ドアをくぐったガンナちゃんは擦り寄るようにパラ君に抱きつき、パラ君はそのまま唇を奪った。 二人の幼い見かけに反してそのキスには色濃い性的な艶があり、平たく言うと大変ねちっこい。 やがてくっつきあった唇が離れ、唾液に濡れたそれらが動いて言葉をつむぐ。  《ベッド……いこっか?》ガンナちゃんが求め、 《……そうしましょうか》パラ君が応じる。 千里眼の術式は音声までは届けてくれない。 だが先輩に読唇術の基本は教えてもらってんで、今のセリフぐらいは読み取れる。   「んー、いきなりベッド行くんスねぇ。パラ君の性格的に茶ぁ薦めたり、 会話で場を繋いでから、エッチ方面に移ると思ってましたけど」 ンで、俺たち出刃亀コンビは二人がいちゃらぶしてる有様を、まるで眼前であるかの様に観察しているわけで。 ちなみに俺らはいつものベッドに並んで腰掛けてる。あいも変わらず散らかっていて、座り心地は良くない。 「普段だったらそうだったろうな」 メガネの隙間からちらりと先輩をうかがうと、視線はレンズの向こうの風景を覗き込んだまま、 指だけが素早く的確に動いてレポートを取っていた。手元を見ないでよくもアレだけ綺麗な字が書けるもんだ。 「……っつーと、なんか仕掛けておいたんすか?」 「察しが良いな。メディ君がさっきパラ君を色々と煽っていたのと同様に、 私のほうも食事で同席するついでにそれとなくガンナ君を煽っていたからな。 今、彼らの頭の中は性的な欲求で一杯のはずだよ」 「ほほぅ、どんな風に煽ったんスか?」 そんな話を聞かされて興味を押さえることができようか……と、思ったのだが。 「聞かないほうが良いぞ。女性に幻滅すること請け合いだ」 あー、オンナ同士の猥談ってエグい事多いもんなぁ……。   千里眼の『視界』は寝室に入った二人を追いかける。 パラ君は小さな身体に見合わぬ膂力でガンナちゃんをしっかり抱きかかえ、そしてベッドに横たえた。 【この辺に薬を服用するくだりを入れる】 《……もっかいキスして》 遠慮がちに求めるガンナちゃんの唇にパラ君は情熱的に吸い付き、二人の口唇は乱れあう。 ガンナちゃんの唇の端からとろりとこぼれた唾液をパラ君の舌先がなめ取り、 そんな彼の舌を追いかけるように彼女の舌先がてろりと突き出され、 絡み合い交じり合った二人の舌は粘っこい糸を引く。 口付けあった唇がもごもご動いてる所を見ると何か言葉を交わしてるのだろうが、 さすがにこの状態からセリフを読み取れるほど、俺は読唇術に達者ではない。 ぴくん。 ガンナちゃんが小さく身体をふるわせた。パラ君がガンナちゃんの胸に手を伸ばしたのだ。 彼女は唐突な刺激に驚いていたようだったが、すぐにうっとりとした顔をしてその愛撫を受け入れていく。 軽くトび始めたガンナちゃんの意識の隙間を縫うようにして、 パラ君は空いた片手でぷつんぷつんとボタンを外し、そして次々脱がせていく。 簡易ながらも脱がせた服をきちんとたたんでいるのは、流石の気づかいである。   「……んん、実に甘エロ」 「先輩でも甘エロとか言うんスね……」 先輩のつぶやきに反射的に応じると、 「なんだ、メディ君。私はそういう俗っぽい反応しちゃいけないのか?」 少々不機嫌な声で言葉が返ってきた。 「いや、そーゆー訳じゃないんすけど……」 「じゃあ、どういうわけなんだ」 どうしたよ。妙にからんでくるな。 「つまらない茶々を入れてる暇があるなら君もレポを書け。さっきから全然手が動いてないじゃないか。 なにも私はのぞきの共犯が欲しくて君にそのメガネを貸してるわけじゃないんだぞ」 「先輩と違って手元見ないで書き物するとか無理ですって」 「だったらそれも今度訓練だな。