●2007年4月
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| プロデューサさん!花見ですよ花見! | |
| …ごめん、そのボケ分かんない。 | |
| もぅ、先輩ったら無知! アイドルがハイタッチでブルマが巨大ロボの地球平和が都筑みらいですよ! |
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| 相変わらず電波ってるわね…意味の通じないことを…。 でも無知の意味は分かるぞ!こめかみぐりぐりの刑! |
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| 当て身投げ! | |
| 痛い!どうやって今のを受け止めて投げの力に変換出来るんだ…!? | |
| 愛とハワードの力です♪ | |
| なるほど、良く分かった。 今日も私と会話するつもりはないと言うことが。 |
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| やあぁん、待ってください待ってくださいはなれててくだちい。 コレでも般ピーと意思疎通の齟齬が出ないレヴェルまで言語閾値を抑えてるんですから。 |
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| 難読漢字はともかく、今さら般ピーは通じないから、もう少しレヴェルを落としなさい。 | |
| …お、おで、花見、行きたいんだな…。 | |
| まあ言いたいことは分かるから良しとしましょう。花見? | |
| お願いですから良しとしないで下さい。もう、最近の私、先輩の尻に敷かれっぱなし。 M属性に目覚めさせたんだから、責任取ってくださいね…。お腹の子も。 |
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| つきあってると進まないから良いように無視するわよ。 要するに、貴方は私を、一緒に花見に行きませんか、と誘っているワケね? |
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| さすが先輩、話が早い♪ | |
| 思う様遅いわよ。そして私の回答はNO。 | |
| あぁん、つれない…。お願いします、ガマンしますからぁ。 | |
| 何をガマンするか知らないが、とりあえずそれは一生ガマンし続けなさい。 仕方ないのよ、もう妹たちと一緒に行く約束をしてしまったんだから。 |
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| …あ。 | |
| 悪いわね。今回は水入らずでってコトなんで。 貴方も妹を誘ってどこか行ったらいいんじゃない?じゃあね。 |
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| …うぅ〜。先輩と、お花見ぃ…。 | |
| ………はぁ……。 | |
| およ、どうしたのハゲ。貴方も浮かない顔をして。 | |
| サラリと死にたくなるような雑言を浴びせないでください。 今しがた、つきひさんをお花見に誘ったら断られてしまって…。 |
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| ふむ、どうやら姉妹水入らずで、というのはウソではないようね。 | |
| と言うことは、とつきさんも断られて…? | |
| もう、最近の先輩ったらツッコミが激しいのよ!ヴァイオレンスなまでに! もう会話しながら感じちゃって膝からくずおれそうだったわ…! |
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| …Mだったんですか。酷いこと言われると反応しちゃうんですか。 ………この雌ブタ。 |
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| 扼殺! | |
| あ、あれ!?ちょま、死、死ぬ…! | |
| おっと危ない、現行法を犯すところだったわ。 | |
| …げほ、げほっ、出来れば殺人罪は過去未来すべからく存在して欲しい…。 すいません、口が過ぎました。こよみさん以外に言われても駄目ですよね、やっぱり。 |
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| そりゃそうよ。あんまり感じるわけ無いじゃない。 | |
| ちょっとは感じたんですか。 | |
| それより、どうにかこよみさん達と一緒にお花見する方法はないかしら? 一年に一度の桜の季節、貴方も遺恨を残したくないでしょう? |
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| …はぁ、そりゃ、一緒に行ければと思いますけど。年一度って、結局 花見じゃなくても何でも良いんじゃないですか?理由さえあれば。 |
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| 何を言ってるの!桜舞い散る中先輩と肩を寄せ合ってふたりきり! こんな濡れてくるシチュエーションなかなか無いじゃない! |
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| 言ってて濡れてきたんですね…。て言うか無理がありますよその妄想。 今回はやめておきましょうよ、下手に策謀しても嫌われちゃいますよ…? |
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| そ、そでは、困るんだな。 | |
| 次回を期待して、花見はとりあえず見送りましょう。なんなら一緒に行きますか? | |
| ……うー、切ないなぁ…。 | |
| あら、老師と師匠。道端で井戸端会議なんて年寄りじみた。 | |
| 何か言った? | |
| いいえ。 | |
| 妙にご機嫌じゃない。あなたもかれんちゃんをお花見に誘ってみなさい。 きっと一気にどん底に墜ちることが出来るから。 |
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| 何言ってるんですか。今ちょうどお誘いして、OKを頂いたところですよ。 | |
| なにぃ!? | |
