ところで
- 1 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/11(日) 23:12:57 ID:DP1ShzTd0
- 川上ってどこいった?
- 2 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/11(日) 23:13:18 ID:eEIleW8P0
- 山梨
- 3 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/11(日) 23:13:55 ID:a1UWnpB80
- 僕ちんの世界
- 4 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/11(日) 23:14:42 ID:LZwZIrTZ0
- リハビリで頭にかけ湯してる
- 5 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/11(日) 23:15:08 ID:DMw2teKtO
- あぷぷに乗っ取られるようなスレタイだな
- 6 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/11(日) 23:30:19 ID:2ycHU/s00
-
ミスチルの桜井が>>6getしました。2getじゃなくて6getそこんところ踏まえて……
不倫は文化!文化 IS 不倫!不倫は文化!文化 IS 不倫!不倫は文化!文化 IS 不倫!
田原健>>1 お前いつも氏にそうな顔してるな(プ
松岡あ>>2し 糞つまらない曲しか作れないのか(プ
岩>>3わ厚治 お前ら2人揃ってきもいな(プ
小林武>>4 お前の時代はとっくに終わったんだよ(プ
>>7か川敬輔 お荷物だからさっさとやめろ(プ
鈴木英>>8 トーク番組とかで自分のきもさをアピールすんな(プ
>>9わ田佳祐 パクリ野郎は音楽業界から失せやがれ(プ
- 7 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/12(月) 09:13:17 ID:8Ed7Dhr+0
- 山梨
- 8 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:33:44 ID:tGxweCDl0
- あぷぷじゃないですがこのスレ貰います。
スラィリー狩りスレからの派生ネタです。
- 9 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:34:36 ID:tGxweCDl0
- 時は2007年、晩秋、今年もまたスラィリー狩りの最盛期を迎えて活況呈する広島の街へ、一人の男がやってきた。
男は目立つところに大きな銃をひっさげていた、が、今のこの季節、広島の街では珍しくないことだった。
ハンターは勿論、女や子供も万一のために銃器を携帯しておくのが、この街の晩秋においては常識である。
なにしろ銃の所持が珍しくないくらいなので、男自身にはそれ以上、とりたてて変わったところはなかった。
よく鍛えられた筋骨逞しい体格も、スラィリーハンターとしてはごく平均的な容姿にすぎない。
しかし、彼の連れていた生き物は、あまりに珍妙すぎて人目をひいた。
身の丈は人間ほどもあり、群青色の体毛、巨大な頭、その頭の両側に、これまた巨大な耳がついている。
男の持つ大型の銃を見れば、彼が旅の途中の通りすがりでなく、スラィリー狩りを目的としていることは誰の目にも明白だ。
地元広島では、スラィリー狩りの供といえば大概、ゴールデンレトリバーと決まっている。
誰が決めたというわけではないが、長い歴史の中、たくさんの尊い犠牲から得られた教訓が、
スラィリー狩りに際してはその犬が最も優れていると証明しているのだ。
しかるにあの男は、危険なスラィリー狩りへ、あんな目立つものを連れていくのだろうか。その一点が、街ゆく人々の関心を引いた。
――なんだあれは。どうかしている。早晩にも、奴らの餌食になってしまうに違いない―――。
人々はみな一瞬の憐れみをもって男を一瞥し、それから、冷たい風の吹く中、家路を急いだ。
これから死地へ向かうらしいその男は、名を森野といった。
すれ違う人々の視線を気に留める様子もなく、森野は駅舎で切符を求めると、ちょうど来た列車に乗り込んだ。
連れの生き物の頭がつっかえたために通常よりも1分遅れて発車したその列車の行き先には、三次という名が表記されていた。
- 10 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:35:51 ID:tGxweCDl0
- 森野が目的地に着いたときには、辺りはすっかり暗くなっていた。
田舎町は仕舞いが早い。皆寝静まってしまったかのように、人っ子ひとりいない道を、森野は地図を片手に急いだ。
やがて道は細くなり、寒々とあたりと照らしていたまばらな街灯もいつしかなくなり、月光を頼りに辿りついたそこは…、
三次の町が一望できる、見晴らしのいい山麓に建てられた、木造の小さな家だった。
ドンドンと木戸を叩くと、間延びした返事が聞こえ、ほどなく一人の男が森野を迎えた。
「お前が、永川か」
「…そうだが、あんたは――」
言いかけて、永川と呼ばれた男は言葉を止めた。森野の背後に控える、群青色の存在に気がついたのだ。
