●2003年9月
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| あれ、かれんが机に向かってるなんて 珍しい。槍でも降るかしら。 |
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| かりかり。かりかり。 | |
| …もしもし?かれんさん? ノーリアクションですか? |
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| もう!邪魔しないでよつきひ姉! つきひ姉はもう終わったの!? |
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| 聖剣?さすがにまだだけど。 | |
| ちゃう!明日から9月だよ!2学期だよ! とくれば宿題に決まってるでしょ! |
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| ………!!(が〜ん) | |
| …まさか、まったくやってないの? | |
| ん、終わってるよ?あたりまえでしょう。 | |
| うああ、さりげなく優等生だ!めちゃ悔しい! | |
| なんだかんだで一番夏休みの宿題が 多いのって小学生だからね。あたしはあんたより 量は少なかったのだ。 |
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| え〜!?いいないいな〜。不公平だよ〜。 | |
| …あたしも6年間小学生を生きた過去があるんだが。 | |
| じゃあ人生の大先輩!宿題手伝って下さい! | |
| え、やだよ。 | |
| …そんなあっさりと…。かわいい妹の頼みなのに。 | |
| 優等生は宿題が終わっても2学期の予習があるのだ。 こよみお姉ちゃんにでも頼みなさい。じゃあね。 |
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| うあああ!マジデ優等生だ!すこぶる悔しい!! | |
| 呼んだ? | |
| わ、こよみ姉。…今から呼ぼうと思ったんだけど…。 なんで分かったの? |
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| 優等生って聞こえたから。 | |
| …こよみ姉を指して言った言葉じゃないよ…。 まいいや、優等生のこよみお姉様、お頼みが。 |
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| ん?この優等生のこよみ様になんの頼み? | |
| えっと、ここ、ちょっと教えて欲しいんだけど…。 | |
| え、え?なに? ………………………あ。 |
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| …なに、「あ」って。 | |
| …これ、夏休みの宿題、よね…。 | |
| そうだよ。もー、あたしだけ終わってないんだよ〜。 お願い、手伝ってお姉様。うるうる。 |
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| ………………………………。 | |
| …どうしたの?こよみ姉?反応が不可解だよ? | |
| …忘れてた。 | |
| ……あは? | |
| 夏休みって宿題があるんだ!すっかり忘れてた! うあー!全然全くすっかりやってない!! |
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| …こら、優等生。 | |
| ねー、お願いかれんちゃん!手伝ってー! | |
| 小学生が高校生の問題解けるかー! | |
| まいっか。高校は大抵が授業ごとの提出なのだ。 明日から頑張りまーす。 |
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| …その転換の早さだけは優等だよね。 結局切羽詰まってるのは私だけじゃない…。ぐすん。 |
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| もう…。だめだなぁかれんは。 | |
| あんたに言われたくない。 | |
| しょうがない、なんか一つだけやったげるから。 | |
| じゃこれ。白紙の絵日記。 | |
| ………8月31日、今日は姉に怒られました。 |
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