●2007年3月
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あら、珍しい。つきひさんがウチの店に来てくれるなんて。 求婚ならいつでも承りますよ。 |
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殴って良いか? | |
ソニックブラストマンなら店内右隅です。 | |
よりによってソレかよこの店のチョイスは! | |
つきひさん好みに取りそろえてるんじゃないですか、もう。 | |
…客一人の要望に偏ってて良いのかね…。個人的には嬉しいけど。 で、学校で話してた、アレは? |
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はて、何ですか?ときメモ? | |
発汗センサに用はない。って何で私好みでときメモがあるんだ。 | |
あ、コレは私の好みです。 | |
多くは問うまい。 アレアレ、言ってただろ、乗り込んで戦う、なんだっけ、ガンダムの…。 |
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あぁ、戦場の絆。入りましたよ。 | |
ソレをプレイに来たんだよ。どれ、サーヴィスボタンをおしたまえ。 | |
お金は払って下さい。 | |
ちぇ。 | |
こっちですよ。ほら、大きいでしょう。 | |
おぉ…コレが噂に名高き全方向可動型筐体って R360じゃねえか! |
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え、違うんですか? | |
……いや、コッチの方がよっぽど貴重だし、やるけどさ…。 | |
あ、じゃああっちのマシンですか?扉が閉まると真っ暗になる…。 | |
バトルテックが何であるんだこんな場末のゲーセンに! | |
違うんですか? | |
やるけどさ。 | |
…というわけで、陽鳥のゲームの知識の薄さにはほとほと 呆れかえるわ。あれがゲーセン店員で良いのかねぇ…。 |
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私には、今の話の何がどう諧謔なのか、理解出来ないわね。 | |
知ってる名前ってソニックブラストなんたらくらいだったよ。 | |
ソレかよ! | |
アレでしょ、青いハリネズミ。 | |
…うん、ワールドワイドにね。 | |
で、そんな話を私たちに聞かせてどうするの? 陽鳥ちゃんをゲーオタにするのに、私たちは役に立たないわよ。 |
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わよー。 | |
ゲーオタ言うな…。まぁ、テレビの前でコントローラをラケット代わりに 振るうしか脳のない二人に期待はしてないよ。 |
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Wiiの話のようで、レッツTVプレイピンポンゲームなのが悲しい。 | |
しょうがないじゃない、売ってないんだから…。 ほら、DSでガマンしなさい。 |
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やだー!これオイルパニックだもん!こんなのヤダー! | |
いつの間にそんな骨董品を!? | |
…まぁ、私たちに出来ることがあったら何でも言いなさい。 つきひのゲームネタ話もすっかりご無沙汰だったし。 |
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思い出したような話の導入だったね。 | |
……言うなよ…。 | |
クレーンのバネ交換なら得意ですよ。 | |
そういうことを客の前で言うモノじゃない。 バネで難易度調節しているコトを知らない客も少なくないんだから。 |
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で、あの、今日は何なんですか? …まぁ、私はつきひさんといっしょなら何でも良いんですけど。 |
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お前がゲームに疎いと客として非常に困る。 そこで、まずはゲームを好きになって貰おうと思ってな。 |
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はぁ、あまり興味ないですけど…。 | |
ゲームが好きになると言うことは、私と話が合うと言うことだ。 | |
私!ガンバリオン! | |
おぅ!ガンバリィーナ! | |
トチ狂った会話が聞こえるけど、何の用? | |
きっととおかにゃんは酷い目にあう係げしゅでしゅよ。 | |
帰る。 | |
待て!待ちなさい!ふたりには協力して貰いたいんだ!友として! | |
友…!私、頑張るよ! | |
…そこは、ガンバレットとかガンバスターとか言って欲しいなあ。 | |
後者はゲーム違うと思う。 | |
が、岩盤浴! | |
さて、いきなりビデオゲームにとっつかせるのは酷だと思うので、 ココはリアルな遊びでまずゲームの基本に気付いて貰いたいと思う。 |
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無視かYO! | |
