こちら並盛ゲームセンター前3
注意!!
この話は、ジャ○ーさん風に挑戦したよくわからなさを詰め込んだ、
ツナと柿ピーがゲーセンで育む友情の話です。
可愛い綱吉はどこにも見当たりません。そして柿ピー好きも大変腹がたつとおもいますので
読まないほうが良いです。
注意は読みました?
大丈夫ですか? はっきり言って受なツナじゃないです。↓
前回までのあらすじ
身寄りのない綱吉は、親戚がいる東京まで一人で出てきた。
しかし、駅に降り立つやいなや、大事なメモを失くしてしまい、さらに
ホームから落ちそうになる。しかし、柿本と名乗る寡黙な青年が綱吉を
助けてくれ、挙句の果てにめんどうを見てくるようになった。
柿本は最近オープンさせた小さなカフェを営んでおり、ちょうど住み込みで人が欲しかったところだった。
助けてくれたはいいが、いまいちおいしすぎる話しに、綱吉は不安に思い、
なかなか柿本に打ち解けられないでいたが、失敗ばかりする綱吉を、辛抱強く仕事を教えてくれたおかげか、彼の独特な雰囲気にいつのまにか安心を覚えるようになっていた。
どうして俺なんかを雇ってくれているのだろう・・?
そう思い、聞いてみたが柿本は「なんとなく」という返事しかくれない。
あまり自分のことを話さない柿本。店員は俺じゃなくても良いじゃないのか?
一度思ってしまえば、気になり始めてしまい、せっかく覚え始めた仕事もなかなか上手く
こなせなかった。そんな綱吉を見て、柿本は「ごめん」と謝った。
「君がそんなにこの仕事が嫌いだとは思わなかった。無理やり誘ってごめん」
そう言って、柿本はカフェを出た。「買い出しに行って来る」
綱吉に何も言わせないまま、逃げるように去っていた柿本を綱吉は呆然と見送った。
「違うのに・・・」むしろ謝るべきは自分の方だ。きちんと言おう、そう決めた綱吉だったが、
2時間を経っても柿本は帰ってこなかった。おかしい、そう思った綱吉は我慢できずに
カフェを飛び出した。
(なんかこのあらすじ続いてる・・・(笑))
こち並3。
決戦当日。
少なからず緊張した俺は、ついつい、うさぎ飛びしながら動く歩道を進んでしまった。
おかげで観覧車がゆっくり見られなかった。
ピヨピヨ師匠に頼み込んで、立ち会ってもらうことにした。
なんか、もうこの人に戦ってもらったほうがよくない?
そんなことを思い始めたときだった。
並盛一、大きいゲームセンターの自動ドアが弾け飛んだ。
バッキーン。
「逃げ出さなかったみたいだね」
「そっちこそ」
子憎たらしいっ。俺は、ムカツいてマジック○カデミーのカードを
抜いたり差したりやっぱり抜いたりしてみた。
ア○エちゃん可愛い。俺のマイキャラはラ○クだ。
レアキャラ出るまで、カードを買ったり何かしないぜ★
一発勝負、これに限る。
いよいよ・・・決着をつけるときがきた。
ごきゅりと喉がなった。
何だか、環境問題について考えたくなってみたよ。
柿ピーは、俺の前まで来るといきなり、服を脱ぎ始めた。
キャー、変態だ!!
俺は叫ぼうとしたが、柿ピーのあまりの凄さに声が出せなかった。
「すごっ!!」
「お前も相当な修行をしたらしいな。見たらわかるゼ★
だが、俺も一週間までの俺じゃぁ、ないっ」
何から言っていいのかわからない。
そういって、サーファーのような笑顔を返す柿ピー。
日に焼けて肌は黒くなり、特徴的なタラコ唇はなんだか
アフリカ人を彷彿とさせる。
髪は黒いままなので、なんだか暗闇では強そうだ。
腹なんて6つどころかボコボコ分裂生殖したみたいになっている。
はっきりいってキモチワルイ。が、とても強そうだ。
マッチョ・・・あぁ、マッチョ。
どうせなら、テカるオイルを塗ってこいよ。
何だか、決定打をはずした柿ピーにがっくりした。糸色望した。
そして、よくよく見るとメガネのフレームが白くなっている。
畜生、お洒落さんめっ!!お前なんか、おすぴーにダメ出しくらって
テレビに向かって吠えてろっっ 着てた服なんて、アルバイト先にいる娘持ちの
おっさんとかぶって、急いでヤフ○クにでも売ってればいい。
「フッ・・・・俺の凄さに怖気ついたのか?フハハハハ」
「きゃっキャラまで変わってる・・・・」
俺、勝てるのかな?そんな不安を一瞬抱えたときだった。
俺の足をピヨピヨ師匠が、バタフライをしながら華麗に踏んだ。
「イテッ」
「飲まれるな。お前は、俺の修行に耐えたんだぞ。自信をもて」
「師匠・・・・」
青ずっぱい!
