ、そう…。……てかさ、何かおかしくない?今日のみそかちゃん…。 | |
(あうぅ…!あまり長くは持ちませんっ。何だか知らないけど、 早く戻ってきてください、老師…!) |
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…わ、何この悪趣味な建物…。インターチェンジ脇に乱立しているような…。 ココって、この間まで無人ビルじゃなかった? |
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このために建て替えさせ…いやいや犯人の仕業です! 中には侵入者を阻むトラップの数々が! |
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あ、あの塔のてっぺん、かれんがいる。 ……なんかすっげぇ普通に笑って手を振ってるんだけど…。 |
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っち! 何やってるんだアイツは! ……き、きっと犯人が人質の扱いになれているんですわ、ほほ。 |
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今の舌打ちは空耳ではないと思う。 | |
…って言うか、私、とてもそんな危険極まりない建物には入れない…。 | |
何を言ってるんですか!大事な妹さんでしょう! | |
貴方の異次元な能力で何とかならない? | |
私は地下の偽札工場を発見する係なのでダメです。 | |
……何を言ってるの? | |
私はあっちから侵入します!先輩はこっちの方からどうぞ!では! | |
…行っちゃった…今日はまたワケが分からないな、あの人…。 | |
ど、どうしよう…きっと至る所にとつきの卑猥な罠が…!でもかれんが…! | |
…まぁ、とりあえず入ってみようよ。私が先行くからさ… リアル悪魔城みたいでなんか楽しそうだし。 |
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それって激ムズじゃないの! | |
あー、いらっしゃいお姉ちゃん達ー。 | |
…普通に来られたね。 | |
むしろ途中、案内の貼り紙やら立て札やら親切すぎるくらいで、 何の苦労もなかったわね…。激ユルだったわ…。 |
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ごめんね、みそかちゃんと遊んでたら遅くなっちゃって。 じゃ、迎えも来たし、帰るねみそかちゃん。 |
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あ…はい…。せっかくのお城なんで、また遊びに来てくださいね…。 | |
うん、今度は探検とかしようね、じゃーねー。 | |
……良いのかしら、このまま帰って。 誘拐の電話とか、放っておいて大丈夫かしら。 |
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あんなの、とつき氏の計画に決まってるだろ。 結局何が目的なのか分かんなかったけど、まぁいつものことだし。 |
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早く帰ろうよ。何にも夕食の用意、してないんでしょ? | |
あ、そうだった。今日は何? | |
てへ、まだ決めてない。 | |
…じゃ、帰りにスーパだな。 | |
…私、一体…。 | |
………道の脇に待ちぼうけで、私は何なんでしょう…。 | |
お〜い、陽鳥や!先輩達は!? | |
あ、やっと来てくれた…。皆さんなら、仲良く帰られましたよ。 お声を掛けたかったんですけど、ただ待てと言う指示だったんで…。 |
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よしよし。追っかけなきゃ。え〜っと… 「貴方の心です」。…よし、センパ〜イ!! |
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………「何と気持ちの良い連中だろう」…、と。 コレで良いのかしら…。あの、帰って良いんでしょうか? |
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あー、おかえり姉さん。くだんの計画とやらはどうだったの? | |
…っかしーなー。配役を替えて「言葉に出来ない深い友情を深める作戦」 だったんだけど、全然フラグ立ってないような…。 |
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何か知らないけど、根本的に間違ってると思う。 | |
一緒に天空にでも飛ぶべきかしら!? こう、偵察艇の中一つの毛布でいちゃついちゃったりして! |
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もうちょっとオリジナリティを大事にしようよ…。 | |
てか、元はと言えば貴方が今回の計画に非協力的だったのが 敗因なのよさ!罰!ちゅ、ぢゅう〜〜…っ! |
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ひゃ、あ、だから、ソコだけは、や、やめへぇ……! | |
れろれろ、くちゅくちゅ…。 | |
んにゃあ…あ、はぁ、ふ……。 | |
あらん、また脱力しちゃって。本当に弱いのね… …つ・む・じ。 |
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