●2004年8月
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ああ、疲れた〜。でも楽しかったね。 | |
…楽しいもんですか。 | |
1日中つきまとわれて精も根も果てたよ。 | |
あ、あは…ふたりは大変だったかもね。 でも海なんて久しぶりだったじゃない。 |
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まーね、結局去年も行かなかったしね。 | |
…去年の今頃はこんな大所帯じゃなかったはずなのに。 | |
何言ってるんですか、多い方が楽しいじゃないですか。 | |
そうそう♪ | |
デタァ! | |
あ、おふたりさんいらっしゃーい。 | |
へ、平然と迎えるなぁ! | |
悪魔が、悪魔が二人して! | |
もう、こんなに慕われてるんだから喜んだら? わたしなんて、わたしなんて…。 |
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あら、落ち込んじゃった。 | |
ほらほら、もう泣かなくていいのよ。お姉ちゃんが ついてるんだから、ね? |
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うん…ふにふに、温かい…。 | |
センパイのお墨付きよ。 | |
つけてねえ! | |
つきひさんは、もうちょっと、かな? | |
し、失礼な!ふに、くらいはあります! | |
なんだかな…で、おふたりはなにか用事? | |
うん〜!センパイに海のおみやげ持ってきたの〜! | |
あ、わたしもつきひさんに。 | |
…わたしたち一緒に行ったんだけど。 | |
うんとね、来年の海。 | |
行ってきたの!?おみやげまであるの? てか私来年は行けないの!? |
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えと、わたしは、クラスメートに見られてはまずいモノなので。 あの場では隠しておきました。 |
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ちょっと出かけてくる。 | |
ああん、いけずぅ、行かないで下さいよぉ。 | |
まったく、騒がしいことに。 | |
はい、ヤシガニ。 | |
沖縄! | |
センパイ好きって言ってたから。 | |
言ってないよ!言ってない! | |
会うたびに言ってるじゃないですか。来週だって言ってたし。 | |
未来の発言を経験済みのように言われても。好きじゃないし。 | |
塩茹でにでもしようか。 | |
食べるの!?あ、いやでも、美味しいかも。 | |
ほら〜、やっぱり好きなんじゃない。 | |
どうせなら普通のカニの方がいいんだけどなぁ…。 | |
あれ?つきひ姉は? | |
さっきぐるぐる巻きに縛られて部屋に連れ込まれてたけど。 | |
ご愁傷様です。 | |
あら、淡泊なコトで。 | |
じゃ、ついでに夕飯の支度でもしますか。とつきさん、食べてく? | |
うん、いろいろ♪ | |
含みのある言い方をしないでくれる? | |
夏はカレ〜、夏はカレ〜。 | |
カレー好きね、あの子…。 | |
センパイは嫌いなの? | |
好きだけど。 | |
私とどっちが好き? | |
カレー。 | |
嬉しい…! | |
聞くな!あんたなんて一言も言ってない! | |
あ〜、ちょっと具が寂しいかな。 こよみ姉、なにか入れたい材料とかない? |
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塩辛。 | |
何か言った?センパイ。 | |
あ、あれ?触れられてないのに苦しい? | |
そうか、さっきのヤシガニでも入れてみますか。 | |
チャレンジャーね。 | |
…いないけど。 | |
え?あれ?どこいったのヤシガニ?あんなのうろついてたら 危険じゃない!挟まれでもしたら…。 |
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きゃあ!想像しただけで!センパイ代わりに挟んで! | |
ま、前屈みにモジモジするな!てか今ので興奮するな! | |
わああああっっっ! | |
い、いまのつきひ姉の部屋からだよ! | |
つ、つきひちゃん!? | |
ひ、陽鳥が、変なカニに…。 | |
ああ、大丈夫?わぁ、陽鳥さんの太いのにヤシガニが…! | |
てかなんであるの!? | |
その気になれば生えるわよ。 | |
あ、いえ、違うんです…。これ…。 | |
…魚肉ソーセージ?ああ、そういえば普通に手に持ってるわね。 | |
色といい太さといい、勘違いしちゃった。おお、ヤシガニの 旨そうに食べること。 |
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てか、それが陽鳥ちゃんのおみやげ?なんでソーセージ? | |
い、いえその…太さとか、ちょうどいいなー、って…。 | |
…ある意味正解かよ。 | |
あ、あぶなかった…ヤシガニさんは恩人ね。飼ってあげようかしら。 | |
いや、食うけど。 |
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