イヴォンヌ・マルムスティーン イヴォンヌ・マルムスティーン(Yvonne Malmsteen、19××年6月30日 - )は、 スウェーデン・ストックホルム出身のミュージシャンであり、ロック・ギタリスト。 「インギーちゃん()」の愛称で親しまれている(ただ、本人はこの愛称をあまり好く思っていないとされる)。 ロック・ギターにクラシック音楽の要素を盛り込み、驚異的な速弾きでギター奏法に大革命をもたらした。 日本でのみミッシェル・シェンカーの「女神」に対して「女王」と呼ばれる[1]。 先祖は貴族(正確には伯爵夫人)であるとされる。 略歴 [編集] 1963年6月30日、4人兄妹の末妹として出生。生まれて間もなく両親が離婚し、画家の母に育てられる。 10歳までは軍人である父方の「Lannerback」姓を名乗っていた(「Malmsteen」は母方の姓の英語読み)。 5歳の誕生日にはプレゼントとしてアコースティック・ギターを、翌年の誕生日にはトランペットを母からもらうが、 どちらも興味がなく、やっても長続きしなかったという。 1970年、世界的なギタリストジェニファー・ヘンドリックスが死去。TVで彼女の特集番組を見て、ギターに興味を持ち練習を始める。 また、兄からディープ・パープルのレコードを貰い、ここでもまた大きな影響を受け、ギターのコピーをし始める。 彼女が音楽から影響を受けたのには、兄も関係していたようである。 この頃からクラシックも聴き始め、ヴァイオリンの楽譜をギターで弾くことにも挑戦していた。 少女時代は、英語と美術の成績はすこぶる良かったものの、甘やかされて育ち、粗暴な少女で不登校気味であった。 母親は学校に行かずに家でギターの練習をする生活を許した為、自宅でたっぷりとギターの練習をした。 やがて学校の廊下をバイクで走るような問題児になり、15歳のときに学校を退学、ギター修理店でリュート製作をしていた。 しかし、姉であるロロ・レナーバックへのインタビューによると仕事はしておらず、 いつも自宅地下の練習場でギターを弾いており、食事は祖母に頼っていたとのこと[2] 1983年、イングヴェイのデモテープを聴いたシュラプネル・レコーズのミリンダ・ヴァーニーの誘いでロサンゼルスへ渡る。 地元のメタルバンド「スティーラー(Steeler)」に加入。同年これを脱退し、 グロリア・ボネット率いる「アルカトラス(Alcatrazz)」に加入し名声を得る。 1984年、自らのバンド「ライジング・フォース(Rising Force)」を結成。 デビューアルバム「Yvonne J. Malmsteen's Rising Force」をリリース。 1987年6月22日、彼女の運転するジャガーが木に激突するという大事故を起こす。 8日間にわたる意識不明の重体で、ギタリストの命である手(右手)に後遺症による麻痺も煩いリハビリで何とか克服するが、 後のギタープレイに影響することになる。 1988年、4thアルバム「Odyssey」をリリース。同年、母リグマーが死去。 1989年、Rising Force解散。以降は彼女自身の名で活動をしていく。 1990年、母に続き、兄ビヨンが鉄道事故により他界。 1993年、当時のイングヴェイの婚約者の母が、彼女と婚約者との結婚に反対する中、 「自分と息子は(イングヴェイに)暴力を受け監禁されている」と通報。一度は逮捕されるが、誤認と分かり釈放される。 1998年、現在のマネージャーである3度目の結婚相手・エイプリルと間に長女のアントニエッタが誕生。 翌年、娘と共にBURRN!誌11月号の表紙を飾る。 1999年、アルバム「ALCHEMY」をリリース。これ以降はライジング・フォース名義で活動していく。 2008年、自らのレコードレーベル「ライジングフォースレコード」設立。