●2007年6月
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| こよみ姉…イキたいの、お願い…。 | |
| だぁめ。まだ始まったばっかりでしょう。 今イッたって辛いだけよ。 |
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| だって、ガマンできない、お願い、イカせて! | |
| あに?駅向こうに出来た動物園の話? | |
| 人が折角エロっぽい会話に仕立て上げてるのに なんで一刹那で水泡に返すかなぁ! |
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| なに?エロって? | |
| あなたはね、解らなくて良いの。 それがあなたの良いトコロなんだから。 |
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| 納得できないけど、深入りしない方が賢明っぽいので 分かった事にしておきます、はぁい。 |
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| …良いトコロかなぁ…。 | |
| でさ、凄いらしいよその動物園! ゾウとかカバとかトラとかいるんだって! |
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| いや、そりゃいるでしょうよ、動物園だし。 | |
| ふれあい広場に! | |
| それは凄い! | |
| 安全面を考慮してちゃんと公安が許可してるのかしら…。 そんな不穏な動物園、慌てて行かなくても様子を見た方が…。 ねえ、つきひちゃんもそう思うでしょう? |
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| ゾウ…カバ…トラ?触れるの…え?乗ったり、赤ちゃん抱いたり…? 上目遣いにあごのアタリとか舐めたりして…マジで?し○ら動物園? |
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| や、やばい!つきひちゃんが弩級の動物好きなコト失念していた! つ、つきひさん、そんなトコロ不用心に足を運んだら噛まれますわよ? |
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| …良い、トラの赤ん坊になら噛まれてもいい…。 | |
| やばい、目が据わっている。 | |
| 大丈夫だよ、その辺は万全に万全を期して最高レヴェルの 救護スタッフを常駐させてるってみそかちゃんが言ってたから。 |
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| 全然大丈夫じゃないわよ!噛まれる可能性特大ってことでしょソレ! え、て言うかその動物園みそかちゃんの家の経営なの? |
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| 違うよ、みそかちゃんの家の経営している会社の、 子会社のその子会社が作ったんだって。 |
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| ビジネスには詳しくないけど、それは直接経営するより凄いのでは。 | |
| てててていうかさ、じゃあもしかしてみそかちゃん経由でチケットとか…。 | |
| 貰ったよ。ほれ、通年定期チケット三人前。 | |
| 行きましょう。 | |
| ケチってたのソコだけかよ! | |
| ヤフー!動物園のゲームコーナはレゲーの山だぜ! | |
| え、あんだけ前振りしながら結局行き着くのはソコ? | |
| おはようございます、つきひさん♪ささ、入場門はコチラですよ。 | |
| ………。 | |
| せんぱぁい、私、張り切ってお弁当作って来ちゃいましたぁ♪ お米が具のおにぎりとパンを挟んだサンドイッチと…。 |
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| ………。 | |
| あ、あの、ごめんなさい、かれんちゃん。 師匠と老師…いや、お二人にもチケット差し上げたら、偶然今日…。 |
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| 全然謝るコトないよー。多い方が楽しいじゃない♪ 今日はご招待ありがとうね、みそかちゃん。 |
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| …は、はい!ようこそ、みそか動物園に! | |
| そんな名前じゃないけどね。 | |
| あの……帰って良いかしら? | |
| 私も…ふれあい広場は惜しいけど…通年パスあるし次の機会にするわ…。 | |
| 何言ってるんですかつきひさん!ヒグマもシロクマもアライグマも待ってますよ! | |
| イグアナもカメレオンもエリマキトカゲも待ってますよ! | |
| …なんで私には爬虫類しか紹介しないの…? | |
| 要らない方々は機を見てまけば良いんですから、とにかく入りましょう。 | |
| わーい、動物園久しぶりー。 | |
| ……いま、サラリと目上に対して凄い事言わなかったか? | |
| 言ってませんよぉ? | |
| だいぶこなれてきたな、こいつ…。 | |