「――そこにいるのは、ドアラ」
広島市街では好奇の目を向けられるばかりだったその生き物の名を、永川は違いなく言い当てた。
「さすがに、知っているか」
「とすると、あんたは、マスター…?」
「恥ずかしながら、地元…、名古屋では、そう呼ばれている」
「ドアラマスターが、わざわざこんな季節に、こんなとこまで。一体何の用で…」
「腕利きのスラィリーハンターがいると聞いて来たんだ。頼む。力を貸してほしい」
- 11 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:36:45 ID:tGxweCDl0
- 『腕利きのスラィリーハンター』、その言葉がまさに自分を指していることを、永川はもちろん理解していた。
実際、このあたりではそう噂されているし、地方局から取材を受けることもある。手を組もうという誘いも多くあるが、
永川がその手の誘いに乗ることは決してない。
その理由は至極単純で、スラィリーハントを赤の他人と組んで行うことは、危険なのだ。
捕獲に成功すれば、キロあたり数万円もの価格で取引されることも珍しくないスラィリーだが、
周知のとおり、熟練のハンターでもその捕獲には相当のリスクを冒している。
まして、自分たちだけでハントに出かけられないような連中と組んでは、自分も命を落としかねない。
さらに言えば…、スラィリー狩りの最中は、殺人には絶好の機会である。銃があり、山奥で、人が死んでもおかしくない。
力をあわせてどうにか倒したスラィリーであっても、捕獲に成功した瞬間からその肉塊は金塊に等しく、
信頼のおける仲間とでなければ、いつ誰が金に目を眩ませ、自分の命を狙うかわからない…。
「わざわざ来てくれたのにすまないが、俺は決まった仲間以外とは組まないんだ。
理由は、…あんたも、ドアラマスターともあろう人なら、わかるだろ」
- 12 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:38:00 ID:tGxweCDl0
- 永川は人のよさそうな顔を少し曇らせて、そう告げた。永川の言うとおり、その理由は森野にはわかる。
名古屋にもドアラハントという文化があり、事情は似ているからだ――、ただし、リスクも、リターンも、スラィリーのそれには遠く及ばない。
まともに戦えばドアラとスラィリーのどちらが強いのか、試した者がいないからそれはわからないが、
凶暴さだけで論じれば、スラィリーは各地のマスコットモンスターたちの中で群を抜いている。
しかし…、名古屋からようやくここまで来たのだ。すんなり引き下がるわけにはいかない。
「わかっている。その上で、頼んでいるんだ。猟には慣れているし、こいつもいる。足手まといにはならない。どうか」
…その言葉には実に熱がこもっている。永川は黙したまま、あごひげを撫でつつ思案した…、
そもそも、ドアラマスターの能力をもってすれば、他人と組まなくても、スラィリー狩りを通常よりも安全に行うことは可能なはずだ。
ドアラは戦闘意欲にはやや欠けるが、同じマスコットモンスターであるためスラィリーにピロられても影響を受けないし、
信頼したマスターに対してはおどろくほど忠実なので、マスターの身の安全はかなり保障されているといえる。
そのうえ本人が猟に慣れているのなら、自分の助力など必要ないはず………、とすれば……。
「…なにか、事情が」
「聞いてくれるのか」
「……聞けば引き受けるとは約束できないが…」
「わかっている。当然のことだ。聞いてもらえるだけ、ありがたい」
「…狭いとこだが、入ってくれ。見てのとおり、こんな場所だから…、長時間の立ち話は危険だ」
「感謝する」
- 13 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:40:20 ID:tGxweCDl0
- その外見に違わず、案内された小屋の内部はとても質素な印象だったが…、
土間の奥の座敷の縁に無造作に置かれていた敷物は、強く森野の目をひいた。
鮮やかすぎる青色に長い毛足。これはスラィリーの毛皮だ、と森野は直感した。
まともに購入すれば目玉の飛び出るような高級品のはずだから、卸値も相当なものに違いないが、腕利きの猟師と名高い永川にとっては、
これを一枚売却するかどうかなどはきっと大した問題ではないのだろう。
永川は比較的恵まれた体格をした森野よりもさらに背が高く、体つきもやはり精悍であったが、その表情は柔和で、
もみあげから繋がるあごひげを蓄えてはいるものの、歴戦のハンターという肩書きに似合わず、恐らくはまだ年若いように見受けられた。
もしかすると、自分よりも若いかもしれない…、とも森野は思った。
森野は知るべくもないが、この推測は的確であり、森野の29歳に対して永川は27歳である。
この若さですでに、遠く名古屋まで名がとどろくほどの実力の持ち主とは。
一体、どれだけ幼いころから、如何にして鍛え上げられてきたのだろうか。森野は思いを巡らさずにいられなかった。
- 14 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:41:30 ID:tGxweCDl0
- 「まあ、座ってくれ」
「あ、ああ」
薄い座布団をすすめる永川の声に、森野ははっと我に返った。
裸電球に照らされた室内は、薄汚れてはいるが、思いのほかしっかりとした生活感を演出しているように見える。