俺は今ならシトラス好きになれそう。そして、カボスだって、フレッシュジュースの
メニューに入れてあげられるよ。
俺は師匠に、励まされ、そして踏まれた足を撫でつつ
不気味な笑いを続ける柿ピーを睨みつけた。
「柿ピー、勝負だ!!!!俺を甘じょっぱくみるなっっ!!!!」
「望むところよっ」
柿ピーはそう言って、メガネをクイっとあげた・・・・
「あっ?」
ヤラレタ・・・・・!!!!!!
俺はその時、そう思った。
フッと爽やかに笑って、台に上る柿ピーはすでに勝負に勝ったつもりでいるようだ。
しかし、それは半ば当っていた。
着用していたメガネは実は、ただのメガネの日焼け跡だったのだ。
「なんて卑怯なやつなんだ・・・」
奴はこれで好感度ナンバーワンへの道を数歩先進んだ事になる。
見た目なにも変わっていない俺は、大層頼りなく見える。
だけど・・・・
だけど、俺は誓った。
並盛の平和を守ると!
こんな所で負けてられない。
俺は、俺の頼りない腕を振上げ、ホッケー台を叩き割った。
腕でゴールを守る卑怯者なんてイラナイ。
俺は正々堂々と戦うゼ!
「柿ピー、お前の剥けかけた皮をひんむいてやる」
「フッ やれるものなんて、やってみろよ。まぁ、ユーっ(強調)には無理だろうがな★」
勝負は一発勝負。
あらかじめ決めておいた課題曲を選択した。
「行くぜっっ!!!!!」
俺はボタンを押すと同時に、ピヨピヨ師匠と耐えた修行のことを思い出した。
あー・・・遊○王みたく、幻が戦ってくれればいいのに。
俺、あれやってみたかったんだよなーいいなぁ・・・・
(大丈夫!)
落ち出したオブジェの最初の一つ目を、緊張しながら押した。
それからはもう、体が勝手に動き出していた。
タタタタタタッ とリズミカルに叩かれる音。
途中、画面から龍やら虎やらツチノコまで出てきたが、
俺と柿ピーは一心不乱に叩き続けた。
歓声が遠くに聞こえる。
(いけるっっ)
そう思った瞬間だった。
鳴り続けていた曲が聞こえず、代わりに叩きつける音だけが聞こえるようになった。
何だか、凄そうなテンション?
その音に眩暈をおこしそうだった。
(キモチワルイ・・・)
俺は倒れてしまうかと思った。
しかし、ギャラリーから伝わってくる熱気が俺を支えてくれた。
ムワッ
汗臭い。
女の子はいないのか!?
俺は、嗅覚をフル稼働してフローラルの香りを探したが、
余計に鼻をヤラれただけだった。
順調に叩き続けている。そう思ったが、その次の瞬間、
俺の足にするどい痛みが生じた。
「イテッ」
柿ピーが蹴ってきたのだ。
きっと、俺の成長ぶりに驚いて焦っているのだろう。
横を見ると、いつもなら光るはずのメガネは、今日は着用していないので
代わりに歯がキラリと光った。
俺は蹴り返した。
卑怯じゃない。これでお返しだ。
しかし、また攻撃された。
また返した。
また、された。
俺は返した。
また・・・・
「あー畜生っっ」
俺はキーを叩き続けながら、飛燕連脚を御見舞した。
すると、柿ピーからは足版、秋雨が帰ってきた。
「やるなっ・・・」
「そっちこそ・・・」
互いにグボッビャっという音をたてながら、血をその辺に撒き散らした。
俺は偽タバコを見破った時のように、直感力で柿ピーには
周りに女王様気質のやつがいると指摘した。
柿ピーは大変慌てた様子で、鼻歌に加え、タップダンスを披露してくれた。
なんかムカッときたので、俺は殺劇・・・とボソッと呟いたら
柿ピーは顔を青黒させた。
日焼けしてるので、赤さが目立たないから、青黒だ。
「十六夜天舞のコンボに繋げたら、タダでおかねぇぜ!ユー(強調)」
何かトラウマがあるのだろうか?
