●2004年1月
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| え〜、では。新年明けまして…。 | |
| だる〜…疲れた〜。 | |
| ぶちこわしね。 | |
| ちょ、つきひ姉!なに正月早々グロッキーしてるの!? まだバイト一日目じゃない。 |
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| あのなぁ…朝7時から夜9時までぶっ通しなんて 労働意欲旺盛な神社、フツーあるか?一万は安いよ…。 |
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| でもつきひちゃん、立ってるだけだったじゃない。 販売とか行列の整理はベテランさんがやってたし。 そんなに疲れた? |
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| …なんか「一枚いいですか」とか「ポーズ取ってくれ」とか 「つきひさぁん一緒にお参りしましょう」とか…。 |
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| 最後のは特定の人物だね。 | |
| ま、三が日だけだから、がんばんなさい。 | |
| うぃ〜。とりあえず今だけはまったりさせてクレー。 餅と年賀状と正月特番でまったり〜。 |
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| あ、じゃあお茶淹れますね。 | |
| うん、ありがと…。父さん達から年賀状って届いてる? | |
| 来てるよ〜。3人宛に別々に。書留で。 | |
| 書留ってコトは…。ふふふ、新年の挨拶だけでは ないってコトね。誰のが一番分厚いかしら〜。 |
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| 封筒の上からでは解らないですよ。 | |
| それもそうか。開けよう開けよう。 | |
| …お。おお?なんか凄く多い気が…。 いち、にい、…20枚は入ってるよ? |
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| ……待て。「10」なんて二桁数字の紙幣、日本にあったか? | |
| 思いっきり外貨ね。しかもドルじゃないわよこれ。 ていうかこんな文字見たことないし、数字しか読めない。 |
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| 日本円換算でいくらなのか、さっぱり解りませんね。 | |
| 喜んでいいのか、びみょ〜…。あの二人は、今どこにいるんだ。 | |
| でもお義父様とお義母様のお気持ちには変わりないんですから、 喜んで受け取っておくべきだと思います。 |
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| …そうだね。ありがとう、遠いところにいるお父さんお母さん。 | |
| 死んだみたいな言い方ね。 | |
| ふぁ…。働き過ぎで眠くなって来ちゃったよ。もう寝ようかな。 | |
| そうですね…明日も早いわけですし。 新年早々体を壊したら一年間縁起悪そうですものね。 |
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| うん、わかった。二人とも、おやすみ〜。 | |
| ん…明日は勝手に起きていくから、二人は気にせず寝ててね。 | |
| 言われなくても、つきあって起きるつもりなんてないわよ。 | |
| じゃ…。(ばたん) | |
| ………ねえ、こよみ姉。 …陽鳥さんって…。 |
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| うわぁぁぁぁ!! | |
| つ、つきひ姉!? | |
| あらら、元旦からお盛んなことで。 | |
| (ばたん!)ちょ、ちょっと!!なんでいいんちょがいるの!? ふ、ふ、ふ、布団に一緒に!指が!指が! |
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| 何言ってるの。最初からナチュラルにいたわよ。 | |
| つきひさん、続き…。 | |
| わわ、わ!陽鳥さん!服、服着て!つきひ姉、何を!? | |
| なんにもしてないって!いつのまにか隣にいいんちょがいて、 勝手に服脱いで、それで、ゆ、ゆ、指が…。 |
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| わたし、この右手人差し指と中指一生洗いません…。 | |
| ど、どこをどうやって触られたの、つきひ姉! | |
| ふぁ、あ、ああ…ん、もう、やだぁ…! | |
| あら、べそかいてへたりこんじゃった。…お尻おさえて。 | |
| ご、ごめんなさい、つきひさん。泣かせたくてこんなことしたんじゃ ないこともないけど、あの、でも、あんまりお布団がいい香りで…。 |
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| 言葉の節々が破綻してるわよ。 | |
| …あの、陽鳥さん。いつの間に居たのかは知りませんけど… ごめんなさい、今日は帰って頂けますか? |
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| あ、う、でも…。 | |
| ごめんなさい、お願いします。つきひ姉が…かわいそう… | |
| …はい、わかりました…すいません…。では…。 | |
| あ、せめて服は着なさい。 | |
| …つきひ姉。大丈夫?立てる? | |
| ん、うん…ごめん…。ちょっと取り乱しすぎたかも…。 | |
| 陽鳥さんも今回はちょっとやりすぎだと思うけど…でも、 やっぱりつきひ姉が好きだからこんなことしたんだと思うの。 あんまり嫌ってあげないでね。反省してたし。 |
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| …いや、始めから好き合ってるわけではないんだが。 | |
| なによぅ、こんなことくらいで、えいっ♪ | |
| ひああぁぁぁぁああ!? | |
| こ、こよみ姉?いまの物凄い指の動きは!? | |
| あ…ふゃ、ぁぁ…。こし…抜けちゃったかも…。 | |
| あたしは陽鳥ちゃんの気持ちも分かるわよ。手段を選ばないほど 一途だってことだし、…つきひ、可愛いモノね☆ |
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| 美しさは罪か…ふ、まいったな…。 | |
| 立てないクセにスカしてる場合じゃないよ。 ほら、肩貸してあげるからお部屋行こう。 |
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| うん…むしろお姉ちゃんの方が致命傷…。 | |
| あら、そんなに褒めないでよ♪えいっ♪ | |
| ふゃあんっ!せ、背中あ! | |
| もう!つきひ姉いま敏感になってるんだからイタヅラしないで! | |
| はぁい…。せっかく乗ってきたのに…。 あとでかれん、つきあってね。 |
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| いやです。(ばたん) | |
| なによう…。しかし、陽鳥ちゃんもだんだんエスカレートして きたわね。今年はちょっと楽しみだわ。 |
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| きゃぁぁぁぁぁ!! | |
| おお!諦めてなかったか!? | |
| ちょ、なんでお前がいるンだぁ!? | |
| え〜、だって陽鳥ちゃんと二人で面白そうなコトしてるし〜。 混ぜてもらおっかな〜って。 |
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| だからって陽鳥と入れ替わりで忍び込んで布団の中で 待つことないじゃないか!?また貞操の危機かと思ったよ! |
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| ほぇ?てーそーって、なに? | |
| いいから、出てけぇ! | |
| にゃああん、もうー。じゃ、明日もヨロシクネー…。 | |
| つきひ姉の友達にはインターホンを鳴らす習慣はないのか。 | |
| …今年は予想以上に面白そうね…。 |
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