木造の粗末な外見から、おそらく猟期に滞在するためにしつらえた山小屋なのだろうと森野は推測していたが、
もしかすると永川は年中ここで暮らしているのかも知れない、と思わせる品も散在していた。
豚の蚊やり器。団扇。薪のストーブ。綿入れの半纏。等々。よく見れば、四季を充分にやり過ごせる設備が整っており、
それに加え、よく手入れされた神棚が、住人がここに定住していることを雄弁に物語っている。
一年中、こんな山の中で暮らしているのか。金はあるんだろうに、なぜそんなことを…、
突然の訪問者に対し、丁寧にも湯をわかして茶を淹れようと手を動かす永川の背中、灰色の毛皮のベストを眺めつつ、
森野はそんなことを詮索していた。
「そいつは茶を飲むのか?」
後ろを振り向かないまま、突然永川が尋ねる。
「飲む…、ときもある」
「そうか」
それなら、と言って永川は湯飲みを3つならべ、そこに茶を注ぎはじめた。
- 15 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:42:36 ID:tGxweCDl0
- 「事情、というのは」
恐らくはコタツとして生産されたのであろう形状の、今は単なるテーブルの上に茶を置きながら、まず永川が口を開いた。
「…何から話したらいいか…。単刀直入に言うと、まとまった金が必要なんだ」
「そんなことはわかる。ただ猟がしたいだけなら、鹿でも撃てばいいことだろ」
森野の答えに、永川は表情を動かさずそう言った。その返事を聞いて森野は内心、こいつは話が早いと喜ぶと同時に、
少しだけ不快な気分になった。
つまり、この永川という男は、いかに凶暴なスラィリーといえど命のあるものを、金のために余分に殺めることに対し、なんとも思っていないのだ。
それを腹立たしく思うのは、おそらく自分がドアラマスターであるための性で、
スラィリーに対し猟師という立場でしかない永川にそれを求めることは筋違いだ…、そもそも自分はこれから、
その猟師の仲間入りをしなければならないのだ。
同じ生き物といえど、愛するドアラたちを撃つわけではない、なにも問題はない、
名古屋を出る前に散々自問し、そして辿りついた歪んだ答えを、森野は今一度、強く念じ、それから次の言葉を繋いだ。
「…ビッグ・ドメ…、というのを知っているか?」
- 16 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:44:12 ID:tGxweCDl0
- 森野の口から出た奇異な名前を、永川はしばし天井を眺めるようにして、記憶の中から手繰り出した。
「…名古屋の都市防衛のために作られた、巨大ロボット」
「そうだ。メルキドのゴーレムみたいなもんだ。あいつが普段、周辺都市からの干渉をかなり防いでいたんだが、
残念なことに今年で耐用年数が切れた。そのせいか、夏場には故障に見舞われてな。今は防衛ラインとして機能していない」
「それで…、名古屋は大丈夫なのか?」
他都市の事情に疎い永川も、名古屋が地理的に、東西を強敵にはさまれていることは知っている。
「今のところは、俺の仲間が頑張っているが…、悪いことに、ビッグ・ドメは動力源の原子炉に障害をきたしていてね…、
このまま放置するのも危険なんだ。
それを理由に、尼崎と文京、さらには海外から、買い取って修理がしたいというオファーが来ている。
自前で修繕ができないのなら、いずれかに売り渡さなければならないが…、それはなんとしても避けたい」
- 17 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 21:44:56 ID:tGxweCDl0
- つづく(スラィリー狩りスレの皆様お騒がせしますた。)
- 18 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 22:04:44 ID:DcLJB0nG0
- >>17
乙です
ビッグ・ドメ吹いたw
まさかこんな展開になるとはw
- 19 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 22:13:29 ID:ii5PoE/v0
- 「飲む…、ときもある」 吹いたw ドアラは人の家だろうがねっころがってテレビ見てそうだ
続きが気になる!是非完結させてくれ。
- 20 :B@a:2007/11/15(木) 22:17:24 ID:ThXkiUfY0
- 倉捕手来たよピロ
- 21 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 22:18:53 ID:1RtYPPqX0
- 金がいるでドメだろうと思ったがメルキドのゴーレムワラタwww
- 22 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 22:33:35 ID:194G7oUA0
- 続編キボンwww
- 23 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 22:42:46 ID:Yv8CMxjW0
- 狩スレから来ますた
ドメwwwww
- 24 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 23:05:54 ID:yvRfwnXt0
- >>17
GJ!!!!!!!!