大変ご立腹だ。
なんだろう・・・ダンジョンボスのアルバイトでもしてたのかな?
タカタカタカタカ、鳴り続けるキーの音。
何だか、一寸もずれていない感じがしないわけでもない。
どうやら、今のところGO★KA★KUらしい。
あまりにもシンクロした音が鳴り続けるため、俺は、いや、俺達は
焦りと同時に、妙な気持ちを感じ取っていた。
「なんだ・・・キモチワルイ」
「酔いそうだっっ」
まるで、時の神殿で、マミーに立ちバックされた時の恐怖並だ。勿論オカリナの方だ。
トラウマだ。
あまりのキモチワルイと決断づけた気持ちに、俺達は
自分たちが何のために、こんなことをしているのか忘れてしまった。
ただ、勝手に体が動くのにまかせている。
叩く。
その思いだけが残り、俺たちは叩き込みつづけた。
指に万歩計つけて測ってみたいくらい、指は素早いタコの舞いを
踊り続けていた。
「シンクロだなっ」
ピヨピヨ師匠が、何かを言ったが俺は聞いていなかった。
それだけ画面に集中していた。
しかし、ピヨピヨ師匠の鼻息が俺の膝裏にかかるので
なんだかくすぐったかった。
最後のオブジェっっっ!!!!
ダンっっっ
やはり二人同時に叩きつけた。
スコアが出るのを二人は、まるで伝説の木の下にいるような気持ちで待った。
バンっ
スコアが・・・出た!
「そんなっ!!」
「くっ」
結果は・・・
「引き分けだな」
「それじゃぁ・・・内訳で・・」
「無駄だぞ。二人とも全くの一緒だ!」
「「ありえない」」
俺達は絶望した面持ちで、その場にへたりこんだ。
こんなことなら、獅子戦吼でも撃ちこんでおけばよかった・・・
もしくはサンダーブレイドあたりか、ブラッディレインでも良かった。
ダメなら、死の指先、黒き刃でも最後の炎でもいい。
ベホイ・・ってこれは回復呪文だ。
俺は、頭の中でブツブツ言っていた。
思考回路はショート寸前♪やばい・・・セーラーが出てきた。
俺は視線をあげた。
まだ、頭はぼんやりとしている。
なんだか、空っぽな感じだ。
俺、何のためにやってたんだ?そんなことまで思い始めた。
「ツナ・・・お前、嬉しくないのか?」
ピヨピヨ師匠が俺にそう言ってきた。
「嬉しくない・・俺、勝てなかったんだから・・」
引き分けだけど、勝ててない。負けてもないが、勝ててない。
「・・・・」
黙ったままの柿ピー。
きっと同じ気持ちだったのだろう。
俺達は、立ちあがると互いに指を刺し合った。
「「もう一曲だっ!!」」
キッ と再び闘志をたぎらせた瞬間、それを削ぎ取るかのように
ピヨピヨ師匠が、俺達二人のちょうど真中に立った。
何かと思ったら・・・
「?」
「いい加減にしねぇか、お前らっっ!!」
ブベボシブググゥゥゥッ
俺達に向かって見事な飛燕連脚を披露してくれた。
くるっくる回りながらの飛び蹴り技なので、
互いに食らいながら、そして、俺の方が一発分多く貰って、倒れた。
「何をするんだっ !師匠っ」
「ナニも、ヤニもねぇ。ツナ、俺は教えたハズだぞ。
憎しみからは何も生まれねぇってなぁぁぁっ!!!」
「そんなの言ってません」
そう言った口は、すみやかに某ティーカップ集めが趣味な金髪青年の
技によって塞がれた。
「イヒャイ・・・・」
「その痛みがわかるか?ビー○ニの気持ちだ。
お前らのようなプレイヤーにプレイされて可哀想だ」
「ググッ」
柿ピーは、いまいち俺と師匠の間に入れずに出番はまだかと
たまに無理やり呻いていた。
「ツナ、お前が最初にゲームをした理由はなんだ?