ゲームの基本、ソレはリスク&リターン! 桜井政博氏も言っておられる! |
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はぁ、景品率ですね。 | |
だから客の前でそういうコト言うモンじゃない! ゲーセンの景品単価の上限が法定800円って知らない客も多いんだから! |
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え?そうなの?こないだ陽鳥のゲーセンでとったぬいぐるみ、 「良かったですねー、それ買ったら3,000円くらいしますよ」って。 |
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もちろんウソです。 | |
が、ガンガン行進曲! | |
痛い痛い、叩かないで! | |
うん、今のは良かった。それで、いちとせ? | |
あいでげしゅ。考えてきたであります。 リスクとリターンを絶妙に織り交ぜた、一進一退の遊びとやらを! |
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ほう、聞かせて貰おう。 | |
その名も「缶蹴り」! | |
じゃあやるか。 | |
アレ!?説明は必要ないげしゅのげしゅか?!? | |
私でも知ってますよ、缶蹴りくらい…。 | |
ちょうどジョルトコーラの缶が落ちてるし、コレ持って公園に行こう。 | |
…ちょうどじゃねえよ。なんでそんなモノ…。 | |
いや、ウチの自販機のゴミが店の前に落ちてても不思議は。 | |
なんで売ってるんだそんなモノ! | |
げふー、さてー、カフェインも2倍摂取したトコロでー。 | |
飲むなよ…。 | |
遠くの物陰から缶を蹴りに走るリスクと、見事蹴り飛ばした時のリターン。 確かにゲームとしては良くできたバランスだな。 |
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中学生が集まってやるコトかという問題ですけど。 | |
じゃ、最初ミーが鬼になるげしゅので。じゃあ缶を…。 | |
あ、じゃあボクが蹴ろうか… | |
死んどけぇ!! | |
痛ってぇ!何でお前が蹴るんだ!?しかも人に向かって! | |
いちとせの考えた缶蹴り、ソレはひとつの缶を武器にした 缶撃バトルロワイアル!死んだら負けハイパーン(擦)! |
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が、ガンガンいこうぜ! | |
い、痛い痛い!スチール、スチール!かど、かど! | |
…わかった?ハイリスクなボケは身を滅ぼすって…。 | |
極めてローリターンな気がしますけどね…。 | |
えいっ!蹴ったぁ!つきひさん逃げて! | |
わぁ!くそぅ、陽鳥けっこう飛ばすなぁ……! | |
…さっきから、いちとせの姿が全く見えないんだけど。 | |
隠れるのは得意なんですね。普段は無駄に騒がしいクセに。 | |
誰がサワガニげしゅって!? | |
わぁあ!こんな近くにいたの……って、ドコだよ!? | |
声だけ聞こえただけで、姿は見えな…。 | |
げしゅーと! | |
あーっ! | |
……なんで、今あそこにいて缶を蹴ってるんだ、あいつ…。 | |
今の声は、いったい…!? | |
…うぅ、結局一度も鬼を変われなかった…。 | |
いやぁ、チミはよく頑張ったよ。ちょっとばかり運がなかっただけげしゅ。 | |
…おまえ、どっから沸くんだよ…。姉さんじゃあるまいし…。 | |
ふふっ…。楽しかったですね、つきひさん? | |
はぁ、はぁ…。え?あぁ、楽しかったな。 …なんか、こう言うの、久しぶり…。 |
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私、ゲームの面白さ、分かった気がします!これからもっと…。 | |
…いや、教えられたのは、私のほうかも知んない。 | |
……は? | |
なんかさ、汗かいたし、銭湯でも寄ってこうか? | |
ういー!賛成げしゅー。 | |
岩盤浴ー! | |
つ、つきひさんの裸…。 | |
…まぁ、今回は許そう。 | |
…で、結局どういう話なの? | |
今度は一緒にふたりもやらないか、と。 屋内でくすぶってるだけじゃダメだぜー。 |
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あ、私行きたいー。みそかちゃんも誘って良い? | |
よいとも。こう言うのは多い方が楽しいと相場が決まってる。 | |
……とつきも、呼んでいい? | |
人外はご遠慮願います。 | |
…あら、もう缶蹴りは飽きたの?ソファで突っ伏して。 | |
…いや……ていうか…動けない…。 | |
普段から運動してないからよ。人をつきあわせておいて体たらくね。 | |
ふたりともー!屋内でも動けるゲーム買ってきたよー! | |
わあ!Wiiじゃない!さっそくやりましょうテニステニス! | |
私野球が良い野球! | |
動けないつきひさん、何がやりたい? | |
………バーチャルコンソールでお願いします…。 |
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