もち続編あるんだよね?wwwwビックドメうけたwww
スライリィーマスター梵の出演も期待
- 25 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 23:08:27 ID:ewuB5NYE0
- 参考 ビッグドメ
/\ ∧_∧ ./\ /)))))Λ
/ \ [ー。ー]/ \ ( )つ;´w`)
/ \/つ¶つ¶ \ / /U U
/ \_□_□ |/ / UU
/ ● ● ● ● ● ● /
| (⌒ /
| (⌒ |
\  ̄ /
/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \
( \ / )
\ ) ( /
/ / \ \
(_(_(_/ \_)_))
- 26 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 23:09:14 ID:1RtYPPqX0
- これかwwww
- 27 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 23:25:12 ID:UNk2sP+o0
- それかよwwwwwwwwww
- 28 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/15(木) 23:27:26 ID:yvRfwnXt0
- ちょwwwwwwwwww
- 29 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 00:17:40 ID:evqpnqDI0
- 職人さん移動乙。
ビッグドメwwww
- 30 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 00:34:41 ID:rX1rjCWB0
- >>25
ワロタw
- 31 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 01:37:19 ID:fPqlSqMR0
- 永川の描写とか愛するドアラ達とか超吹いたwww
- 32 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 09:25:56 ID:VHKtsPaB0
- ビッグドメ吹いたwww
職人さん乙です。
- 33 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 12:01:17 ID:vrhh4NKq0
- ――広島は他都市から地理的に離れていることと、幸か不幸か、さほどの資金力も軍事力を持たないため、
そういった有力な都市から直接標的にされることはほとんどない。
しかし、距離こそ若干離れてはいるものの、隣に位置する尼崎は近年その版図を広げることに積極的であり、
そこにその巨大兵器が配備されることになれば、広島も無関心ではいられまい…、
勿論、広島の住人である永川としても、それは歓迎できた話ではないが…。
永川は腕組みをしたまま黙った。名古屋の防衛に関する話を熱っぽく語る森野の背後で、ドアラがヨガのようなポーズをしている。茶は御気に召さなかったのだろうか。
大体、あんなでかい頭で、一見どうやっているのかわからないような姿勢を。こいつ、ものすごいバランス感覚だ…、
「おい、聞いているのか」
「あ、ああ、聞いてる」
覚えずもドアラに気を取られていたところを森野に突然咎められ、永川はハッとした。
こんな長い話はどうせ一度に全部相手にできないし、とりあえず、きちんと聞いていた部分に対して意見を述べれば問題ない。
「しかしだ、それは、まとまった金といっても、随分…」
「……」
「いくらスラィリーと言ってもな、二頭や三頭、いや、仮に十数頭を仕留めたとしても、億の金にはならないぞ」
永川は眉間に皺を寄せて言った。スラィリーハントでワンシーズンに稼げる金は、実力があって、かつ運が良くても数千万のレベルを超えない。
現実的に考えるなら、ドアラマスターに、永川が加担しても……、三、四千万程度だろう。いくらなんでも、そんなことくらい分かっているだろうに…。
しかし永川は不幸にしてその頭の中に、真剣な顔をして故郷の窮状を語る目の前の男をなぐさめるために有効そうな、気の利いた言葉を持ち合わせず、
そのまま黙して相手の言葉を待ち、冷めかけた茶をすすった。
- 34 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 12:24:48 ID:2WOwBSVP0
- 職人さん乙です。
ところで、尼崎というよりは西宮だと思うのですが…(茶々入れてすまない)
- 35 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 13:01:28 ID:vrhh4NKq0
- >>34
ぐはあ
以後それで書きます。
- 36 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 15:43:21 ID:vrhh4NKq0
- つまるところ、間接的にそれは無理な相談だと言い切った永川から一旦視線をそらし、森野は思案した。
スラィリーをいくら狩っても所詮、億の金にはならない。そんなことは言われるまでもなく、わかっているのだ。
そこを、わざわざこの緊迫した情勢下、仲間を残して遠路広島まで、お前を訪ねて来ている、そのあたりから言わんとすることを気づいてくれるかと思っていたが…、