対象物から目を離さずレポを取れる技術は基本中の基本だぞ」 「えー、だってさっき『楽しもう』って言ってたじゃないスか……   出刃亀コンビの感想はさておき。 しばらくのち、ベッドの上には一糸まとわぬ姿になったガンナちゃんの姿があった。 まだまだ恥じらいが残ってるのか彼女は手で胸と股を隠してしまう。うーむ、初々しい。 ……しかし、いくらなんでも育ってなさすぎじゃね? 一瞬しか見えなかったが胸はつるぺた、お股は無毛。 裸になると幼さが一層顕著に感じられる。まあ、ひむかいさんだからしょうがないのか?   「ガンナちゃんちっこいなぁ……」 「……どこを見てるんだ、どこを」 「普通に体格全般の話っスけど? ハイラガ来て何年かぶりにガンナちゃんと再会した時 『変わって無いなぁ』と思ったけど、コレはいくらなんでも変わって無さすぎるっつーか…… てか、先輩こそどこの話だと思ったんスか?」 「……どこでもいいだろ」 「くっくっく、乳っスね、乳?」 「君はもうちょっと言葉を選べ!!」 いやぁ、相手が墓穴った時のセクハラ突っ込みって楽しいなぁ。 「と、言うかメディ君。そんな話が出るという事は、ここ数年内にガンナ君の裸を見たことがあるわけだな? いくら家族とは言え、既にシャレで済む年齢ではなかったはずだろ?」 ……俺も墓穴ってました。 「いやほら、大家族だとドッキリイベントとか結構発生するんスよ。脱衣所とかで」 「ふーん、へーえ……いい歳してお医者さんごっことかしてた訳じゃあるまいな?」 「い、い、いやっ、そんなっ、まさかっ」 「声が裏返ってるぞ……してたんだな?」 「……いや……その……」 「……変態」 ああああああ、今ので先輩フラグが一本折れた予感がするっ!  だけどいかにも軽蔑した風に『変態』とののしられるのは、ちょっとしたご褒美です!   ――などと俺がもだえてる間にも、視界の向こうの事態は進行を続け、 《パラくぅん……》 ガンナちゃんがせつなげな顔をして恋人の名を呼びかける。 呼ばれたパラ君はベッドに並んで横たわり、二人はそのまま抱きしめあった。 パラ君の手がガンナちゃんの長い金髪をすきながら頭を撫でると、彼女はとても嬉しそうな顔をする。 《パラくん……すきぃ……》 《ええ、僕も……愛してます……》 らぶらぶだ。 二人はすきすき言い合いながら、ちゅ、ちゅ、と互いの顔にキスの雨をふらせあう。 ガンナちゃんの表情がとろけ始めた所で愛撫は次の段階へ。 《ん、んうぅんっ……》 とか喘いでるんだろうと思う。パラ君の手がガンナちゃんの腋から腰の敏感なラインをさすり始めたからだ。 彼女のうっとりした顔をうかがいながら、彼の手は下へ、下へ。 やがてパラ君の掌は、ガンナちゃんの白くて丸いお尻にたどり着いた。 やや肉付きの薄い尻たぶを撫で回しながら、時にはそれを揉みしだき、 円を描くように手は中心部に近づいて―― 《……こら、そこはダメだよ》 ――菊座に指がかかりかかった所でガンナちゃんから静止がかかった。 《すみません、つい》 《もー、『つい』じゃないよう。いっつもそこ触りたがるんだから》 ……ほほぅ、パラ君はひょっとしてアナルマニアか?  《だけど、ガンナさんだって悦んでくれてるでしょう?》 《よ、よろこんでなんかいないよぉ……》 《そうですか……でも》 《ひゃぁんっ!》 やりやがった。 ついに指は尻の割れ目にもぐりこみ、すぼまった穴を撫でくり始めたのだ。 《そんな嫌そうな顔してませんよ?》 《ばっ、ばかっ、ばかっ、へんたいっ! へんたいっ!》 《ごめんなさい》 謝りつつもやめないのは、流石ヤりたい盛りのおとこのこ。 《って、あれ? ひょっとして綺麗にして来てくれてたんですか?》 