| 行こうか、お姉…。腹括って。 | |
| 水族館のイカで塩辛作ってやる…。 | |
| わー、可愛いー!すげぇかわいいー! | |
| ホントにラッコってお腹の上で貝を割るのね、見直したわあなたのコト! | |
| ちょちょちょ、つきひさん! | |
| センパイセンパイ、ペンギンが!ペンギンが!とんでもないダイヴを! | |
| きゃあきゃあ!可愛い! | |
| いま、いまコッチ見て手を振った!私に振ったよ! | |
| ……楽しんで貰えているようですね…。 | |
| はは…まぁ、和気藹々として良かったんじゃないかな…。 お、コッチはイワトビペンギンだね。眉が凛々しいー。 |
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| ペンギンは可能な限り揃えてありますから。 アチラにアデリー、キガシラ、マカロニ、ガラパゴスなども…。 |
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| 良い趣味してるね、みそかちゃん、ビッ! | |
| ええ、こちらも親指立てて、ビッ! | |
| ほらほら二人とも、あっち行くわよ!アシカとアザラシとセイウチが群れをなして! | |
| うおぉ、セイウチでけぇ! | |
| ちょっと待ってよ、まだペンギン満足に見てないー。 | |
| あはは…通年パスですから、また次の機会にでもゆっくり…。 その時は、二人きりで…。 |
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| ん? | |
| いいえ、行きましょう、かれんさん♪ | |
| さぁ、ようやく着いたよふれあい広場。 | |
| さ、さっきの子達に触れるの!?抱けるの!? | |
| ……こよみ姉が一番興奮してるよ、はまると怖いなあ…。 | |
| あれ?師匠と老師は? | |
| まいた。 | |
| さようなら、マイティーチャ…。 | |
| さあ、カバとかワニとかヘビとか触らせなさい! | |
| お姉博愛過ぎるよ!後者ふたつは触りたくないなぁ! | |
| あは、そんな心配しなくてもウサギやモルモットの類しかいないから安心ですよ。 | |
| ……え? | |
| ゾウや、トラは? | |
| いないですよ、ココには…。さすがに安心して触って貰えないですから。 ささ、各自エサを持って、どうぞ中に。 |
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| ……はぁ…そりゃそうよね…。 | |
| トラの子、抱きたかった…。モコモコのフサフサ…。 | |
| わぁ、手を使って食べるよこの子、可愛いー。 | |
| うおー、全然怖がらないのな!膝乗って膝!きゃぁ温かい、そして重い! | |
| みそかちゃん、エサ追加お願い!こいつら過食症気味だわ! | |
| ……カバゾウトラいなくてもノリノリじゃないッスか…。 | |
| ちゅー。 | |
| …。 | |
| ら…ら、らう゛ぃ? | |
| それはウサギの鳴き声なのか? | |
| 私もエサ欲しいでちゅ。センパイの母乳が好物でちゅ。 | |
| つきひさんの爪の垢で三日三晩は寝ずに過ごせるらう゛ぃ。 | |
| …その着ぐるみは自前なの? | |
| 記念写真撮影用に無料レンタルの着ぐるみが。 | |
| あ、あ、暑いんです、コレ…。早く、私に足の爪の垢を…。 | |
| バカ!耐えなさい陽鳥!これくらいの熱さ、愛の情熱に比べたら! | |
| あ…つきひさんが…5人、6人…。えへへ、幸せ…。 | |
| ひどり、ひどりぃー! | |
| …今日が汗ばむ陽気で良かったわ…。 | |
| 出ようか、みんな。 | |
| ……凄い勢いで、ウサギ共が陽鳥の亡骸をついばんでるぞ…。草食なのに…。 | |
| 今度からカラスも導入するように検討します。 | |
| んあー、楽しかったですぅー。 | |
| 地球の一員として、動物たちとのふれあいを忘れては行けないわねー。 | |
| 生きてたよ二人。 | |
| ごめんなさい、完全に自分の失敗でした、全部持って行かれました…。 | |
| い、良いのよみそかちゃんは気にしなくて。今日はありがとうね。 | |
| ちなみに、どの動物が一番印象に残った? | |
| 私はアレかな、はぐれて追いかけている時にいつしか乗っていたインドゾウが…。 | |
| あたしは、はぐれて追いかけている時に取り上げた生まれたてのトラの赤ん坊。 | |
| いつの間にそんなうらやまシチュを! | |
| 出産に立ち会ったのかよ!生命の偉大さに泣けよ! | |
| 泣きました…そしてセンパイと同じ事をするのを想像して、下半身が泣けました…。 | |
| 帰れ。 | |
| もう帰りですよ。 | |
| ぐだぐだですね、もう。 かれんさんはどの動物が印象的でしたか? |
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| えーっとね、……あ!いまソコの建物の角! | |
| え? | |
| ネコ!茶虎のネコが!おぉいーネコーネコー。 | |
| ……そんなオチですか…。 | |
| センパイ、ネコミミの後輩はいかがですか? | |
| ネコミミのクラス委員はいかがですか? | |
| 間に合ってます。 |
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