やはり口に出さねばわからないのか、つまり現実的ではないということか。
それとも、どこか何となく間抜けて見えるこの男、もしかすると単に思いつかないだけということも…。
そうだ。ただでも苦しい戦線を抜け、活路を求めてここまで来たんだ。このまま引き下がっては…。森野の頭の中、戦友たちの顔が次々浮かんだ。
このままでは、自身の弟子であり、なにより自分を信頼している見習いドアラマスターの新井はもちろん、
みなに申し訳が立たない。言うだけ言ってみないことには。その価値はある。言え、言うんだ森野将彦。
「……マスターを」
意を決して森野が、殊更低い声でその言葉を発したと同時に、気まずそうに机上を彷徨っていた永川の視線が突然、キッと森野の両眼を捉えた。
「今、何て言った」
「スラィリーマスターだ!」
急に険しくなった永川のその視線を跳ね返すごとく、森野は語調を強めて言った。
「まさか!!」
- 37 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 15:45:50 ID:vrhh4NKq0
- 今度ははっきりと聞こえたその名に、永川は目をまるくした。森野は身を乗り出し、さらに続ける。
「調べはついてる。このあたりにいるはずだ。知らないとは言わんだろう」
背後でドアラが足をひねって這いつくばっている。
「それは…、言わない…、が……」
永川は狼狽した。スラィリーマスター。確かにそれは存在している、存在しているからこそ、飼い慣らしたスラィリーどもを駆使して神出鬼没、
なんの目的だか不明だが、さまざまな企業活動や国家事業を阻害して、
その首には巨額の、全てあわせれば本当にどれだけか知れない、とてつもない懸賞金がかかっている…、
だが…、
しかし…。
その途方もない金額は、同時に、スラィリーマスターがどれだけ危険な存在であるかを、如実に物語っているのであった。
- 38 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 16:15:37 ID:5W3cknsK0
- ちょwwwwww
どこからつっこめばいいのか分からんwwww
- 39 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 16:23:10 ID:8gXOLGdh0
- 粗い弟が見習いなのかw
内容は真剣なのになんか笑えるw
- 40 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 17:35:55 ID:vrhh4NKq0
- 「…無理だ」
しばらく呆然としたのち、永川は視線を落として、かぶりを振った。
「ただでもスラィリーだってのに、それが何頭も、一人のマスターの統率のもと、陣形を組んで襲ってくるんだぞ。とても太刀打ちできない。
あれが桁違いの懸賞首だってことは誰でも知ってる、それこそ広島に住むもんなら誰も知ってるが…、
それでも、真面目にあれを狙おうなんてやつはいないんだ。熟練したハンターほど避けて通る。いくらなんでも、無茶だ。無謀だ」
「正面からぶつかれば、そうだろう。しかし、それだけが戦いじゃないはずだ」
「仮にマスターを出し抜くことができても、その後スラィリーを何頭も相手にしなきゃならんことには変わりない。
俺はともかく、あんたの命の保障ができない」
「金さえ入れば…、そしてそいつを名古屋に届けることができれば、俺はどうなってもかまわん」
「馬鹿言うな。そんな話が受けられるか!」
勢い余って、ドン、と永川が机を叩く。振動で机上の湯飲みがぐらつく。
「もとよりそのつもりで来ている。どうか。頼む!」
森野もバンと音とたて、両手を机へついた。そして森野の湯飲みが倒れるが、すでにほとんど中身はなく、幸い、大事に至らなかった。
「…自分の命を軽く投げ出すような奴とは組めない。そういう奴はえてして、他人の命も簡単に危険にさらすんだ」
ひと呼吸おいて、つとめて冷静に、永川はそう言い放った。
…二人の主張は平行線の気配を見せる。ある種、仕方のないことかもしれない。
なにしろ森野は軍人、大きな目的のためには時に人命は二の次になる世界の住人だが、対する永川は一介の猟師。
命をかけて獲物と戦わなければならないような局面をどれだけ避けられるか、それこそが、腕利きと素人の決定的な違いなのだから。
- 41 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 17:37:16 ID:vrhh4NKq0
- つづく(土日は来ないかもしれません)
- 42 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 20:54:31 ID:HwiQW83+0
- 2ちゃんで久々にいいものを見せてもらった…
- 43 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 21:00:51 ID:GZlUnjFG0
- これ、どこかの小さい小屋で一人芝居で見たいなw
- 44 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 21:03:15 ID:7PHkgTxN0
- 乙です
森野男前すぎて違和感wwwでもGJ!
- 45 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 21:23:36 ID:flBRJ1wI0
- 昨日の続き来てたのか!