《……だって、パラくん絶対さわって来ると思ったもん。だから、お風呂で……》 どうやらいつもの事らしい。ガンナちゃんの方も準備万端である。 《ありがとうございます》 《……なんでお礼言うのよぉ。べっ、別にさわって欲しいわけじゃないんだからねっ、 洗っておかないと恥ずかしかっただけなんだからねっ!》 ガンナちゃん。そのセリフはツンデレ丸出しだから逆に解釈されても文句をいえないぞ。 《じゃあ、今日は開発を進めて指挿れてもいいですか?》 案の定、パラ君が自分の良いように意味を汲み取って―― 《あはははは――脳漿を床にブチ撒けたい?》 ――うぉ、怖ぇェ! ガンナちゃんはにっこり笑って、枕もとから取り出した銃をパラ君の額にポイントしていた。 しかし、胸を隠してた手を外したおかげで桜色の可愛い乳首が丸見えですぜ、お嬢さん。 《いっ、いえっ!》 《じゃあ、今日はお尻はここまでね》 《……はい》 いやぁ、女は強いね。 しかし頑張れパラ君。いつの日かガンナちゃんをアナルバージン卒業させるその日まで。   「パラ君にあんなシュミが……」 毒気を抜かれた風情で先輩がボソリとつぶやく。 「いやいや、男はみんなケツが大好きですから」 「……だ、駄目だからなっ!」 何もセクハラしないうちから、キツい口調で念押ししてくる。 後ろが駄目なら前はいいんですかと軽口を叩きたい所だったが、 さっき一本フラグを折ったばかりなんで一応自重しておく。   パラ君がアナルマニアだったと言う驚愕の事実を俺たちが論評してる間に、 当の本人もいよいよ服を脱ぎ始め―― 「うぉ、でけぇ!」 「あんな、凄く……」 パラ君のそそり勃った一物の大きさにお互い思わず声が出る。 巨根――までは行かないまでも、確実に俺のよりデカい。 ショタの身体との体格比があるからなおさら大きく感じるし、 それに年齢を考えればまだまだ成長期だからコレが完全体ではないわけだ。 色・形もかなりエグい。 『鍛えた』成果なのだろうが、色素が沈着してどす黒い。 パラ君、地肌は女の子みたいに色白なのでギャップがヒデェ。 包皮もおそらく相当早い時期から剥いていたのだろう。 皮に阻害されること無く成長した亀頭はサオよりも二周りは太く育っており、 カリが出っ張って大きく膨らんでいる。 それを支えるサオもまた実に凶悪である。 血管が表皮にくっきり浮き出てツタが絡み付いているかのようだ。 これはもう、おちんちんとかペニスとかそういう可愛らしい物じゃない。 チンボコだ。 暴れん棒だ。 ご立派様だ。 遅漏だと言うのも納得の形状であった。 ――ところで、さっきから延々と男性器の色つや形を描写しているわけだが、 俺だって何もこんなのを語りたくて語っているわけじゃぁ無い。 じゃぁなんで、こんな一部の人しか喜ばない話をしてると言うとだな……   「先輩」 「……なんだ」 「俺たち視界を共有してるんです」 「……わかってる」 「俺たち視界を共有してるんです」 大事なことなので二回言いました。 「……わかってるって」 「いいかげん勘弁して欲しいんスけど」 「……うるさい」 コレはもう、はっきり言わねばなるまい。 「先輩。パラ君のチンコ見すぎです」 さっきから視界が固定されてガン見状態なのだ。 「仕方ないだろ! 私だって生身の女なんだから、男性のセックスシンボルに ついつい目が行ってしまうことぐらいあるさ!!」 開き直りやがったよ、この女。 「やだなぁ、先輩。一言いってくれれば貴女の隣にも一本 そそり勃つものがあるので、いつでも鑑賞できるんスけど」 当然と言えばそうだが濡れ場を眺めている俺自身のも、もうガチガチである。 