| お姉様方も含めた3人のお花見に混ぜて頂けるんですって。ふふ、楽しみー。 あ、当日の服装を見つくろいに行きますので、今日はコレでー。らーらーらーらーらー♪ |
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| …「らーらー」って歌いながら、曲はyah-yah-yahだったぞ…。 | |
| ……これは、いったいどういうコト…!?ねえ、陽鳥!? | |
| わ、私に聞かれても!混乱しているのは一緒ですよ! | |
| …つまり、こよみ先輩はロリコンだから小学生は許せるってコト…? | |
| 違うと思いますよ。 | |
| じゃあアレか!みそか家の庭に植わった桜で花見するために、抱き込んだと!? | |
| あー、ありがちですね。可能性はあるかと。 | |
| よし、今からみそかを洗脳よ! | |
| わー、待った待った!それは場合によっては殺人より卑劣です! | |
| そうなの?難しいわね現行法は…。 | |
| むしろ倫理観の問題かと。 | |
| 普通に行っても断られる、人の家の敷地では偶然を装えすらしない。 どうすれば花見を実現出来るの!?もう妄想への逃避はゴメンよ! |
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| おぉ、成長しましたね…。私も、みそかちゃんに出し抜かれている以上 諦めるという選択肢は消えました。どうにかして叶えないと…! |
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| こう言うのはどうかしら?こよみ先輩を洗脳して私たちを花見に誘わせる、と。 | |
| 全然成長してねぇ。 | |
| 鍵かけた?つきひ姉。 | |
| 当たり前だ。勝手口以外は全部かけた。 | |
| 勝手口もかけてよ!もう、かけてくるから鍵束貸して。 | |
| ピンポイントでかけ忘れを覚えているのも偉いと思わないかね、姉? | |
| 思わないわよ。逆にピンポイントでしかかけて来ないくらいのコトしなさい。 | |
| お、良いコト言った。それいただき。 | |
| …二度手間だから、やめなさいね。 | |
| みなさーん、おはようございますー。さ、乗ってください。 | |
| おはようみそかちゃん。ごめんね車出して貰って。 | |
| いえいえ、コチラから言い出したことですから遠慮なさらず。 | |
| おぉー、相変わらず広いー。寝ていけるなー。 | |
| テレビもゲーム機も備え付けてありますから、寝る暇ないかも知れませんよ? | |
| 今夜はオールだ。 | |
| …到着するまでだからね? | |
| それじゃ、出発ー! | |
| …………… | |
| …走り出したみたいですね。 | |
| 車でお出迎えとは、みそかったら取り入る気満点みたいじゃない。 私たちを差し置いて、いけすかないったら! |
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| しかし、大きな車ですね。リフジンとか言うんですか? トランクルームですらこの広さ。二人で忍び込んでもスペースに余裕がありますよ。 |
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| 暑いのと振動がきついのは他の車と変わらないけどね。 | |
| 他の車にも忍び込んだことがあるんですか。 | |
| 多分よ多分。車には忍び込んだことはないわよ。 | |
| …車には…。 | |
| ……結構走るわね。みそか家ってこんなに遠かったけ? | |
| 全然別の花見スポットがあるのかも知れませんね。 …もし長距離だったら、長らくこの体勢でいるのはきついかも…! |
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| そう?関節外すとラクよ。 | |
| 妙に姿勢がアヴァンギャルドだと思った!気色悪! 頼みますから頸椎まで外さないでください!無造作に転がってますよ頭が! |
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| ごめん、そっち向けないから。 | |
| ……戻れないとか言われても、手伝いませんよ…? | |
| …………… | |
| うわっ、気持ち悪! | |
| とつき、貴方いい加減にしなさいよ。せめて人の形を保つくらいの矜持は持ちなさい。 | |
| …ん?あれ?寝ちゃってた…?て、つきひさん!?な、なんで!? | |
| あんだけ大声でくっちゃべってれば、気付くっつの。 | |
| 途中で前に乗せてあげれば、って言ったのに、ふたりとも「それはダメだ」って。 | |
| だってタダ乗りよ?しかも無断で。お灸を据えなきゃ… って、さっきからおとなしいけど、どうしたのとつき。 |
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| ………あの、先輩。戻してください、私の体…。 | |
| 桜の下に埋めたら綺麗に咲くかしら。 | |
| ここら一帯の生態系に深刻な影響が出るぞ。 | |
| 綺麗なところ…海が穏やか…。 | |
| 桜も美しいですよね。海と空を背景に、一本だけ大きく咲いて。 見上げても視界に入りきらないくらい。 |
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| …ん、これは、確かについてくるべきじゃなかったかも。 思い出の場所…なんだ。 |
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| はい、送迎だけでも是非お役に立たせてくださいって、お願いして。 | |
| 父さんも母さんも、この海の向こうで頑張ってるからね…。 | |
| ……っと、おっし、完了! それでは花見本番、始めましょうか! |
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| ん、私たちの友達、見て貰おう! | |
| …いやぁ、個人的には見せたくないわね…。 | |
| とおかやいちとせのほうがナンボかマシだった。 | |
| おーい!みんなー!こっちおいでー! | |
| ……また、考えもないのに妙な設定を…。 | |
| シッ! |
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