突っ込みどころ多すぎるけどとりあえず森野が喋るたび口調で笑うわww
- 46 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 21:46:40 ID:nUkMB66R0
- 書いてる人が鯉なので正直森野のキャラがわからん
もし良かったら教えてください参考にします
- 47 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:16:45 ID:3hhh0qJN0
- いや、この違和感が逆に笑いを誘っていいと思うよ。
- 48 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:16:57 ID:F7KiFgc+0
- >>46
一言では難しいが、まあこんなキャラです
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1411964
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1482352
フィクションだから職人さんの書きやすいようこのままのキャラで突っ走るのもいいかとw
- 49 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:33:05 ID:Ec3XxDnw0
- >>46
天然ボケ。基本マッタリマイペース。「そうですねぇ〜」みたいな
「ホントに」をよく連発する。
嫌味を言うときの口調はなんかイラッとくる感じ。
時々半ギレする。
こんな感じかなぁ。あんまりうまく伝えられなくてスマン
ドアラも好きだけど上田っていうおっさんも好きみたいだよ。
- 50 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:34:50 ID:YFJ1L4Cm0
- ホントにwwwwwたしかにwwww
- 51 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:36:45 ID:ZUSF8Lxt0
- あえてこのままのキャラがいいなあ
- 52 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:38:57 ID:UZ5RPQ3D0
- 永川格好よすぎワロタw
- 53 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:39:01 ID:mAJG2atJ0
- >>46
エピソードを箇条書き。
元日ハムの上田を慕ってる。
tanisigeとは仲が悪いという噂がある。
競争が苦手でのんびりしていたのを落合に目をつけられ
とてつもないツンデレシゴキを受け、これじゃいけないと一丸発起して今の位置に。
落合の地獄ノックと言えば森野。森野といえば地獄ノック。
ttp://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/200702/CK2007032302103132.html
レギュラー捕る前の監督のNHKインタビューで、
落合監督に「三歩歩いたら教えたこと忘れる」と言われ
NHKアナに「鶏みたいですね」と止めを刺されたことがある。
奥さんが近所に住んでた幼馴染。
睫が異常に長い。
試合前の野手とドアラの戯れのメンバーは
森野を筆頭に、藤井、新井弟、英智、堂上兄、中村ハム。
投手では中田と鈴木がドアラと仲良し。
- 54 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 22:56:59 ID:bmzJ0lbJO
- 森野はかなりの前田萌えでもあるなそういや。
書き手さんの書きやすいようにするのが一番さね。
続き楽しみにしとります。
- 55 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 23:31:05 ID:pOj85JFK0
- カープファンとしても中日の選手にアライバよりも森野がいるのが羨ましい
- 56 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 23:41:35 ID:OWWtIW890
- >>43
むかーし何かの番組で野球選手がドラマに挑戦!みたいなことやってなかったっけ?
この話を実在の選手とマスコットにやってもらったらとんでもないことに(ry
でも見てみたいw
- 57 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 23:41:41 ID:lJpWI77Q0
- 作者さんの書き方がのりこめっちゃうぐらい最高
森野は作者さんの書きやすいまんまでいい
>>53のように書いてあるようにあの森野が!!な感じが読んでる身であるとするから
- 58 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 23:45:16 ID:fPqlSqMR0
- 森野は打席に立った時の目が怖いので今までの口調でいいよ
- 59 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/16(金) 23:46:13 ID:xJtqzWYRO
- 今後の展開が楽しみだ
- 60 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 00:04:29 ID:oaD49STk0
- 森野はこれでいいと思う
森野だから面白いww
- 61 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 00:16:49 ID:bW9NGsO/0
- これが井端とか川上とかじゃなんか普通なんだよなw
- 62 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 00:44:42 ID:SfoSkxxH0
- この堅いキャラが話を一層引き立たせてるように思う
しかし読ませる文章だなー
- 63 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 01:53:07 ID:1g8T/Kd00
- ./ ,;: | √ .;:,:
./ /| 「┓:| ,;:'. ;;'' _____ ::
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::::/ /..:::: | | ,;,;: . ||二0二二0二|| |
../ /..:::: | _|._________ _____ ||二0二二0二|| | ξ
../|..: | / // m mn /| ||二0二二0二|| | 目 ,;:'
/..:: |: | /_________//| ̄ ) ) | _|__,,,,,,,,,,r───''''" ̄"ヽ ____
..:: |: | ||-|二二二|l二二l| /. ̄|_ し し廴,,,___,,,,___ ヽ \
|: |/|l |」 |」|l二二l|/ r-──-. `-.○\ ヽ ヽ
|:: / / ̄\|_CD_/  ̄`ヽノ / |
| / ∧ ∧ ∧ ∧ r'~ヽ ゝ__.ノ/~ ヽ l ノ
| / | ´」`| (ё ’ )| l´・ ▲ ・` l U | | ./ ,,,
/「||/ ( つ‐OOO ∬と ⊂ヽゝ::--ゝ,__∀_ノヽ--::ノ__,,∠_∩/ |
と⌒)_) ζ ____ 旦 (__(__う  ̄ヾ ,,_,,ゞ,,__,ヽ.___,,____ノ
旦 /::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::/
「名古屋の防衛に関する話を熱っぽく語る森野の背後で、
ドアラがヨガのようなポーズをしている。」
- 64 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 02:07:51 ID:Qms5TqiU0
- >>63
ちょwてめええええw
ビール吹いたじゃねええかあああああああw
毎回挿絵描いてくれw
- 65 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 02:20:30 ID:1us9Dsru0
- >>63
ドアラの湯飲みの位置ww
- 66 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 02:33:09 ID:5pD9Ls2D0
- >>63
挿絵職人ktkrwwww
- 67 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 09:36:25 ID:8ZnM4lHL0
- >>63
口の中ではふはふしてたたこ焼き吹いたwwwwwww
- 68 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 10:01:14 ID:RI3sFrha0
- >>67
たこ焼きに謝れっ!
