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 誰にも言わない。二人だけの秘密。それが俺たちの約束だった。約束だったはずが、ある日、部活でランニングをしている最中に見てしまった。人気のない校舎の裏でツナが獄寺に何か話してんのを。ツナの表情は分からないけど、獄寺は深刻な顔して聞いていた。頭にかっと血が登る。気づいたときにはコースを反れていた。

「ツナ」
 俺が声をかけるとツナはびくりと大袈裟に肩を揺らしながら振り向いた。何だよ。獄寺がいつもみたいに目をつり上げて俺に向かって怒鳴る。何だよ、何なんだよ、二人して。
「こっち来て」
 俺はツナに大股で近寄って手首を掴んだ。俺を見上げて泣きそうな顔をするツナ。獄寺が何すんだテメーと怒る。怒ってんのは俺の方だ。
 手首を無理矢理引っ張って、ツナを引きずるようにして連れていく。ツナは獄寺くんごめん、と短く言い残して、黙ってついてきた。獄寺はツナに逆らえないから、俺たちについてはこなかった。

 ツナを部室に押し込んだ。誰もいない部室は薄暗い。肩を掴んで壁際にあった机の上に押し倒した。そして訊ねる。
「……獄寺と何話してたの」
 ツナは泣きそうな顔をしていた。
「べ……別に何でもない、よ」
 そっぽを向くツナ。俺は覆い被さってその耳を軽く噛んだ。ひっと短い声をあげる。そのまま耳元で言った。
「秘密って言ったのに」
 途端、ツナが暴れだした。
「ちが……俺、誰にも言ってないっ」
「じゃあ何話してたの」
「それは」
 ツナは口ごもる。その態度にブチンと何かが切れた。ツナのベルトを外してズボンと下着を一気に下ろして、ツナの性器を乱暴に扱いた。
「やぁ、あ、やだ」
 ツナは両手で顔を覆いながら小さく喘ぐ。すぐに性器は膨らんで立ち上がった。先からヌルヌルした液体が滲み出してきた頃、その根本を思いっきり握ってやる。
「――っ……!」
 ツナの顔が歪んだ。握ったまま問いかける。
「なぁツナ、何話してたの」
「い、わない」
「痛くしてもいいわけ?」
 さらに力を込めるとツナは嫌嫌するように首を振った。それでも下唇を噛んで、絶対に口を割らないつもりだ。腹が立った。何なんだよ、こんなことしてんのに、俺はツナのイくときの顔だって知ってんのに、俺にも言えないこと、獄寺には言うのかよ。
「……っクソ」
 俺は手早くズボンと下着を下ろして、ツナの痴態を見てもう勃起している自らの性器を取り出した。ツナの両膝を掴んでぐうと胸に押し付けるように曲げさせて、今まで一度も手を出さなかったソコに自分の性器の先をごりっと押し付けた。腰を進めるように覆い被さって、俺はまた苛立った。

「……何で抵抗しねーんだよ」

 ツナは両腕を投げ出して顔を背けて、目をぎゅっと瞑って耐えていた。
「こんなことされそうになって抵抗しねーのかよ、抵抗しろよ、嫌じゃねーのかよ」
 ツナは大きく息を吐き出して、俺を見た。そして俺を苛立たせる一言を発する。

「……山本だから……」

 何だよそれ、俺だから何されたっていいってのかよ、意味分かんねーよ、男のくせに男に犯されそうになって嫌じゃねーのかよ。無性に腹が立った。
「……畜生……!」
 俺は開かせていたツナの両足を両側から押さえ付け、その太股の付け根に自分の性器を挟んだ。足を思いっきり曲げさせて、擦るようにして突き上げる。俺の性器の先から亀頭の裏にかけてが、ツナの性器の裏筋を擦り上げる。俺の先走りとツナの先走りでヌルヌルになってて滑りに問題はなかった。
「ぁあっ、あ、山本っ、」
 俺は夢中で腰を振った。どんどんヌルヌルになる。ツナの性器がピクンピクンいいだしたのが分かる。
「やだ、止めて、出ちゃう」
 ツナはまた嫌嫌するように首を振った。俺は止めてなんかやらない。ツナは小さく喘ぐとビクビクと精液を吐き出した。俺もそれの上に射精する。ドロッとした二人分の精液がツナの脇腹を伝って机の上に落ちた。精液はツナのシャツにも飛んで染みを作っていた。俺はそれを見ると何かもうどうでも良くなって、さっさと服を整えて一人で部室を去った。ツナは俺のことを引き留めたりはしなかった。












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20090908



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