「君のは見慣れたからもういい」 「HAHAHA、まぁそう言わずに」 「……これ以上しつこいと、メディ君のとパラ君のを比較した上で、 キミの身体的コンプレックスを刺激するような発言をしなければならないんだが?」 「それは俺のMっ気を存分に満足させてくれると思うのでぜひお願いします」 「ああああ、もうっ! なら言ってやるッ! この短小ッ! 仮性包茎ッ!」 わざわざご丁寧にありがとうございます。 ……でも、言うほど小さくは無いんだよ? たぶん標準サイズ。 うん、ちっちゃくは無いぞ……きっと。それに俺のだってまだ成長期だもん…… ……あれ、いやらしいことばっかり考えてるせいかな? 目からガマン汁があふれてきたぞ……   想像以上のダメージに打ちひしがれてると、先輩が意見を汲んでくれたのか いつのまにか『視界』はちょっと引いて二人の全身を映し出していた。 いよいよ本番間近なのだろう、文字通りの乳繰り合いが始まっていた。 服を脱いだパラ君はガンナちゃんの裸身に覆い被さり、発展途上のちっぱいに指を伸ばし、舌を這わす。 小さいながらもちゃんと乳首が勃ってる。 そのピンと自己主張する桜色の突起をパラ君が刺激するたびに、ガンナちゃんは その愛らしい顔を快感にゆがめて《やぁぁ…あんっ!》とか喘ぐ。 手と口で乳首をかわいがりつつ、へその辺りを撫で回していた彼氏の手が、 わき腹、太ももと移動し、そしてついには股間に指がかかった。 しかし脚を閉じてると完全に一本すじだ……やっぱ変わってない。 年齢を考えればそろそろ肉のはみでたオトナのまんこになっていてもおかしくないはずだが、 毛の一本も生えてないおんなのこの性器は、ある種の清楚ささえ感じられる。 パラ君の指はそのすじを上下になぞり、徐々に割れ目に指先をうずめていく。 《ひぁ、あ、あぁああぁっ!》 指先が可愛い割れ目に埋もれたクリトリスを探り当てたのだろう、ガンナちゃんが肢体を身悶えさせる。 パラ君はおんなのこの一番敏感な部分をいじくって少しずつ彼女を骨抜きにしつつ、 隙を捕らえて少しづつ閉じていた脚をひらかせていく。 大事な部分が御開帳。 脚が開いても、すじはほとんど『中身』を見せない。露骨なまでに子供のまんこだ。 だがその子供のまんこは今やしっとりと濡れて、見えない所で着々と男を受け入れる準備をしているようだ。 そしてガンナちゃんの脚の間に、パラ君は顔を埋めた。 頭で隠れて見えないが、下のお口にお口でご奉仕を始めたのだろう、 《――――――――――――!!》 ガンナちゃんが何か訴えているが、早口かつ支離滅裂すぎて、 もう俺程度の読唇術ではなにを言ってるかさっぱりわからない。 口唇愛撫を受け続ける幼い肢体は身をよじらせていたのだが、 唐突に大きく反り返り、びくんびくんと痙攣を始めた。 ガンナちゃんは口をぱくぱくさせているが、これはもう声など出てはいないだろう。 「イッた…んスかね?」 「……だろうな」 さっきまでペラペラ喋ってた俺たち二人までもが、もはや言葉少ない。 先輩もまた『視界』の向こうの光景に心を奪われつつあるようだった。 しかし、いつぞやのガンナちゃんの自己申告では『イクのに時間がかかる』と言う事だったが、 今の豪快な達しっぷりを見るに玉香の効果はバッチリでているようだ。 《そろそろ、いいですか……?》 うずめた顔を上げたパラ君がそう持ちかけると、ガンナちゃんは恥ずかしげながらもこっくりとうなずいた。 パラ君がスキンを一つ取り出すと《つけたげるね……》と、ガンナちゃんがすっとそれを手にとって、 彼氏のいまやギンギンになった剛直に被せようとしていったの、だが―― 《わ、わわっ!》 ――おおっと、ココでパラ君のご立派様が暴発です。 びゅくっ、びゅくっと大蛇がカマ首をもたげるように震えながら、その先端から大量の精液がはきだされ、 スキンをつけようと悪戦苦闘していたガンナちゃんの顔に白濁液が直撃する。うーむ、玉香が利きすぎたか? こりゃ一回の投与量をもうちょっと下げてもいいな。 《もー、早すぎるよぉ……》 たっぷり顔射され白い粘液でベタベタに汚れたガンナちゃんを、 《ご、ごめんなさいっ!》 パラ君があわててふき取っていく。 《んふ……えっちな匂いで一杯になっちゃったぁ……》 しかし精液の匂いにアテられたか、ガンナちゃんの顔が幼さに似合わぬ媚態を帯びていって―― 《でも、こんなスゴイの今まで無かったね……》 《……はい》 《ちゃんとクスリ利いてるみたいだね……》 《はい》 《今日は私のナカで一杯気持ちよくなってね?》 《はい》 いよいよ、というべきか。 濡れた幼い割れ目に、エラが大きく張り出したたくましい亀頭がすりつけられ、 まんこからとろとろと零れるすけべぇな汁をねっとりと絡めつけていく。   ……で、今更なんだが。 は、入るのか、コレ? 互いのサイズが違いすぎるだろ。コレで遅漏とか拷問としか思えないんだが。 《きてぇ……》 だが、ガンナちゃんは恐れることなくその凶悪なブツを求め、 《ええ……いきます》 ちっちゃなまんこに、パラ君のごん太暴れん棒がねじ込まれていく。めりめりと言う音まで聞こえてきそうだ。 あまりに背徳的な光景で妹が乱暴されてるみたいでいたたまれない。(実際妹みたいな物ではあるんだが) ……どうしよう、俺ってロリコン属性まったく無かったみたいです。コレはなんと言うか、その、ヒく。 そりゃ俺だってガンナちゃんにいたずらしてた時期もあったけどよ、ありゃお互い子供だったからであって、 子供のまんこに大人のちんぽ挿れちゃ駄目だよ。YESロリータNOタッチだよ。 だが俺とは逆に、隣に座ってる女性はこーゆーのがお好きなようで 『視界』が結合部からブレ無い、動かない、大アップ。 「……あの、先輩。ちょっと視界を引いてもらえません? 絵ヅラがムゴすぎるんスけど」 「…………」 聞こえちゃいねぇ。 先輩はいまやレポを取る手すら止めて『視界』の向こう側に見入っていた。 コレはコレで面白いのでほっとくことにする。 しかたなく俺もメガネを掛けなおすと、ガンナちゃんの身体がパラ君を根元まで受け入れていた。 そっかー全部入っちゃうのかー。スゴイね、人体。 そして、たっぷりと愛液にまみれた性器と性器の抽送が始まる。 ダイナミックでプリミティブなエロティシズムは感じ取れるんだが、 しかしコレばっかり見せられても、チンコしぼむほどじゃないけどノリ切れないと言うか……   うん、やっぱ術式なんぞに頼ってのぞきをしちゃイカンな。 のぞきのだいご味はさ、バレるかもしれないスリルとかさ、ヤってる連中と空気を共有している臨場感とかさ、あと、ゆれる乳とか、そーゆー所にあるわけじゃんよ!(力説) 『千里眼の術式』の存在を知ったときには、なぜ俺は錬金術師の道を歩まなかったのか心底後悔した物だが、今ならわかる。治療にかこつけて女の裸を拝めるメディックの方が断然お徳だったと!  ありがとう、爺ちゃん。俺の進路を定めてくれたアンタには感謝してもしきれないよ。 それに千里眼は音を伝えない。 やっぱ、喘ぎ声とか悩ましい吐息とか聞こえてこねぇと――     「ん……んふぁ……」     ――悩ましい吐息が聞こえてきた。 千里眼は音を伝えない。それはつまり。 「……う、うぅん」 リアルで興奮し始めてるオンナが隣にいると言う事ですよ、奥さん。                   ♂♀