- 69 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 13:00:48 ID:H2ztQBW+0
- >>63
ドアラDEKEEEEEEEEEEwwwwwwwwwww
- 70 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 17:45:19 ID:hhVBZhrZ0
- なぜか>>63が見えない
NG指定していないのに……
- 71 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 18:56:27 ID:DvcKQ8uN0
- >>70
AAだから、一部NG指定したAAと被った部分があったんじゃないかな?
- 72 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 19:38:09 ID:aoxBl0n2O
- >>56
見てみたいなあ…
永川はこないだドラマ出てたしw
正月番組とかで是非…!
…新年早々カオスっていうのもアレだがwww
- 73 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/17(土) 19:46:46 ID:+endP8uN0
- >>72
これのことかなぁ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm146391
髪型古すぎてワロタ
- 74 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/18(日) 07:52:54 ID:o/BmC7G00
- >>63
今更だが、挿絵やばいな
ドアラがお茶のっけてる場所が実にやばい
- 75 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/18(日) 13:04:57 ID:MSrhuPdwO
- かっこいいな
私もマスター目指して頑張ろう
- 76 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/18(日) 17:29:51 ID:12W8zmhw0
- ♪あぁ 憧れの マスコット・マスターに
なりたいな ならなくちゃ 絶対なってやる
- 77 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 08:37:26 ID:Lm+ROr83O
- 今日は続きが読めるかなwktk
- 78 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 10:19:26 ID:nr5eyJbSO
- え〜おはようございます。
規制に巻き込まれましたので夜までお待ち下さい。
楽しみにしていただいてるのに申し訳ナス
- 79 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 12:00:45 ID:ZhVIuNNjO
- >>78
読ませてもらってるよ
ありがとうね
続きが気になるピロよ
- 80 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 12:06:03 ID:SNhEOUFz0
- >>78
楽しませてもらってます
夜まで正座して待ってます
- 81 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 12:12:23 ID:3+oq9f0Q0
- >>78
続き楽しみにしてます
夜まで全裸で正座して待ってる
- 82 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 12:24:47 ID:gmVjIcQm0
- >>78
wktkして待ってるよ。
- 83 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 13:39:51 ID:djAiueSI0
- + +
,-─‐‐-、 +
,-‐_|__D__|-‐-、
((⌒l 0´・▲・` l⌒)) ワクワクテカテカ
ヽニ'ゝ゜_∀__ 人ニノ
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
- 84 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 19:19:10 ID:bS4YUs750
- >>78
全裸でwktk待ってます
- 85 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 20:34:23 ID:UgfONUR00
- ―――「ضلطكزىغ」
暫く続いた緊張、そして沈黙を破り、突然、ドアラが声を出した。
それは鳴き声というよりは何か言葉を喋っているようでもあり、よく聞けばそうでないようでもある。
『ドアラたちは種族の独自の言語を持っている』という基礎知識がなければ、とても喋っているようには聞こえないかもしれない。
永川もドアラの声を聞くのは初めてだった。その声色はどうにも表現しがたいが、あえて例えるなら滑舌の悪い九官鳥に少し似ているような気がする。
ああ、本当にドアラは喋るのか…、ピロピロとしか言わないスラィリーとは違うんだな、と永川はぼんやり思ったが、
その正確な音を聞き取ることは人間には不可能、と古くから言われているので、結局理解できないという点ではスラィリーと同じか、とも思った。
この時点で永川はまったくその程度の感想しか持たなかった。しかし彼が本当に驚くことになるのは、まさに、この直後であったのだ。
たった今なにかを喋ったドアラのほうへ森野はおもむろに振り向くと、そして…。
「بکك ةءرق٦ف?」
同様の音声が、今度は森野の口から発せられた。一瞬、聞き違えたかと永川は思ったが、やはり間違いなく、それは森野が発したものだった。