その時の気持ちは!?」
カボスのフレッシュジュースが、トマトとほどよくミックスされた頃、
俺は、言い知れぬ敗北感に頬を濡らした。
「俺・・・俺・・・ゲームがやりたいです」
そうだった。俺はゲームが好きで、おもしろくて楽しくて。
そんな気持ちでプレイしていたはずなのに、いつのまにか
勝負のことしか考えていなかった。
ドス黒い、イカスミみたいな気持ちでプレイしていた。
俺の頭にはバスケットコートが浮かんでいた。
ん?なんでだ?
「お前は楽しかったからプレイしてたはずだろ?
そこのマッチョボンボンも、お前はどうなんだ?」
多分、おそらくマッチョボンボンこと柿ピーは、
うなだれていた。
「忘れていたよ・・・そんなこと。
だけど、今、思い出した」
何だか以前の柿ピーに戻った?
段々、勝手に皮がむけて(俺がひん剥くはずだったのに)白くなっていく。
あぁ・・・俺はイクスグローブも使わずに浄化できるようになったようだ。
んっ?何グローブだって?
「勝負していたとき、何だか変な気持ちだった。
音が一つだけのように聞こえた。変に気持ちが高揚した」
「えっ・・・?」
俺も・・・そうだった。柿ピーが言い出したことに、俺はそう呟いた。
柿ピーは驚いて、俺を見た。俺も柿ピーを見た。
何だか、勝負前の異常な敵対心だとか嫌悪感がなくなったようだ。
前は顔を見ただけで、吐き気がしたのに。(ひどい)
「シンクロだな」
ピヨピヨ師匠は、そこでようやく話に入ってきた。
「互いに実力が同じで、互いに実力を認め合っていると
稀に起こる現象だ。一度現象が起こり始めると止められない。
二人同時に同じように体が勝手に動く」
だからあんなスコアになる。
そう付け加えたピヨピヨ師匠は、何だか笑っている。
「互いに・・認め合う・・・?」
そんなの嘘だ。俺達、いがみ合っているのに・・・・
「心の底では認めてたんだろ。互いにな」
「シンクロは互いに実力があり、認め合い、精神的に極限になってないと起こらない。
お前ら、ゲームの境地を覗いたんだぞ。ひさびさにいいもん見せてもらったぜ。
俺じゃ見合う相手がいないからなっ。本当に久々だ」
何だかむずがゆい気持ちに、俺達は互いの顔を見られなかった。
「柿ピー、お前が俺を認めててくれたなんて・・・」
ヘッ と自嘲気味に笑い飛ばせば、柿ピーも同じように言い返してきた。
何だか青春? カボスパーティー?
「仲直りだな」
ピヨピヨ師匠が間に入って、俺達の腕を取った。
俺と柿ピーは、友情の握手をした。
それからというもの、俺達は、互いに打ち解け合い、ポッ○ンでも、
ビー○ニでも競い合うようになった。(勿論足蹴りはなしの、純粋な勝ち負けの勝負だ)
今ではゲーセンには、俺達の名が同等に広がるようになった。
追記すると、友情の握手をした後、随分スッキリした気持ちで
二人でポッ○ンのバトルモードで遊んだ。
とても楽しかった。だけど、途中まで見ていたハズのピヨピヨ師匠は消えていた。
俺は自分のことばかりに気がいってて、忘れた気持ちを思い出させてくれた師匠に
お礼の一つも言えなかった。
だから、俺は親友の柿ピーに言った。
「俺、いつかピヨピヨ師匠と同等の力を身につける。そして、シンクロを
起こしてみせるよっ」
それが、「俺には見合う相手がいない」と言って一瞬、寂しそうにした
師匠へのお礼だと思うから。
そう言えば、柿ピーは、首がおちるほど頷いて
協力を申し出てくれた。
「本当に鳥のような人だった」
俺は、ピヨピヨ師匠のことを忘れないだろう。
(fin)
あとがき
殴らないであげてください。多分・・自己満足の結晶。
他人様に大変優しくない、自分勝手な作品です。一人プレイです。
とりあえず、ゲームと漫画がちょい入ってます。
テイル○(主にA)、幻○、G○、D○、スラダ○、セーラー月と遊戯○と
絶望先○がちょっこり。
わからない技とかあったらスルーしてあげてください。間違いも軽くスルーを・・
あっでも、あんまりなのはご指摘いただいたほうが? いやいやチキンですので。
注意書きしたもんね・・・・・ ねっ。