一体それがどういうことが、永川が理解するのには少々の時間を要した。その間に、またドアラが何事かを森野に向かって喋る。
そののち、森野がふたたび向き直って言うには…。
「すまないが、こいつがそろそろ眠いんだ。また明日に、今度はお前を納得させられるような具体的な作戦を持ってここに来るから、
今日のところは失礼したい。どこか、この近辺で、借りられそうな宿はないだろうか」
- 86 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 20:36:58 ID:UgfONUR00
- 永川は呆然とした。ドアラの発音を人間が聞き分けることはできない。それは例えて言うなら、火星にタコはいないというのと同じくらいの常識だ。
現代でもなおその常識を受け入れず、日夜研究に励んでいるものがないとは言わないが、学術的に否定されているものであり、ごく一部のカルトな集団を除けばマジメに可能性を信じるものはいない。
そう。いないはずなのだ。
しかし…、幸いにして永川は職業柄、マスコットモンスターに関することだけは博識であり、その胸には心当たりがあった。
「…あんた、名前は」
「ああ、名乗っていなかったか。これは申し訳ないことをした、どうか非礼は許されたい。俺は森野だ。名古屋陸軍大尉、森野将彦」
「……森野、だって?」
「知っているのか?」
「知っているも、なにも…」
その名は遠く広島まで届いていた。ドアラ語を自在にあやつり、ドアラたちとの完全な意志疎通を可能とする希代のドアラマスター。
ゆえにドアラとのコンビネーションは完璧であり、また本人も軍の総指揮官から直々に厳しい訓練を受け、その実力たるや凄まじく、竹槍で戦闘機も落とすほどの武闘派と聞く。
そんな人物となら、もしかすると、あるいは…。
「…少し、考えさせてほしい。宿は…、あるにはあるが、この時季だ、狩猟客で埋まっていると思う。ここでよければ、泊まっていってくれ」
そう言うと永川は奥から布団を出してきて、それを無言で指差し、横になるよう森野へ薦めると、
自分は脇に架けてあったハンモックへ潜り込んで、電球の明かりを切ってしまった。
永川が突然態度を軟化させた理由が森野にはよくわからなかったが、ふと見ればドアラはすでに土間へ転がって寝息を立てており、
また折角の好意でもあることなので、そのまま甘えることにした。
- 87 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:05:24 ID:VQrXvj0A0
- これ面白いなwww
- 88 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:09:24 ID:9BrkY4vF0
- 森野wwwwwwwwwwwwwwww
- 89 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:16:28 ID:A9mgAULe0
- >竹槍で戦闘機も落とすほどの武闘派
ちょwwwwwww
- 90 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:29:53 ID:CD2Rj9880
- 神すぎるw ドアラに甘い森野イイな。
- 91 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:33:16 ID:7oGDsC9g0
- 森野がドアラ語話したところで思いっきりふいたww
最初から予想はできてたのにw
- 92 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:34:20 ID:eQcxqGuq0
- 森野強すぎて吹いたwww
竹槍で戦闘機って、さすがポスターに槍って書かれてるだけあるなwww
- 93 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:37:29 ID:djAiueSI0
- >>92
それで槍かwwwwww
- 94 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:39:58 ID:A9mgAULe0
- http://dragons.cplaza.ne.jp/newslivedragons/0608livedragons_w1024_2.jpg
「槍」
- 95 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 21:47:20 ID:uFT8rh69O
- >また本人も軍の総指揮官から直々に厳しい訓練を受け、
何かここで噴いてしまったwww
しかし強いな森野
さすが「槍っす」と答えた男wwwwww
- 96 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 22:05:25 ID:WlI1qqzjO
- しかし、この森野がいて尚もビッグ・ドメが必要ってことは
名古屋は相当な激戦区なんだな
- 97 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 22:08:35 ID:78omqtOl0
- >>94
「槍」は井上が書いてるのか…
- 98 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 22:10:45 ID:6dyiexBW0
- 森野大尉wwwwww
しかし現実のネタを織り交ぜつつ独特な世界を作り上げる作者すごすぐる
- 99 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 22:58:07 ID:UgfONUR00
- >>94
あらこんなんあるんか
全然知らんかったwww竹槍適当ww
- 100 :代打名無し@実況は実況板で:2007/11/19(月) 23:30:35 ID:A9mgAULe0
- >>99
知らなかったんですかww
なんというシンクロ